表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/39

私のスマホはエロマンガが好きらしい

第11回ネット小説大賞1次通過記念!

ウソです。ホントはひだまりのねこさま主催「集まれエッセイ企画」参加用に書いたものの、18禁ぽくなってしまったため、何でもアリなこちらに追加。


2023年 スマホでネット小説を読んでいた時のお話

 パソコンの調子が悪い。


 仕方がないのでスマホでネット小説を読んでいるのだが、どうにもスマホというやつに慣れることができない。


 私が古い人間だからだろうか。いやそうではあるまい。


 読みたい作品を選んでタイトルをタップする。すると画面が切り替わり、小説ページが開かれる。だが、PCより小さいその画面は「小説情報などのタグ」「長文タイトル」「何やら巨大なホワイトスペース(読み込み中の広告部分)」「ページアドレス」などでいっぱいいっぱいであり、肝心の本文は1文字も表示されていなかったのだった。


 まったく。


 私は小説を読むため、当然のように画面を下から上へとスワイプするのだが、指が画面にタッチした瞬間に画面は切り替わり、スマホの奴め、何やら新しいページを読み込みはじめたようだった。


 うん?一体何がどうした、スマホの乱か?


 いきなりご乱心あそばされても、私に読み込みを止める術などあろうはずもなく、しばし呆然と眺めるしかないのだった。


 読み込みはほんの数秒で終わり、新しいページが表示された。


 エロマンガだった。


 まてまてまてまて、ちょっと待て! 何がどうなってエロマンガが表示されたのだ。


 さてはスマホめ、エロマンガが読みたかったんだな?だからといって何してくれてるんだ。しょうがないなあ、そんなにエロマンガが好きならそう言ってくれれば考えないでもないのだが。まったく困ったヤツだなあ。ああ、私はエロマンガなんて全然、これっぽっちも、1ミリだって興味ないんだがなあ。


 とりあえず表示されたエロマンガは最後まで読んだ。宣伝用のダイジェスト版だった。思わず続きを読もうとする手を、理性をかき集めて必死で止めながら考える。


 もしかしたら画面をスワイプする瞬間、タイミングよく(?)読み込み終わって表示されたエロマンガの広告を触ってしまったのではないか。スマホのやつ、よりにもよって画面のド真ん中に広告を置くとは、これではついうっかり触ってしまうではないか。ああなるほど、してやったりということか。


 持ち主の意思に反するこの行動、私のスマホだけがエロマンガが好きとは考えたくはないが、スマホというのはそんなにエロマンガが好きなのか。


 まあいい。エロマンガのページなどポイすれば済むことだ。


 だがしかしエロマンガの広告をタップしたという履歴は間違いなく私のスマホに残るだろう。スマホの情報なんてものは誰がどこで見ているか分かったものじゃない。例えば私がエロマンガのサイトに1日1回(あくまでも間違えて、だが。あくまでも)アクセスしたとしよう。するとどこかのうっかりグーグルさまが「コイツはエロマンガが好きなんだな」と、勝手に私を性格付け、いたるところにエロマンガの広告を出してくるようになったらことだ。


 グーグルさまは決して「私のスマホがエロマンガ好き」とは考えず「私がエロマンガ好き」と考えることだろう。なんてこった。とんだ濡れ衣だ。


 私だけが見るならならまだいい。だが妻にその画面を見られたら私の人格が疑われるではないか。あるいは職場の同僚に見られたら?


 果ては外国の諜報機関が私のスマホから常時データを引き抜いていて、ピンポイントな性癖をとらえたハニートラップを仕掛けてはこないだろうか。ああどうしよう、一度でいいからかかってみたいハニートラップ、、、。


 だからといって私が「エロい」などと記録されるのは甚だ心外だ。しかも私の「うっかりタップ」で広告収入が発生していたとしたら、それもなんだか悔しいではないか。


 まったく、スマホめ、やってくれる。


 そういえば『なろう』に表示される広告はほとんどエロゲームとかエロマンガの広告だったりするのだが、まさか『なろう』さまも私を勘違いしてはいないだろうか。


 私はここで声を大にして言いたい。



 エロなんか、エロなんか、履歴を残さないで見させてくれよお!


挿絵(By みてみん)




 このエッセイを書くに当たり、何回かエロマンガの広告をタップしてみた。 

 なんだかますますエロマンガ好きのレッテルが貼られそうであるが、あくまでも「取材」だと思ってもらいたいものだ。

 取材は別枠、取材は別枠。

私の敬愛するエッセイスト、ひだまりのねこさま主催の「集まれエッセイ企画」が開催中です。

みなさまのご参加をお待ちしております。


↓詳しくはランキングタグから↓

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
集まれエッセイ企画概要 ←企画概要 ↓作品検索 集まれエッセイ企画 バナー作成/瑞月風花 さま  集まれエッセイ企画概要 ←企画概要 ↓作品検索 集まれエッセイ企画 バナー作成/武 頼庵(藤谷 K介)
― 新着の感想 ―
これで更新が途絶えていますね… つまり…( ̄▽ ̄)b
[良い点] 更新されてた!めちゃくちゃ嬉しい! そして一次通過おめでとうございます! 今回もすごく面白かったです( *´艸`) 私のスマホさんもエロばっかりですよ、まったくもう。 読ませていただきあり…
2024/01/13 20:31 退会済み
管理
[良い点] スマホのごり押し困っちゃいますよね。共感します。困りごとなのに笑っちゃいました。 [一言] 私のも迂闊に検索してしまった事柄がお薦めのようにこれでもかって売り込みをかけてくるんですよ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ