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崩れる組合 孤独の土下座

この労働組合の結成に参加したことで、私と彼女の立場は社内でボロボロになってしまいました。


しかし、これは誰のせいでもない。人を見抜くことができなかった私自身の自己責任なのです。


組合結成前の馬野たちは、私の部屋に来ては不平不満をぶちまけ、彼女の手作り料理と酒を食うだけでした。

彼らは法律の参考者と言う武器も買わず、開拓精神も自己啓発の意識も微塵もなかった。


私は、あの自衛隊時代に経験したお互いを必要とし合う一体感を想像していました。

同じ目標に向かって必死に助け合い、団結力から生まれる達成感で熱くなれる仲間が欲しかった。


心からの友を求めて、私はこの戦いに参戦したのです。

だが、奴らにとっての目的は、ただ「金」だけだった。

我欲に負け、そんな連中を信じてしまった自分への怒りで一杯でした。


一方で、事情を知らぬ若いドライバーからは切実な声が上がりました。


「自分たちはこの会社に失うものなどない。改善要求が通らないなら、ストライキを決行してくれ」


そう迫られたとき、私は申し訳ない気持ちで一杯になりました。

なぜ、もっと水面下で活動して過半数の賛成を確実にしてから乗り込まなかったのか。

馬野の過去の経験談を鵜呑みにし、過大評価してしまったのは私のミスでした。

そもそも、前の会社で権利を勝ち取ったはずの彼がなぜ転職したのか、その疑問さえ抱かなかった。


また、労働組合支部の役員たちも、訪ねるたびに同じ議題を繰り返すばかりで、私はデジャブのような徒労感に襲われていました。


そして何より、社内執行部の連中の情けなさには呆れるほかありません。

私が社長らから集中攻撃を受けている最中も、馬野たちは対岸の火事とばかりに無視、組合としての抗議さえ一切行わなかった。

彼にストライキを打つだけの度量など、初めからなかったのです。

この頃、私は結婚と同時にマンションを購入する予定で、書類を会社へ提出していました。


しかし、会社側は今回の騒動の首謀者は私だと決めつけていました。常務は「銀行ローンの書類に押印は絶対にしない」と激怒。


この書類がなければローンは通りません、家を買うことができなくなる。

私は腹の底から湧き上がる怒りに震えながらも、常務の前で土下座し、懇願しました。


「どうか、お願いします」


プライドを捨て、地に額を擦りつける屈辱に耐え、どうにか書類を揃えて不動産屋に渡しました。







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