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アルタイリク  作者: 芙蓉桜華
花園の夢
5/28

夢さん

夢さんに連れられて、俺は屋敷の中を案内してもらっていた。


「ここが玄関です…。」


玄関はやはり大きかった。外には大きな門が見えて、それがいまは大きく開き、車が次々出ているところだった。


「先程までこのスイレンで会議が行なわれていましたので、それに来ていた方々が帰っているようです…。」


「会議?」


「はい、幸様の到着の報告です。選ばれし者が到着したら、報告する決まりなので…。」


選ばれし…者…。


「幸様…?」


夢さんが心配そうにのぞき込んでくる。ふわりと広がる甘い香り…。


「え?あ、ああ…なんでもない。」


「そうですか…?それじゃあ次は仕事場へ案内致します…。」


しっかりしろ、俺。






「ここが幸様の仕事場です。」


「…ここが?」


「はい。」


俺の目の前に広がるのは教室サイズの部屋。3方の壁には本、本、本…。中央に机と背もたれ付き座椅子。書斎まで和風とは…。あ、仕事場か…。


「ここにある本はこの国に関する事が書いてあります…。歴史、地理、民族、郷土料理…、あらゆる事が…です。」


「これは全部読めと…?」


「…牡丹様はそうおっしゃっていました。」


申し訳なさそうに夢さんは言う。花穏のやつめ…。軽く100冊超えてるぞ…。


「分かった。じゃあその…案内はこれでもういい。…読まなきゃだからな。」


「はい。御用がありましたらいつでもお呼びください。」


「ああ、案内してくれてありがとう。」


「はい、では失礼します。」


一礼して夢さんは去っていく。


「ああ。」


答えて俺は椅子に座り、一冊目を読み始めた。





「失礼します。お疲れ様です、幸様。食事の時間に…。」


「…。」


「寝ているのですか…?」


どうやら幸は寝ているらしい。毛布をそっとかける。


「お疲れ様…幸。」


寝顔は幼いなと思う。私は立ち上がると、部屋を出た。

廊下を歩きながらふと考える。

もうすぐ…私はワヨウノクニに帰らなければならないだろう…。


「私は…どうなるのかな。」


────外はもう暗く、学校が始まろうとしていた。

彼の転入は、牡丹の手により明日へ変更された。

更新遅くなりました((。´・ω・)。´_ _))ペコリ

そろそろ夢さんの周りに変化が起きていきます。

次も頑張ります!

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