1話 戦闘開始
「いた戸塚!」
戸塚を探しはじめてから数分後すぐに見つけた。
なぜかエプロンを着て接客している。なんか変
「やっときたか遅かったな。へえ髪の色、白にしたのか」
「ああ、黒とか茶色だと素顔を大衆に晒すことになるから」
戸塚のアバターは髪が茶髪で背が高い。
頷きながらみてきてちょっとキモかったが、聞きたいことを聞いた。
「ちなみに俺の名前は『ユウ』だからゲームではそう呼んでくれよ『レン』」
「分かったよろしく『ユウ』」
「よしっ、どうせレンのことだ。さっそく戦いに行くんだろ?」
「ああ、どこに初心者向けの狩場があるか聞きたくて」
「ここの通りを真っ直ぐ行ったら平原がある。そこは特別強いやつはいないからそこでやんな」
「了解。ありがとう」
「がんばってこいよ」
ユウは手を振りながら応援した。俺は教えてもらった場所にスキップしたのだ。
§ § §
「おりゃ!」「ふん!」
ザシュ! バキっ!
狼や角の生えたウサギが襲ってきても薙ぎ払いや振り下ろしで頭を素早く潰して倒していく。 けどウサギなんかは集団で来るとものすごくやりずらいし狼は大きくて簡単に倒しにくい。
「でもまあ、一匹ずつ潰していけば問題にはならないよね」
数時間後
レベルは6まで上がったがいまはユウの開いている店で料理を食べている。正直言ってもっとやりたかったが体力が減ったのとゲームで腹が減ったのである。ユウが作った料理はいがいと美味しい。
「で、結局帰ってきたわけか。どうだったモンスターは?」
「微妙だった。似たようなやつしか来ないし、知っている相手でも攻撃パターンを覚えれば簡単になってっきた。はむっ」
「だろうね。俺も最初は弱いと思った、でも普通の人から見たら怖いけどね」
「他にいいとこある?」
「あっじゃあ迷宮に行ったら、あそこなら森より難しいしレベルも上がりやすいはず。それにレンは今レベル6なんだろ?あとレベル8でサブ職選べるじゃん」
「あーたしかにじゃあ、そこ行ってみよ。あっこれおいしかった。ごちそうさま」
「レベル上げがんばれー」
§ § §
「オラオラァ!」 バキっ!
俺目がけてとんでくるゴブリンの攻撃を回避しながら攻撃し返すゴブリン。一匹が小さいので狙いずらい上に武器を持っているため受け止められると面倒だ。
狼とこのゴブリンの差は知能だろう。回避能力があったり適切なところで防御する、非常に厄介だ。
「まあ、俺のほうが上なんだけどなァ!」
「ギャッ!」
十匹以上いた経験値は消えていた。レベルは14に上がっていた。結構早いなと思った。
「グゲッ、グゲゲゲゲッ!」
突然出現したモンスターは今までのとは少し違った感覚だった。そしてこの声はゴブリンに似ているが違う。そしてその姿を見ると。
「なるほどホブゴブリンかやっと骨のある奴がきたか。」
ホブゴブリンがこちらに向かって歩いてくると同時に俺もいっしょに歩く。
「さあホブゴブリンよ大人しく俺の経験値となれぇ!」
俺とホブゴブリンの死闘が始まるのであった。