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第七話 魔法少女はお見通しってワケね?

 


 オレたちは現在、教祖”魔女っ子ミヨちゃん”の主催する宗教団体”パーティー・ゴールド”の所有する巨大ドームに向かっている。


 今日は土曜日なので週に一度のコンサート(儀式)の日だ。


 怪鳥(と言ってもカラスな・・)”ルクルス”に乗って空での移動だ。

 内部は静かなもんだがマッハの勢いで飛んでいるらしい。


 オレを含めて搭乗者は六名(・・)


「なんでよりによって大勢の信者たちの居る中へ戦闘をしかけるんだ?」


 と問うと人造メイド”アオ”が答えた。


「信者たちは洗脳されている可能性が非常に高いのです。とくにドームのある本部施設周辺に集っている信者たちですね」


「おいおい、まさか大量虐殺とかするんじゃないだろうな?」


「場合によっては」


 アオは相変わらずの無表情でしれっと返答した。

 スイッチが入った時の陶酔顔じゃないだけ救われる。

 しかし、大量殺人はゴメンだ。ただでさえ”狂敵”と言えど倒すのは若干十五歳の少女だ。


「彼らが大人しくこちらの洗脳解除に従えば無駄な殺生はいたしません」


 横から戦闘メイド”アカ”が口をだした。


(あるじ)が魔法少女を抑えていてくれればただの人間なら数千人規模でもウチらで捌くのはワケないってワケ」


 アカは不敵な笑みを浮かべて言った。

 アオと違ってコイツは顔に感情をだす。あまりいい感じではないが美少女に造られているので、まあ、悪くはない。かえって親近感がある。


 あと今回の作戦に人造メイドが3名(・・)追加された。


 黄色い髪の”カレン”。

 緑色の髪の”グリコ”。

 桃色の髪の”モモ”。


 ・・まるで戦隊モノだな・・


 彼女(・・)らはあくまでもアシストであり基本的に”ワビルの塔”の”英知の樹木”がコントロールするマリオネットだ。

 鎮座している姿はよくできた等身大の美少女フィギュアだ。

 ・・いや、南極一号・・じゃなくてラブドールかな?


 これに加えあとは”ビックリドッキリメカ”も用意してある。

 できれば使いたくないが。


 しかしいかに偉大なる魔法使いの後継者といえど、この連中に拉致され、わずか一か月ちょいで悪の”魔法少女”を倒すよう仕立てられたんだ、オレは。


 ・・洗脳されているのはむしろオレじゃないのか?・・


「ドーム上空です。ワビル2世、準備はよろしいでしょうか?」


 どっちにしろもう後戻りはできない。

 オレは静かにうなずいた。


「それでは、ルクルスは上空待機。我々はドーム中央の屋根に張り付きます」


 アオが号令をかけると機内のトビラが開き皆一斉に飛び出した。


 なるほど。巨大だ・・


 その真っ白な屋根と言うより小高い丘にオレたちは静かに舞い降りた。


「?!!散開!!」


 すぐさまアカの怒声が飛んだ。

 同時にオレも凄まじい何かを感じた。


 ドッゴーーー!!


 稲光のようなモノが目の前を通過した。


なんとかかわしたオレは思わずつぶやく。


・・でけー・・


一瞬にして巨大な屋根に文字通り大穴が開いた。


オレはアオに目配せをするとアオは静かにうなずいた。


大穴を覗くとステージが見えた。

そこには強力な衝撃波を放ったばかりの魔法少女が立っていた。

凄まじい魔力の残像がオレには見える。


・・勝てるのか?・・


オレは喉を鳴らした。


「奇襲をかけるつもりが逆にかけられたってワケ!」


戦闘メイドアカがさも楽しそうにおどけて見せた。


・・魔法少女はすでにお見通しってわけか?・・


オレは静かにそうつぶやくと人造メイドたちと魔法少女”魔女っ子ミヨちゃん”の元へ降りていった。




読んでいただいてありがとうございました。

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