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今度の依頼は?

王女様の年齢は10歳、すでに女の子として恋もする。そして、女の子としての自覚が目覚めている。だから彼女が王子様が好きなのも一時的な気の迷いではなく、好きになっているのは事実だった。


しかし、問題点は、王子さまには全く関心がない。というより王女様曰く、私のことが好きらしい。ということは、私、悪女決定なの?などと悶々とした感情が蠢いている。だから、ドクターワトソンへ今日は治療はできないということを伝えたのだが、


「この通りだ、一人でいい。このお方だけは治療していただきたい」


「でも、今日は体調がすぐれないので」


「頼む…この通りだ」


そんな押し問答をしているとそれを見かねたマーリン様が


「フリージア、一人だけなら見てあげなさい」


この一言で、やりたくもない治療をせざる得なくなった。


こうして私は治療室に入って、準備を整えると、部屋をノックする音が聞こえた。


「はーい。どうぞ」


そこに入ってきたのは、アーノルド国王だった。


「君が噂に聞く聖女様か」


「いえ、違います」


と答えたが流石に緊張する。まさか、国王自らこんなところへやってくることはありえないのだ。


「まぁ、それはいいとして」


本来ならドクターワトソンを中心とし医師団が宮廷へ赴いて国王を診るのが本来の姿である。


「まさか、陛下がこんなところへ来られるとは」


「いや…実は、マーリンに頼んでな」


「マーリン様?」


マーロン様も裏で糸を引いているとはやられた。


「そうじゃ…マーリンには、この部屋に結界を張ってもらっているのじゃ」


結界ということは、魔法を使えなくするうような結界を張っているに違いない。といことは、私はここで王様にエッチなことをさえっるの?そんな馬鹿なと思っていると


「実は、誰にも聞かれたくないことでな」


やっぱり…私は、覚悟を決めざる得なかった。


「大事な相談があるのじゃ。実は、娘の、オリビアが最近冷たくなってな」


「は?」


エッチなことをされると思い込んでいた私に、娘の相談をしてくるとは、しかし、これは話がややこしいぞ


「どうしたのじゃ?」


「あ…いえ…それで、王女様がどうかされたのですか?」


「そうなんじゃ、最近、お風呂に一緒に入ってくれなくなったのじゃ、それは、あの年頃だからしかたないのじゃだ、わしと話すらしてくれなくなったんじゃ」


うーん…これは典型的な親ばかというか、世の父親が感じることに違いないんだけど、


「それで…陛下はどうされたいのですか?」


「もう一度、一緒にお風呂に入りたい…」


これはどっちだ?王様ひょっとしてロリコンなの?それとも娘を溺愛しているだけなの?思わず妄想が暴走しかけたんだんだけど、ここは冷静に考えると娘を溺愛して言うという結論が正しい。


「陛下、王女様は10歳になります。この年頃になると女の子としての自覚が芽生えて、恥ずかしくなるお年頃ですし、好きな男性ができるお年頃ですよ」


すると国王様は顔を真っ赤にされた。


「何!!オリビアに好きな男ができたじゃと!!許さん!!直ぐに死刑にしてやる!!」


「陛下、落ち着いてください、私の話は、あくまで、仮にの話ですよ。仮に」


「おお…そうじゃった。で、聖女様、どうすればいいとお考えか」



実に困った質問をされてしまったので、私は、とりあえず、ハーブティーを淹れることにした。




読んで下さりありがとうございます。


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