表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

プロローグ

ーーーーデータ解析ーーーーー


ーーーー身長:195cmーーーー

ーーーー体重:65kgーーーー

ーーーー耐久力:測定不可ーーーー

ーーーー破壊力:測定不可ーーーー



.....



ーーーーワールドアーカイブ接続中ーーー



ーーーーホムンクルス:アガドスRシリーズ583「レガリア」起動ーーーー


 バシュッと音をたてて開かれた人が入れるほど大きいカプセルから緑色の液体と共に人が出てくる。

 彼はホムンクルス、所謂人造人間と言うものだ。

人が到達し得ない域に到達するために産み出された。

 曰く、鋼より硬く人の身体のようにしなやかであるよう...

 曰く、核のような破壊力を持ち、卵の黄身を潰さず持ち上げるような繊細さと優しさを持つよう...

 人が人を越えるように願い叶えた物こそが人造人間だ。


「レガリアの起動に成功しました。検査クローン6792、個体認識の確認と共に自我があるかを確認してください」

「畏まりました。あなたは誰ですか?」

検査クローンがレガリアに問いかける。

「私の名前はレガリア。あなた...いや、お前は使い捨てクローンだな」

「個体認識と共に自我確認完了しました」

「私を無視するな...!」

 レガリアが静かに言うとクローンの頭が粉々に破裂した。

 クローンの血液に似た赤い液体とカプセルから出た緑の液体が混ざる。

「研究員、使い捨てとはいえ礼儀を教えた方がいい。我々ホムンクルスは産まれたばかりと言えど、カプセルを出た瞬間に自我がある。アーカイブに接続すれば全知と言えるほど知識もある。人間の赤ん坊のように扱うな」

ガラスの向こうの研究員達は驚き少しざわめいたが、すぐにいつもの平静に戻る。

「大変失礼しました。以後のクローンには礼儀作法のプログラムをインストールしておきます」

 レガリアは鼻で笑った。

 既にレガリアは人間は自分よりも下等であると認識しており、話す一言一句が下らないと思っていた。


「早速で恐縮ですが、ブリーフィング後、あなたはこの世界とは文明も風土も違う世界、所謂異世界へ転送され、この世界で未確認の技術及び事象を探求、解明していただきこの世界へ持ち帰っていただきます」

 大体の内容はアーカイブに接続した時点で知っていた。

 馬鹿げている任務ではあるが、今後の科学の発展を願ってのことである以上将来的に自分自身の利益に繋がるなら同意せざる終えない。

「ブリーフィングは不要だ。現代では存在しない魔法や魔術を入手してくれば良いのだろう?そう遠回しの言葉が多いからお前達の会議等は無駄が多く時間がかかるのだ」

 レガリアの意思は既に決まっている。

「今すぐ転送しろ。お前達で起動出来ないのならば他のRシリーズを呼べ、『レア』か『レオ』がいれば出来るだろう」

「いえ、私達でも起動は可能です。あなたが即時行動可能であれば即時転送可能です。ではBエリアの255へ行き装置に入ってください」



 レガリアはBエリアに行き装置に乗った。

 全方位ガラス貼りの255号室を先程と同じ研究員が囲み、実験の成功を祈っている。

「それでは異世界:ラブラへの転送を開始します」



ーーーー転送準備開始ーーーー



ーーーーデータ分解及び圧縮を開始ーーーー

ーーーー完了ーーーー


ーーーー個体の粒子化開始ーーーー

ーーーー完了ーーーー



ーーーー転送先の座標確立ーーーー


ーーーー転送開始ーーーー


.....



ーーーー転送完了ーーーー


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ