2話 死闘
「オラオラオラオラァ」
「グギャァァァ!」
攻撃して避ける、攻撃して避ける、攻撃して避けるを繰り返しながら段々とホブゴブリンにダメージを与えていく。ホブゴブリンも攻撃してくるが慣れた足さばきで躱していく。そんな状態を何度も続けるとついにホブゴブリンが「ギャァァ!」と悲鳴をあげて死んだ。
「ふう~時間が思ったよりかかったな。ん、まだ来るのか?」
奥をよく見るとさっき倒したホブゴブリンと同じくらいの影があった。4匹くらいが俺に向かって歩いてきた。
「じゃあ第2ラウンドに入りますか」
腕を振り準備運動をしながら歩くのだった。
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数分後
「飽きた」
ずっとホブゴブリンと戦っていると攻撃パターンは読めてくるし、レベルが上がってそもそも相手にならなくなった。集団で襲ってくれば多少は盛り上がるがすぐに終わってしまう。
「とりあえず奥に進むか」
奥に進むとゴブリンの集落が小さいがあった。あれ、なんかこっちにたくさんゴブリンが来てこないか?その瞬間ゴブリンは確かに俺に向けて矢を放っていた。なんかホブゴブリンよりも強そうなの出てきたしちょっとやばそうだな、逃げるか。
「グオオオオオオオ!」
「な!」
マジかよ、まさかここまで走ってきたのか⁉いや違うこいつはさっき見た集落がにはいなかった。つまりこいつはさっき戦ったホブゴブリン達の指揮官かもしれない。ならホブゴブリンよりは強いだろう。そのゴブリンのネームプレートを見ると
「ゴブリンエリート。確かに強そうな名前だ。」
ゴブリンエリートは大剣を構え戦闘態勢をとった。
「上等だ。相手してやるよ!」
俺は刀をしまい抜刀の準備をして集中した。ゴブリンエリートが僅かに動いた瞬間に俺は全速力でゴブリンエリートの首に刀を叩き込んだ。多少はダメージがはいったがゴブリンエリートはお構いなしに剣を振ってくる。身体を低くしていた。おかげで避けられた。
しかしその後も問答無用で襲い掛かってくる。大剣で横薙ぎをしてくるも動きが遅いためすぐに避けられる。
相手は大剣で俺は刀。機動力でいったら俺のほうが上。、はやく動いてかく乱する。ゴブリンエリートを混乱させることができ、じわじわと攻撃して体力を減らせているけど決定打に欠ける。はやく決めないとゴブリンエリートも慣れてカウンターをしてくるかもしれない、実際に段々と避けられてきている。
HPが1割にさしかかって背後からとどめの一撃を入れようとした瞬間。
「グギャァァァァァァ!!」
ゴブリンエリートは突然後ろを向きカウンターをしてきたのだ。すぐさま防御態勢をとって直撃を避けようとしても間に合わず直撃してしまった。
【プレイヤー:レン死亡】
【デスペナルティ:一定時間のステータス低下】