風の村編 1.生命反応
「…」
「なあ」
「なに?」
「あとどれくらいかな」
「…さあ」
一郎に炎をぶつけられたレオとフーリ、それとフーリのリュックに入っているアサは空を高速移動し始めて一時間だ。フーリは遠い空に浮かぶわた雲を目を半開きにして見た。
「意味わかんないよ。炎をぶつけた相手を好きな場所に送る能力なんて…」
レオはそろそろ酔いが限界に近づいてきたらしい。やはりこれぐらいの年だと乗り物酔いの類が起こりやすいものだ。フーリはめずらしく子供らしいレオの姿を見て、安心した。
「よう諸君」
急に後ろから一郎の声が聞こえてきた。フーリとレオは振り向くと、蒼い炎が一郎の。
「一郎さん…その能力本当に便利ですね」
「そうだろ?おかげで遠くから任務を全部の支社に伝えることができるんだよ」
メールとか電話でもできるんだよなあ…と思いながら、フーリとレオは愛想笑いをした。
「ていうか一郎さん、結局俺らは何をすればいいんですか。風の民に生き残りがいるってどういうことですか」
フーリは身を乗り出して炎を見つめた。
「質問は一回につき一つって相場が決まってるだろ」
「うっ…俺らは何をすればいいんですか」
「風の村で生命反応を見つけた」
「生命反応…ですか」
「それも知的生命体のものだ」
「じゃあもしかしたら風の民の生き残りかもしれないし…」
「はたまた敵の可能性もあるっていうわけだ」
フーリは空を見つめた。一郎と戦って、むしろ自分がどんなスタイルで戦っていけばいいのかわからなくなってしまったような気がした。
「お」
「どうしたんすか」
「ついたぞ」
「ついたって…うわあああ!!」
その瞬間炎がレオとフーリにぶつかった。フーリとレオは超加速した。
「あの木…」
ずっと昔からある風の村の神木だ。
「焼けてなかったんだ」
フーリは目を閉じた。《堕天使》が村を滅ぼしてから初めて戻ってきた。でもあの木はまだ残っていた。
「じゃあ落とすぞ」
「「え」」
フーリとレオは衝撃の発言に振り向いた。
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