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アジャラカモクレン異世界転生テケレツのパ

私は、仕事中に亡くなり。

死神と出会い。

「アジャラカモクレン異世界転生テケレツのパ」

『パン。パン。パン。』



 私は、会社のデスクで息を引き取った。


 ワンマンの社長が、お昼休憩へ行き。

 仮眠のつもりが。深い眠りに就き。

 帰らぬ人となった。


 汚いキーボードに、頭を打ち付けても。

 カタカタと、キーボードを打つ音は止まず。

 誰も、私を見ていなかった。

 

 私も、同じ状況なら、そうしたかもしれない。

 私達は、洗脳されていた。

 カルト団の様に、会社に尽くしていた。


 そして、私の死によって。

 7人の従業員は、解放されて。


 3人は、通院。

 3人は、入院。

 1人は、自我が崩壊して。精神科に運ばれた。


 社長は、実刑をくらい。8年幽閉される。

 わずか5000万の金を、分配に充てられたが。入院と通院で、消えそうだった。

 私の元には、幾ら届くのだろうと。思っていると。


 目の前に、黒い点が現れて。

 私は、その点に吸い込まれた。


 吸い込まれた先は、赤黒い壁に覆われており。

 かなり広い空間に感じたが。

 私は、浮遊したまま動けず。

 地縛霊より、長い時間このままの体制だった。


 「遅くなり申し訳ない。開会式の挨拶が長くて。抽選して直ぐに、来たのだが。待たせたようだ」


 私の前に、デスサイズを手にした。死神が話しかけて来た。


 「質問は無しだ。これから、あるゲームに参加して貰うわけだが。3000年程、逃げ隠れして欲しい。人と関わらない地に、運ぶから。逃げおおせて欲しい。バトルロワイヤルだが。逃げるが勝ちだ」


 私の体が、点滅を開始した。


 「時間がない。来世は、クラゲだ。最強だぞ」


 死神は、私の枕元に来て。

 私は、立っていたのに。背中に重力を感じている。


 「アジャラカモクレン異世界転生テケレッツのパ」


 手を3回たたき。

 私は、くしゃみをしなかった。



 真理子は、海の中にいた。


 溺れると思い、手足をバタつかせたが。

 手足も無く。4本の太く長い触手と。無数にある触手に分かれていて。頭は、キノコだった。


 半透明の体で。ゲル状に近い感じだ。

 心臓が鼓動する度に。ランダムで、ポツポツと体の何処かが、発光している。


 夜になると、私は怯えて過ごした。

 真っ暗な海で、発光し。餌だと思われてしまう。デメリットでしか無かった。




 私は、忠実に死神の言葉を守り。

 遠くには行かず。近場で生活をしていた。

 かれこれ、3年はここで生活をしている。


 そんな矢先だった。

 前触れもなく。私は襲撃を食らう。


 相手は、ウツボか蛇で。

 私の長い触手程の大きさで、私に絡みていて来た。


 私の武器は、4本の触手の先に付いた、麻痺性の毒を持った針と。

 烏賊を食べた時に得た、クチバシ状の口と墨を吐くこと。この場合は、毒霧になり。

 大量のプランクトンを仕留めるのに使った。


 水圧推進は、大量の海水を取り込み。吹き出して。前進する技だが。

 頭が大き過ぎて、気持ち的なモノだと思っている。


 後は、使った事は無いのですが。

 哺乳類の海中生物を食べたのでしょうか。

 「潮吹き」の技を手にしている。 


 食事は、主に。烏賊と魚だった。

 深海に潜ると。水圧で体が潰れそうになった。


 ウツボは、魔法を使い。私の周りに、小さな渦を発生させて。ゲル状の弱い皮膚を攻撃された。 


 しかし、これはこっちの有利に働いた。

 細かく傷つき、麻痺性の毒が私の周りを覆った。


 ウツボは、私の毒に、少しずつ侵されていた。


 異世界のウツボは硬く。私の毒針は、上手く刺さらなかった。


 長期戦になり。私は、逃げる事を考え始めていたが。


 ウツボは、お腹が空いていたのか。

 私を、逃がしてはくれなかった。


 私は、追いかけてくるウツボに。毒霧を放ち。

 ウツボは、もろに食らい。

 動きが、遅くなった。


 私は、全ての触手を絡めて。

 硬いクチバシで、バリバリとウツボを食した。



 私の頭の中に、快適なメロディーが3回流れて。

 私は、レベルを4にした。


 驚いた事に。私が食したのは、ウツボでは無かった。


 シー・サーペントなる。ドラゴンで。

 体長は、50mにも及んだ。

 私は、75mオーバーの化け物で。

 ゼリー・フィッシュ・クイーンなる、種族だそうだ。


 キングは、更にデカいのかな。

 馬鹿な話はよして。


 このドラゴン、驚いた事に。浮遊できるらしい。

 能力伝達で、空中浮遊とドラゴンの鱗、それに擬人化やシー・サーペントにもなれる。


 水魔法は、(極)を表示されていて。

 水中戦では、無意味なのを感じ取れた。


 私は、運が良かった。

 シー・サーペントの弱点が、毒だっただけで。

 能力は、ドラゴンの方が上だった。


 レベルアップで、得たモノも有った。


 『鑑定』を手にして。シー・サーペントを知ることが出来たし。私が、化け物だと知れた。


 『オートマップ』は、世界の広さを知り。

 天文学的な数字が並び。10京分の1も把握していなかった。


 『コピー』は、魔法陣を見た事で、読み取り。コピーすることが出来た。



 早速、空中浮遊を試したのだが。気圧で体が悲鳴を上げたが。


 私は、ドラゴンの鱗を全体に覆う事で。

 長時間、空中浮遊を楽しむことが出来た。


 私は、時間を忘れて。異世界を楽しんだのだが。

 辺りは、真っ暗になり。


 上空から、遠くの突き出た半島で、明かりが灯り始め。

 大きな街と小さな町の2つが存在した。


 今まで、気付かなかったのだが。海中に赤く点滅する集合体を見つけた。


 私は、町に行くことを諦めて。

 海中深く潜った。


 底は、船の墓場だった。

 ガレオン船や、ガレー船にキャラック船。

 大量の大型船が、眠っていて。


 私は、アイテムボックスに入れていた、海水を取り出して。ランダムで、アイテムボックスに収めたのだが。31隻を、収納した時点で。容量が満タンを示し。残りを諦めた。


 私は、海面に浮上すると。マジックポイントのゲージが、半分を切っていた。


 私は、直ぐに上陸はせずに。MPの回復を待ち。

 常に万全の態勢を、心がけた。


 私は、半島へ移り。

 平原に降り立った。


 私は、擬人化を試みてみる。


 身長は、180cmにして。

 胸は、大きく少し垂れて、乳首は上向きに。

 ウエストは絞り。腹筋の盛り上がりも付けた。

 お尻は、垂れること無く、丸く丸く作り。

 手足は、漫画やアニメのように、細く長く。


 問題は、頭部だった。

 髪の毛は、後ろで結い上げる感じの夜会巻きに。

 顔は、1日悩み。決まらず。


 四角い目だけを付けた。

 1週間有っても、決まる事が無い。

 1つ直すと。別が気になり。

 全体が決まっても、納得することは無い。

 取り敢えず、シンプルにしてみた。


 私は、一隻の船を取り出した。

 船首に、ハンマーヘッドに跨る、裸の女性の石像が有り。

 帆に、国や領主のロゴが、描かれていて。

 大砲が、片方に8門ついていた。


 ただ。平地に出した為。横に倒れた。

私は、オーレイローラ号の船内を散策した。

魔法で、全てのモノが保管されており。

絵画も、武器も調理器具も、色褪せること無く存在して。保管庫の食料は、新鮮だった。

船長室で、航海日誌を見つけて。

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