プロローグ 後編
「うーん…」
「フーリ、どうしたの?」
「いや、あの《堕天使》をぶっ殺すにしても何から始めたらいいかわからん…」
フーリとアサはテキトーに歩き回ってればなんか見つかるという甘い考えで森を散策していた。
「ん?なんかガサガサ音がする」
なぜ人間がネコより先に気づくのか謎だ。もしかしたらこいつは役立たずなんじゃないかとフーリは思い始めていた。茂みから人間が飛び出してきた。
「うわ!びっくりだ!」
「「こっちのセリフじゃ」」
見た感じ25、6の男だ。髪の毛は黒でまるでワカメのようだった。
「おじさん、こんなとこで何してんの」
「お、おじさん?!?!…まあいいや。単刀直入に言う。うちで働いてくれ!!!」
「「はあ?」」
フーリとアサは小さい一軒家に通された。
「あのー」
「僕の名前は翠玲。Aの南森支店長をやってる者です。従業員がいないのでここで働いて欲しい」
「Aとは?」
「Aを知らない?当然だ。秘密結社だから」
「その秘密結社を俺らにバラして大丈夫そう?」
「だって君らここで働くでしょ?」
「そんなこと1ミリたりとも言ってませんが。あとまだ14歳なんで…」
「Aは世界中の魔獣を悪い奴らから守る組織だよ。創設者は売府一朗で…」
「そこらへんでやめとけくそ上司」
銀髪トゲトゲ髪の青年がドアから入ってきた。
「…矢羽くん…一応俺上司だから…」
「おい勾玉ピアス」
俺のこと?!とフーリは思った。この人怖い。
「お前はなんでここにいる」
「なんでって…このワカメおじさんに連行されて…」
「ワカメおじ…」
「そういうことを聞いてるんじゃない」
フーリは、ハッとした。
「…実は…」
フーリは今までのことを話した。
「そんなことが…だから君は口が悪…」
「黙ってろおしゃべりワカメ。遅れたな。俺は矢羽音々だ」
フーリは彼の首から下がっている名札を見た。音が二つでねおん…すごい名前だ。
「俺はフーリです。こっちは魔獣のアサ」
アサはぐっすりだ。
「なるほど、《堕天使》をぶっ殺したい…か」
「…俺にできますか?」
「今のお前じゃ一瞬で灰にされる」
やっぱそうだよな。
「《堕天使》は、うちのブラックリストに入ってる。カラスを鴉天狗に変身させて手下にしてるやべえやつだ」
「そいつが俺の仲間を…」
沈黙が続いた。
「…もしかして君、風の民?」
翠玲が口を開いた。
「なんでそれが?」
「名前」
「そんなんでわかるの?」
「うん。お父さんの名前は?」
「…フート」
「やっぱりだ。何が、とははっきりわかんないけど似てる」
「フートっていったら、神嵐と闇風とかいうぶっ壊れ技を持ってる…あのフートさんが《堕天使》に…」
「…あのさ、!!!」
フーリは深呼吸して言った。
「うん?」
「ここで働いてもいい?」
「やっとその気になってくれた?」
「なんかここで働いてれば《堕天使》に近づけるような気がしてさ」
「じゃあ今日から君は秘密結社A南森支店の一員だ。改めて、僕は支店長の翠玲だ。よろしく」
「…唯一の従業員、矢羽音々だ。よろしく」
「フーリとアサです。よろしくお願いします」
俺たちが三人目の従業員か…フーリは不安になったが、決心がついた。《堕天使》は俺が倒す…と。
一方のアサは…いっぱいのチャ○チュールにまみれた夢を見ていた。
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