表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

第1話

『君と見た花火』の杉田蓮Side Ver.です。

前作を読まれていない方でも楽しめるように書きますが、

よろしければ鈴木玲奈Sideの方もお読みいただけると嬉しいです。

http://ncode.syosetu.com/n0777n/

中学2年にあがるときのクラス替え。


始業式が終わり、新2年生だけが体育館に残され、

担任が新しいクラスの名前を順に呼んでいく。


新1組の男子、新1組の女子、

新2組の男子、新2組の女子・・・といった

順番で名前が呼ばれていくらしい。


発表が始まって、1組の男子の

3番目くらいの人が呼ばれたとき、

俺の前に座っていたヤツが後ろを向いて話しかけてきた。


「担任誰が一番マシだと思う?」


1組の担任は、校長と同じくらいの権力を

持つといわれているベテラン女教師。


2組は、まあなんともいえない新米男教師。


3組はよくわからないオバサン教師。


やっぱり、4組の面白いと評判だけど

クラスにはあまり関わらない男教師がマシだと思う。


まあ、正直そこまでこだわりはないけど。


担任が誰かより気になるのは、あいつ・・・。


「11番、杉田蓮」


「はいっ」


2組の新米男教師に名前を呼ばれ、

俺は返事をして新2組の列へ移動する。


前に並んだ10人の男子を見て、

まあまあだな、と思いながらも、

次々呼ばれていく名前を聞き流す。


「・・・10番、鈴木玲奈」


「うっわ、マジかよ!」


新しい担任に呼ばれたその名を聞き、

そしてその名の主の少し嫌そうな声を聞き、

俺はホッとしてかすかに笑みがこぼれた。


かすかな笑みを隠すように俺は咳をして、

また次々と呼ばれる名前を聞き流した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ