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2-2

お久しぶりです。マイペースで更新します。

 警視庁 超対策室


「今回の報告書書くの疲れるわ~」


 夜中の警視庁。紙の山へ格闘している残業公務員の二人がいた。


「探田さん‼ のんきに言っている場合じゃありませんよ。いつもの三十倍の量ですよ!」


 その一人土屋巡査は悲鳴を上げる。辺りは書類の山脈が連なっていた。地盤が弱いため今でも紙崩が起きそうだ。


「どうした若人よ。苦しゅうない。一度やってみ スカッとするから」


 ずずっと空欄の紙の山を押し付けて来た。


「何を押し付けてきているのですか!」


 ガシっとその紙の山を受け止めて押し戻す。


「ああくそ」


 押し付けるのは断念したが、顔はかなり渋かった。


「それにしても、毎回警視はこの量を一人でやっているのですか?」


 二人がこんなに苦しい状態になっているのは先日の事件で、この部屋のBOSS……折原真央が重症を負い、都内の警察病院で療養中だ。元から大国の敏腕エージェント顔負けの戦闘力で、本来多人数のSAT隊員(武装Ⅱ保級)を軽装で確保するのは有名だった。

 戦後のペブロの急速な蔓延に対策の最前線で戦ってきたレジェンド。


「こんな仕事を二十年近く先輩方はやってきたのですか」

「おうよ。あの時は事件が数件しかなくて一班分で十分だった。いや今以上に物量がなかったからその大変さがあった」

 先輩顔をひっかけた探田は十六年前の地下室のことを思い出しでいた。

 それを横目にガサガサと資料の山をかき分けて目当てのものを握り起こした。二十年前の初めの日本国内での能力者検挙からの捕縛数の変更を表したグラフだ。これによると、「光(先の大戦)」までは年間十件未満だったか、「光」を境に急激に年間三百件が今まで続いている。役二十班いる起対課だが、特殊任務に今もつくような独立しているような犯もあるので、かなり個人の負担は大きい。

 決して少ない数ではない。

 しかし、あの戦争の裏でペブロの生産が増えたのは事実だ。だが薬物捜査と同じでイタチごっこが続いている。製造工法や場所も未だに確定できずにいるしろものだ。物流からの遮断を行っているだけで黒幕には分からない。

 隕石から採れる貴重な功績が原料と解析があったが、貴重な鉱石を一定に供給する方法は何なのか。能力者を確保する過程で破壊。または死に際をさとったように、ペブロの中身は海水成分ににた水が入っているだけという。


 世界に剣かを売ったテロリストは創作上の悪の組織のように各国を武力で征服し、この世の頂点に立とうとした単純な奴だが、実際にいなくなった世界で痕跡は蝕んでいる。


「……と目の前に分かり切ったレポートがあります。という話だな」


 いつの間にか顔を横に近づいていた探田に手を山につき身体を支えた。

「探田さん。俺、文を見ていませんけど、どうして?」

「お前が手をつけている資料の山の六割が折原さん中心に俺たちがまとめていったものだ。当然全てココに入っている」


 探田はコンコンと人差し指っで頭を叩く。


「だから仕事も早い。お疲れ~」


 いつの間にか仕事を終え、あっという間に部屋を出ていったのに土屋は呆気に取られていた。


 そういえば……。土屋は思い出したような顔つきで何かを探す。

 超望遠距離から射殺された先の事件。空本天筏の死亡報告書。そして事件にいたもう一つの存在。共犯者のものらしいビル外部の血痕等々。

 そして、自力で意識を朦朧としながら建物の外に脱出した折原警視。

 意識を失う前に本人がそう証言しているが、医者は常人なら歩けずに最悪死んでもおかしくないところだった。

 折原警視の回復を待つが、今思い返すとかなりやる気を出していた。

 土屋はおもむろに紙の山から1つの束を。警察のデータベースからは、その存在を抜き出していた。





 その名は怪盗×


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