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アルタイリク  作者: 芙蓉桜華
花園の夢
2/28

ワノクニ『花園』

「幸さん……大丈夫ですか?起きてください……。あの……」

……誰だろう。俺は何をしていたのだっけ?確か光に……って!

「ここどこだ!?」

「きゃっ」

勢いよく起き上がると、周りの景色は先程と一変していた。

俺がいたのは畳の敷かれた部屋だった。どうやら気を失って、部屋の中央の布団の上で眠っていたようだ。なぜだか懐かしい感じのする和室であり、見回せばそばには花園先輩。

夢先輩は心配そうに頭の上で耳を動かしながらこちらを見ている。ああ、垂れた耳が可愛いが、状況が飲み込めない……とりあえずっておい!

「先輩なんで猫耳っ…てか動いてる!?」

「あ、そのぉ……これが本当の私……です」

恥ずかしそうに俯きながら猫耳がぴくぴくと動く。

「はい?」

「ここは『和の国』と言う名の国で、私はこの国の出身なんです…。外…見てください…」

「外…??」

言われて窓から外を見る。どうやらこの部屋は2階にあるらしく、通りが見おろせる。

通りでは人々が話をしながら通り過ぎたり、店を開いたり…。和風な建物が建ち並んでいて、下町のように見える。

「っておい!みんな耳ついてるぞ!!」

何なの?みんなコスプレしてるの?あれ?でも動いてる。耳動いてるよ!

「……お分かりいただけましたか?ここでは…この国ではケモ耳の方しかいないのです」

「……」

「あの……?幸さん?」

そうかそうか、ケモ耳だけの国……ケモ耳……ケモ耳……

「……さ、最高だーー!!」



「……落ち着きましたか?」

「ああ、理解した」

「えっと……じゃあ説明、しますね……。聞いてないようなので……」

「ああ、頼む」

「私の国はひとつの大陸にあります……。大陸の中には、個々の文化に溢れた国々があり、今まで交流もなく、国はそれぞれ壁に囲まれていました……。あれですね」

花園が指差す先を見ると、窓の外の遠くの方に、壁が並んでいて、配置からするとどうやらまわりを囲んでいるらしかった。

「それを壊し、交流を始める計画をこの国の王たる牡丹様が立案したのです……。ただし不安要素が多いので、審判として誰かを連れてこようという事になりまして……。あなたが牡丹様に選ばれたのです。……話は聞いていたものと思っていたのですが」

「えーと、何も聞いてないぞ。そもそも牡丹…様?という方も知らないんだが……」

「え?あぁ……その、牡丹様はそちらでは

パシンッ!ふすまが勢い良く開く。そこに立っていたのは銀狐の少女。毛並みは月の光そのもののように銀の光を発し、艶やかな短髪が動きに合わせて跳ねる。髪留めには蓮の飾り、服にも蓮のうず模様があしらわれ、丈は機動力を重視してか、短い着物だ。

「夢〜!ここに連れてきちゃったって、報告があ……」

夢に抱きついた少女の視線が俺に向く。

「はあ?!」

そこに居たのは紛れもなく花穏だった─────。

ケモ耳は可愛いのです♡正義なのですw

次回も頑張りますっ´ω`*

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