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依頼殺到

治療室を後にした私を待っていたのは、エドワード王子だった。といっても記憶喪失の私にとっては関係ない。そう思っていると手を握ってきて


「本当に助かったよ。ところで君の名前は?」


「フリージアです」


「フリージアか…いい名前だ。覚えておくよ」


「エドワード様!!クラウスが目を覚ましました!!」


「わかった」


「クラウスが目を覚ました。君のおかげだ…」


王子様は何か言いたそうだったが、クラウスの方へ走って行った。その時だった、不思議なことにそれまで違和感でしかなかった私の名前が、記憶の中で自分の名前であるということがはっきりと分かったのだった。


***


「なんだと。完治の光をつかっただと」


「はい。王子様たちのケガは全て治りました」


マーリン様のところへ戻ると驚いた表情を浮かべていた。しかし、直ぐに私の方をじっと見つめていた。


「うーむ。不思議じゃ、魔力が全く減っていない。体には異常はないのじやろ」


「はい。何も」


「しかし、本当に不思議じゃ、魔力はたった5しかないのに、完治の光が使えるとは?」


「そうなのですか?」


「そうじゃよ。ま…それは置いておいて、ところで王子様はなんと言っておられた」


「王子様からは感謝されました」


「そうだろうな。それ以外は?」


「それ以外はありません」


「そうか。それと今回の件は、極秘扱いだそうだ」


「極秘扱い…ですか」


「そうだ。瀕死の人間を完全に治せるとわかったらみんなはどうすると思う」


「治したいから私のもとへやってくると思います」


「そうだろう。そうなると大変なことになるよな」


「わかりました」


「しかし、明日から大変だぞ」


「どういうことですか?」


「お主の回復魔法の評判が非常にいいと噂が出始めているのだ」


「なぜ?」


「それはわからないが評判がいいのは本当だ。だから、明日から大変だぞ」


「わかりました」


「それと明後日は、他の魔法を教えていくから忙しくなるぞ」


翌日、私の診察室の前は長蛇の列になっていたのだった。







読んで下さりありがとうございます。


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