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お城で、営業。

真理子は、バヤナルトを復興に使ったお金を、取り戻すために船を開けた。

最初は、上々だったが。最後にやらかされた。

ヒンシュクを買い。ダーナタルを恨んだ。



 私は、急に忙しくなった。

 貴族社会において、デビューは大切な事だった。

 社交界への顔見せなのだが。お金がかかる。

 食事に、催し。退屈をさせてはいけないらしい。


 私は、費用を稼ぐべく。船をどんどん開けている。

 宝飾品はもちろん。足の丈が長すぎる甲冑とか。

 宝石を散りばめた、シミターやナイフ。

 食器とマジックアイテム。戦場や小旅行で使える何処でもトイレ。


 12艘の船を一気に開けた。

 300 年物のワインを、超えるモノは出なかったが。

 それなりの財宝が出て。王都の城へ出向き、王様達と謁見した。


 ダーナタルには、ナーズマン提督の件も有り。

 王様との謁見が直ぐに、決まった。


 こちらからは、ビニガーと二人で。

 王様と妃様。王子夫妻。ダーナタルとナフットゥ。の8人で、戦利品を巡り。会話を楽しんだ。


 最初に、300年物のワインを振る舞い。

 色あせ粒の揃わない、真珠のネックレスから始まり。

 何処でもトイレは、誰も取らなかった。

 宝飾品は、売れた。当たり前だのクラッカーだ。

 3割4割は、当たり前の叩き売りだった。


 それでも、買い渋りに合い。

 一部は、お城でのパーティーで、オークションを始めさせてもらった。

 メインに、300年物のワインを3樽出す予定だ。


 封印の魔法を教えてもらい。

 お城の玄関ロビーに、300年物のワインを並べて。封印魔法をかけた。


 石膏で彫刻を彫り。綺麗な胸に、真っ赤なルビーのネックレスとピアスに指輪の四点セットが並び。


 エメラルドのロッドや不思議なオカリナ。

 色々なモノを、封印して。ワインの横に台座ごと並べた。


 用がなくとも、ロビーに人が集まり。

 侍女を見つけては、サイズを知りたいから。ネックレスの封印を解けと。

 無理難題を、メイドに求めている。


 「申し訳ございません。こちらに書かれいる通り。真理子様でないと、封印は解けません」


 紳士と淑女は、文字が読めない訳ではない。

 わがままが、通ると思っている。


 『尚、300年物のワイン。カノタマーヌーヴォーを試飲できます。一杯、金貨3枚頂きます。大樽で、3本出す予定ですが。味見だけでもしてみたい方は。金貨3枚をお持ち下さい』


 大樽の前に、立札も出した。

 大事な事なので、2回書いて。

 ワイングラスは、大量にアイテムボックスに入っている。


 そして、彼らは娯楽に飢えていた。

 粒の揃わない、真珠のネックレスから始まった。

 私は、金貨5枚に満たない。そう思っていた。


 しかし、ナフットゥの言う通りに。金貨15枚になった。

 最初から、白熱した戦いがここにも有った。


 手持ちが少なく。後悔する者。

 ガラクタを、高値で買い。見栄を張る者。

 嫁の為に、奮発する者。


 様々な、人間模様を織りなし。

 天国と地獄を味わい。


 多くの嫁達が、宝石買うパートナーに対して。

 嫉妬し。呆れ。喜ぶ女性は少なからずいたが。

 男の馬鹿な部分が、露呈された。


 私は、金貨5000枚を簡単に手にした。


 メインのワインは、皆を馬鹿にした。


 「それでは、本日のメインイベント。306年物のカノタマーヌーヴォーです。少ないですが、ご用意させて頂きました。しばしの間、試飲をしますので。バヤナルトのパーティーの品を、後ろに並べました。ご観覧下さい」


 皆が、前に集中している間に。大樽を七本並べ。

 ミスリルの篭手や、エルフが書いたとされるマジックの本。山が噴火する絵画。


 皆、後ろ髪引かれながら。我先にと、試飲の列に並んだ。


 貴族らしく、相手の顔を確認して。

 爵位が上の人達を優先させ。順番を譲り。横入りが横行した。


 私は、ガラスのスポイトで。カノタマーヌーヴォーを吸い取り。ワイングラスに注いだ。


 「「「金貨3枚なんだぞ。少なすぎる」」」

 「ボトルだと、幾らだ」

 「私は、公爵だぞ」


 私には、関係無く淡々と作業を進めて。 


 「何だこのワインは、素晴らしい」

 「ありがとう。冥土の土産ができた」

 「追加で、3枚払うから。もう一杯、頂きたい」


 徐々に感謝の言葉に変わり。

 直ぐに飲み干した貴族は、後悔をしている。

 そんな彼らは、後ろでバヤナルトのパーティーの品を見ている。


 私は、顔見せを行いながら。爵位と名前を覚え。

 2回並ぶヤツを、排除した。


 「申し訳ございません。量が限られていますので。ご遠慮ください」


 夫人を並ばせて、横取りしたり。

 下の爵位のグラスを奪ったり。

 子供を並ばせて。子供の分と言い張ったり。


 全てを許したが。バヤナルトのオークションは、仮面を付けてもらう。事件が起きた。


 「最後の品となりましだが。最初の一樽から参ります。金貨180枚からのスター」


 私が言い切る前に。ナフットゥが、口を挟んだ。


 「私。宰相ダーナタルの妻。ナフットゥが、金貨1000枚で3本買い取り。王様。王太子。宰相に、献上します。異論はございますか」


 これには、ダーナタルが一番ドキドキした。


 しかし、反対する者はなく。

 誰も逆らえなかった。


 ダーナタルは、胸を撫で下ろし。

 ナフットゥに、感謝した。

 私には、冷たい視線が届いている。


 苦情は、私に向かい。

 大樽は、城の奥へ運ばれた。


 私は、主催者で。ホールの出口で皆を見送りして。


 「何だ。試飲だけか」

 「あの中身は、本物か」

 「王族しか、飲めないのか」


 私は、ナフットゥを恨み。追加で3樽出した。


 私は、 10カラットのブルーダイヤモンドのリングを、ナフットゥへプレゼントして。


 バヤナルトのパーティーでの、桜をお願いした。


 私は、病んでいる時に、何度も嫌がらせをされた。

 ネットのオークションだったが。

 300円ずつ、チマチマ値を上げられながら。

 腹わたが、煮えくり返る思いをした。


 立場を変えて、ナフットゥと最低落札価格を決めて。そこまで釣り上げて貰うように。お願いをした。


 バヤナルトも、王都に家を持っていたが。

 ホールも小さく。馬車を置くスペースも、狭かった。


 私は、お城のホールを借りる事が出来ず。

 教会を、2日間間借りした。


 教会に、寄付をして。

 マスク製作のバイトも与えた。

 手で持っタイプのマスクで。爵位を無くし。

 商人にも、声をかけた。


 連日、教会に貴族が訪れ。御婦人は、朝から晩まで眺めて。


 付き添われてきた、旦那は。


 御婦人に、オネダリされたり。

 ワインの試飲を求めたり。

 お腹が出ているのに、甲冑を求めたりしている。

 

 私の社交界デビューが始まった。

 

5万文字達成しました。少しペースを落とそうと思います。

ブックマークと星を、宜しくお願いしします。


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