練習試合編 5.このケンカに終止符を!
「それにしても本当にびっくりだな…」
音々とライムが元カレ元カノの関係だったのだ。
「まあ、音々くんはピザのせいだって言ってるけど。実際はそうじゃないだろうね」
「…どういうこと?」
「フーリくん、元カノ0でしょ」
「うぐっ」
「図星にゃんねえ、ぷっ」
ライムはもう能力など一切使わずに殴り続けている。
「もう俺ら別れたんだからいいじゃねえかよ!!そうカッカすんなって!!」
すると音々の視界からライムが消えた。
「そういうところがチョー嫌い!!」
音々は蹴り飛ばされた。
「速い!!」
「あれは能力じゃない。才能だ」
音々はめったうちにされている。
「音々先輩、何もしないけど大丈夫かな?」
「わざとだね」
ライムは息が切れて殴るのをやめた。
「…気はすんだ?」
「え?」
音々は腕を押さえた。
「ライムがなんで俺に怒ってるかもわかんないし、なんならなんで別れることになったのかも正直よくわかんない。だからこれが俺にできる唯一の償いかなって」
音々はニコッと笑った。
「は?」
と言ったのはライムではなくフーリだった。
「何あの人、イケメンすぎじゃね?女の子には甘いのかよ」
「よくいるにゃんねえ。あんな感じの男子」
アサも眉をひそめている。
「何に怒ってるの。言ってくれないとわかんないよ」
音々は地面に膝と手をついたライムに目線を合わせた。
「おえっ。甘い声出すなよ気持ち悪い」
音々へのヘイトは止まるところを知らない。
「なんか私が駄々こねてるみたいじゃん」
音々は首をかしげた。
「いや、多分俺が悪いよ。だってこういう性格だし」
音々は体に黒いオーラをまとい始めた。
「このクズ!!」
ライムは音々に殴りかかったが、かわされた。
「ライム、ここはケンカをする場所じゃない。戦う場所だろうが」
「あなたにはわからないでしょうね!!二等分線!!!」
ライムは音々のところに瞬間移動し、蹴りを入れたがかわされた。
「人間には行動のリズムってもんがある。だから俺はどんな攻撃でも大体避けられる。それにしてもライムはわかりやすいなあ」
「そうやって、ずっと、かわし続けてきた!!」
音々のオーラから矢が一本出て、ライムの首に当たった。
「あがっ」
ライムは倒れた。
「えーと…ライム戦闘不能につき、矢羽音々の勝利とする!!」
音々は少し悲しそうな顔をし、結界の外へ行った。
「この!!人でなしーーーー!!!!!」
フーリとアサは音々に石を投げつけた。
「まあ、そう言われても仕方ないよな」
音々はベンチに座り、イヤホンをした。
「なんだこいつ…」
「フーリさーん!!!」
フーリが左を向くとレオが結界の中から手を振っていた。
「早く始めようよー!」
「戦闘狂かよ…」
フーリが結界へ向かおうとした時だった…。あたりに強い風が吹いた。
「なんだ?台風?!季節じゃないだろ!!」
すぐに風はやみ、一枚の紙がひらひらと舞い落ちてきた。フーリは紙を手に取った。すると紙かが光り、空気に帽子を被った男が映し出された。
「俺はAの責任者の売府一郎!!フーリ、火花レオ、緊急招集!!」
売府と名乗った男の顔が消えた。
「なんなんだ…?!」
この小説を開いてくれてありがとうございました。今後も不定期で連載していくのでよかったらまた遊びに来てください!
あと、…「小説家になろう勝手にランキング」を押してくださると泣いて喜びます!よろしくお願いします!




