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ネコのキマグレ!!  作者: わははのは//
17/25

緊急召集編 3.狼が来た

 そこにはガシャガシャと食器がぶつかり合う音、そして水が流れる音だけがしていた。


「まだ1日目・・・」


 レオは青ざめた顔でスポンジに洗剤をつけた。


「フーリ、もう逃げ出そうよ・・・この監獄から・・・」

「ばか!!そんなことしたら器物損壊で逮捕されるじゃろがい!!」


 レオはそう言われてため息をついた。


「まあ、こういう時間も悪くないと思うよ?」


 フーリはレオの肩に手を置いた。


「悪くないって・・・無駄じゃんこんな時間」

「俺はアサと出会ってからかなりのムダな時間を過ごしてる」


 レオは水道に水をためて背泳ぎしているアサを見た。


「フーリは試合の前何してたの?」

「音々先輩と地獄のトレーニング。思い出したくもない」


 レオはハハッと笑った。


「あいつ、やっぱサイコパスなんだよ。目標を達成するまで飯抜き!!みたいなことやらされてさ〜!!」


 その時、大きな音がして壁が壊れた。フーリとレオは瞬時に戦闘体制に入った。


「お、狼?!」


 煙の中から現れたのは大きな茶色い狼だった。


「グルル…!!」

「んっ!!」


 レオとフーリ、そして狼は睨み合っていた。次の瞬間のことだった。


「大体君たち、来るのが遅いんだよ!待ちくたびれて俺の方から来ちゃったじゃん!!」

(なんだ!?魔獣か!誰のだ!?)


 フーリとレオの考えていることがわかったのか、狼はハッとした。


「いやー、ごめんごめん。自己紹介が遅れちゃった」


 周りに青い炎が出て、狼は人間に変わった。


「「「え?!」」」


 身長は180cmほど、茶髪で顔に傷があり、ワカメ上司より少し年上。狼の正体はあの映像に出ていたAの長、売府一郎だったのだ!


「え、は?なんでここに!?」

「だから、君らが全然こないから」


 フーリ、アサ、レオは全員まだ状況が飲み込めていなかった。


「じゃあ、僕の家にレッツゴー!!」


 その瞬間、そこにいた全員が厨房から消えた。


 ドスン!


「痛!!」


 三人は尻もちをついた。


「ごめんごめん」


 一郎は笑いながら謝った。フーリは辺りを見回した。


「ここが・・・」

「俺の家」


 フーリは立ち上がって暖炉の前まで歩いた。暖炉の上には宝石がはめ込んである剣が飾ってあった。


「さてフーリ、そしてアサ」


 一郎は壁際まで歩いて振り向いた。さっきまでとは打って変わって鋭い目をしている。


「俺に本能覚醒(インクルージョン)、というものについて知っていることを教えてほしい」

「要件はそれだったんですね」


 フーリは床に座った。アサは・・・なぜか目を見開いて下を向いている。そして一郎は、フーリではなくアサの方を見ていた。


 



 

 この小説を開いてくれてありがとうございました。今後も不定期で連載していくのでよかったらまた遊びに来てください!


 あと、…「小説家になろう勝手にランキング」を押してくださると泣いて喜びます!よろしくお願いします!


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