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ネコのキマグレ!!  作者: わははのは//
22/25

レオの過去 後編

 レオが炎龍・サラマンダーと契約をしてから数か月。あれから、炎龍がレオの前に現れることはなかった。そして今レオは食料を調達するために山を登っている。


(…東方向20m、うさぎが一匹…)


 レオは体の向きを変え、手のひらに小さな炎を出した。


「はっ!」


 レオは手のひらを前に向け、炎を発射した。そして、炎の方向に歩きだした。少し歩くと足元に丸焦げの、うさぎ()()()ものが落ちていた。


(いただきます)


 レオは手を合わせ、バックをあさってナイフを取り出した。


(ちょっと火力が足りなかったかな)


 中まで火が通っていなかった。レオはもう一度手のひらに炎を出し、熱した。()()にかぶりつきながら、レオは自分の手のひらを眺めた。


(だいぶ炎を扱えるようになってきたな…)


 実際レオは、この数か月ですさまじい成長を遂げていた。炎を扱うという点でも、精神的な点でも。


「おい」


 落ち着いた女の声だった。レオはなぜかこの人物の接近に気づくことができなかった。レオは返事をする前に手のひらに炎を出した。しかし、その人間に腕をつかまれてしまった。


「この山では勝手に動物を狩ることが禁止されている。で、君は勝手にうさぎを殺した…」


 レオは後ろを向いた。声の主は、黒い髪をポニーテールに結ぶ少女だった。 


「ねえ、これ食べてからでいい?昼ご飯なんだ」

「名前は?」

「…レオ」

「親は?」

「…いない」

「そうか…」


 少女はレオの腕をはなした。


「私は稲妻一葉(いなづまひとは)という。ここ一帯の管理をしている者だ」


 レオは無視して、肉にかぶりついた。


「いつからこんな生活をしてるんだ?」

「…」

「そんなボロボロな格好で山暮らしをしていたら、死んでしまうぞ」

「…」

「苦労したんだな…君の目がそう言ってる」

「…」

「しかも、なにか大きい力にとりつかれているようだね。かわいそうに…」

「やめてくれ!!!」


 レオは立ち上がった。


「ボクはこう生きるって決めた!!もう後戻りできない!!」


 レオは火の球を一葉に投げつけた。一葉はそれを手の甲で消し、レオの肩に手を置いた。


「まだ小さいのに後戻りできない、なんて言ったら悲しいだろ?うちに来ないか。面倒を見てやるから」

「もう…やめて…」


 レオが肩に感じたのは忘れ去っていた人間の温もり、そして冷たさだった。レオの目には数か月見せなかった涙があふれていた。…その時だった。一葉がレオに触れた部分から、激しい炎が噴き出してきた。


「あつっ!!!」


 一葉はとっさに手をはなした。レオのほうを見ると、全身に炎が燃え広がっていた。


付和雷同(サイレント・キラー)・瞬!!」


 一葉は両手の人差し指を十字型に組んだ。そして電気の球を空へ打ち上げ、燃えているレオの腕をつかんだ。その瞬間、二人は消えた。




「…」


 レオは目を開けた。そういえば、天井なんて見たのはいつぶりだろう。


「よかった…」


 レオが首を横に傾けると、ベットの横で一葉が椅子に座っていた。


「ここは?」

「私が担当する支店だ」


 レオはよく意味が分からず、一葉のほうを見た。そのとき、一葉は立ち上がった。


「…改めて紹介しよう。私は秘密結社A雷山村支店長、稲妻一葉だ」

「なに?そのAって」

「まだ知らなくていい」


 一葉はまた椅子に座り、レオの目を見た。


「今日から君はここに住め。よろしく、レオ」


 レオは何も言わずに反対側を向いた。


「…じゃあ、夜ご飯を作ってくるから待ってろ」


 一葉は部屋を出て、ドアを閉めた。レオは知らぬ間に目から出ていた涙を右手でふいた。

 

 この小説を開いてくれてありがとうございました。今後も不定期で連載していくのでよかったらまた遊びに来てください!


 あと、…「小説家になろう勝手にランキング」を押してくださると泣いて喜びます!よろしくお願いします!


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