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第三話 というワケで5000年近くお待ちしていましたとメイドは語る

 


「人違いじゃないのか?オレは魔法どころか超能力も使えんし正直・・人間としてもランク低いよ・・」


 オレは正直に語った。こんな美少女目の前にして、格好悪いが気取ってもしょうがない。もうそんなに若くはないんだ。


「ご心配なく我が主。アナタの現在の状況よりもアナタが我がワビル1世の子孫でありその受け継がれた能力が潜在しているかどうかが肝心なのですから」


 メイド美少女は答えた。だんだん見慣れてくるとなんか人口的に見えてくる。


 なんていうか、声に違和感がある。

 スマホなんかでよく聞くアレだ。音声ガイダンス?


「そうですワビル2世様。ワタシはワビル1世様がこの世を去る直前に魔法で作られた人造人間です」


 ・・人造人間!?・・


「キカイダーではありませんご主人様。ご安心ください。ワタシは青です」


 そうか、コイツオレの考えていることがわかるんだ。青。そういや見事なまでの青い髪。それでどっかのボーカロイドみたいな感じなのか?・・っていうか善人てことか?そんなことまで知ってんのか?


「人間界のあらゆる分野を熟知しております。ワタシはワビル2世様のよきアドバイザーでもあります。これからはどうぞ”アオ”とお呼びください」


 ”アオ”。・・あぁ・・名前だったのね?


「どうしてオレがその魔法使いの子孫だってわかるんだ。しかも今更なぁ~」


 オレは現在の私生活をふと思いだす。そんな偉大なる方とかの子孫だからってなんだよ?莫大な遺産でもくれるのか?だったらもっと早く・・


「偉大なるワビル1世は人間界の方ではございません」


 そうだろうな。魔法なんて所詮ラノベかどっかヨソの国の大手映画製作会社の作り話だ。そんなの子供でも知ってる。・・いや・・そうでもないか?


「ワビル1世はとある”魔法界”を追放されたのです」


「なんで?女の子とかの盗撮でもしたのか?」


 オレは少し皮肉を込めて言った。最近はやりだからな。やってるヤツはインテリばっかりだ。オレからみればだが・・


「権力争いに敗れたのです。そしてこの人間界に落とされました」


 ♪こ~のぉ~ふ~はいぃ~しーた・・ってか?


「5000年前のことです。この地にワビル様は落とされたのです」


 ・・・・・・


「そしてワビル様は自身の子孫を残すため人間と交わることを決意されました」


 交わる・・。なんか美少女がいうとウズウズするな。しかしその魔法人造少女は相変わらず表情を変えない。少しくらい恥じらい機能とかつけろワビル1世さんよ。


 ここからはこうだ。ワビル1世のオッサン(年齢は知らんが)時の有力者、つまりこの地を納めていた王様だな。


 そいつに美味いコト取り入り、側近(アドバイザー)にまで上り詰め、その権力を利用して、有力な貴族やら人材とかの娘達を(めかけ)にして自身に似た優秀な人材を生む。


 つまり”魔力”を持ったモノを存在させ自身のノウハウを受け継がせようとしたらしい。


「しかし、さしものワビル1世様もこの人間界で発揮できる魔力に限界がありました。大勢の世継ぎを残すことはできましたがこの世を去ってしまいました」


 人造メイド”アオ”は淡々と語る。


「結局、何年生きたんだ?」


「約1000年です」


 おいおいそれだけ生きりゃ十分だろ!?

 あの大昔に有力者が数百年も数千年も生きたって伝説、このオッサンが元じゃないのか?


「しかしワビル1世様がご存命の時、彼の英知を授けられるような魔力を持ったお子様が生まれることはありませんでした」


「やっぱり相性ってやつがあるのかね?いくら優秀なモンとくっついても所詮人間だし?」


 オレは卑屈げに言った。


「おお、さすがはワビル2世!よく理解されました。偉大なるワビル1世様のご子孫!!」


 美少女メイドはまた陶酔しきった顔で右手を天に掲げる。

 どうやらなんかスイッチがあるらしい。いきなりはヤメテくれ。


「それを悟ったワビル1世様はその絶大なる権力で人を集め魔力を駆使しこの”ワビルの塔”を建築したのです。同時に平行してワビル様の英知を宿す幾本もの樹木、そしてそれを言い伝える我々従僕・・樹木だけに従僕・・従僕・・ぷぷっ・・ぷぷぷ・・」


 また変なトコでスイッチが入りやがった。コイツこんなだらしない顔してダシャレも言うのか?


 ・・親近感があっていい・・


 ってことはこの人造メイドも5000年前からここにいるのか?この塔の中に生息している木々はサーバーの役割って訳か?


 偉大なる魔力・・恐るべし!


 ・・それじゃぁあのバ○ルの塔とやらも発症はここじゃないのか?

 まぁ・・もう余計なことは言うまい。



 また、元の無表情に戻るとメイドは言った。


「というワケで5000年近くお待ちしておりました」




ここまで読んで頂いてありがとうございます。

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