緊急招集編 2.緊急招集された3人はハンバーガー屋で一息
「ハンバーガー屋だ」
レオは朱色の看板を見上げた。
「食べたいの?」
フーリはレオの方を見た。2人はこの前緊急招集をかけられ、売府一郎の元へ行かなければならない。
「いや、ハンバーガー屋って見つけると嬉しいよねっていうだけ」
「…入るか」
「…うん」
2人と一匹は店へと消えた。
「チーズバーガーのセット3つで。…はい、このネコも食べます。飲み物は…ぜんぶコーラで」
フーリはアサとレオがいるテーブルの席に腰を下ろした。
「売府さんのとこに行く前に腹ごしらえしないとな!」
「といってもまだ結構かかるよフーリさん」
「フーリでいいよ。さん付けは慣れないから」
「むぐむぐ…」
「あ、アサ!おまえ!!」
フーリの分のポテトをアサはすでに食べ終わっていた。取っ組み合いの二人を冷めた目で見ながら、レオが言った。
「フーリってなんでアサと出会ったの?」
フーリとアサは取っ組み合いの姿勢のまま目を見合わせた。
「偶然、本当にキマグレって感じだよな」
「レオの魔獣はどうなのにゃ?」
「俺自身だ」
「「それはないでしょ」」
フーリとアサは疑心暗鬼な目でレオを見た。
「正確には、体を半分乗っ取られてる」
といった瞬間、レオの左腕から炎があがった。
「今はだいぶコントロールできるけど」
レオは腕を振り、炎を消した。
「魔獣とあんまり合わないって感じか」
「こいつは、敵だよ」
レオは怒りに満ちた目で自分の腕を眺めた。
「まあ、いろいろあるんだなレオにも」
多分レオは能力を使うとき性格が変わってしまうのだろう。一葉が手を焼いていると言った理由もうなずける。
「俺は、村の仲間たちが全員≪堕天使≫っていうやつに殺されたんだよ」
「…そうなんだ」
二人と一匹の間に沈黙が流れた。その沈黙を破ったのは、この中の誰でもなく店員だった。
「弁償、してくださいね」
店員の目線の先には壊れたテーブルがあった。
「…子供なので」
「だめです」
レオはフーリのほうを泣きそうな目で見た。
「ごめん。全財産使っちゃった」
フーリは財布を逆さにして見せた。
「あの、店員さん。子供なので」
「だめです。お金がないならそれ分の働きで返してください」
「…はい、すみません」
全員皿洗いをすることになった。
「今どこらへんかな?もう山登り始めたかな?」
一郎はソファーに寝っ転がりながら独り言を言った。一郎はまだ知らない。一行がたどり着くまでまだまだ時間がかかると…。
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