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爆縮と体温の機知(6)

虜の時間

繊細な線が伸び

細くとも切れない

必要な物に張り巡らされ

さながらテントのようであり

中心にある物の価値を

一瞬で認識させる

べとつく事は無く

ただ有るだけということも無い

溶けることも

直ぐに消えることも無い


与えられた物を

与えられた分だけ

消費しているのは

普通のことで

与えられた物を

与えられた物以上にして

消費させるのが

螺子が外れているということなのだろう

入れて出すだけなら

他人にも充分できる

どんなことをしていても

聞こえる

見える

何処か異常で

それが面白いのだ


歩けば打つかる

大きな立ち看板

そこには考えられないくらい

密度の高い時間がある

喰って働いて寝て

その中にある隙間に

圧縮された脳が見える

出会ってきた素材と

料理の腕みたいに

何を食べさせてくれるのか

胸が高鳴って

最初の一口で

持って行かれる様は

誰にも話せない心音を

話しているかのようで

離れたいと離れたくないを

繰り返しながら

無限に落としていく


虜になるとは

生きて行く上で

一番無駄な時間であり

人間に与えられた

暇つぶしという

贅沢な時間である

考える葦と誰かが言ったなら

創造する芽があるということだ

その中で埋もれて

死のうとも

笑って死ねるのだ

贅沢な時間だったと

言い切って


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