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美容系アイドルとイケメン院長の独占欲♡秘密の診療室で溺愛されて困ってます~推しの秘密は蜜の味〜  作者: はなたろう


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12/12

#10 診療室での秘め事

「俺よりケイタがいいなんて、二度と言えないように、その唇を塞いでおこうか」



アラタの低く甘い声が、V.I.P.診療室の静寂を震わせたそのまま強引に唇を奪われ、彼の熱い体温が重なった。



「この前とは、違う香水……。いい香りですね」


「よく気づいたね」



アラタは私の唇を親指でなぞりながら、満足げに目を細めた。



「俺がプロデュースする香水の試作品。愛香ちゃんをイメージして作った香りなんだよ」


「私を……?」



ふわりと鼻を抜けるのは、清楚な白い花々の奥に、熟れた果実のような密やかな甘さが隠れた香り。



「表向きは『ピュアな初恋』なんてコンセプトだけど、本当は違う。ずっとこの香りで君を包んで、俺だけのものにしたい」



アラタは私を背後から抱き締め、髪に鼻を寄せて、彼自身の執着を私へと深く移し込むように熱い息を吐いた。



「全部、俺のにしたい」




制服のボタンがひとつ、ふたつと外されて、胸元に長い指が滑り込む。


ピクリと身体が震えると、アラタの指はそれを楽しむようにさらに遊び始めた。


狭い診療ベッドの上では、逃げ場もない。



「ほら。次はどこがいい?言ってごらん」



耳元で囁かれる掠れた声が、脳髄を直接揺さぶる。



「……っ、あ……」


「何がほしい?愛香ちゃんの口から聞きたいな」



彼はわざと動きを止め、私の反応を楽しむように見つめてくる。



「それとも、こっち?」



焦らされるもどかしさに身体をよじると、彼は意地悪く笑って、私の白い鎖骨に深く歯を立てた。



「や、んっ!……アラタ……っ」


「俺の名前、もっと呼んで。……ほら、ここ?」



思考が甘い泥のように溶けていく。


アラタが私を想って調合した香りに全身を支配され、彼とひとつに溶け合っていく感覚。


抗いようのない悦びの波に何度も飲み込まれ、私はただ、このまま壊れてしまいたいと願うほど、狂おしい恍惚の中に沈んでいった。


アラタは私の髪を愛おしそうに指で梳きながら、満足そうに微笑む。


そして、私の額に優しくキスを落とした。



「愛香がここでのぞき見したときと、同じことしようか?」


「意地悪……」


「すごく感じてるくせに」


「や、んっ!」



翻弄される指先に、再び身体が熱を帯びる。


そうして、抗えぬまま最頂点へ導かれる――。


激しい余韻の中、重なる吐息だけが部屋に響く。


アラタは汗ばんだ私の背中を大きな手でなぞり、壊れ物を扱うように、けれど逃がさないように強く抱き寄せた。



「この香りが消えないうちに、また俺で上書きさせて」


「独占欲、強すぎです」


「克哉といい勝負だろ?」



アラタは私の指先にそっと唇を寄せ、満足げに目を細めた。


部屋に充満する香り。


アロマの香りに彼の執着が溶け合い、私は深い幸福の中で、再び彼に身を預けた。

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