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02:他人は敵

初めての小説だから執筆にかなりの時間が。

1時間で書き終えるつもりが、2時間半もかかってしまった。

「ひゅぅぅうう。こんくらいでいいか」


攻撃を止め、弾を放った先を見る。

テッラが倒れていた。


「テッラさん!!」


マレはテッラに駆け寄った。


「来るなア!何で逃げないんだア!?」

「……」

「!!ば、ばか!僕に触るな!」


テッラの言葉を無視して無言で抱き上げる。


「オ前!何する気だ?」

「一緒に戦う」

「えっ!?無茶だ、勝てるわ――」

「つもりだったけど。君たちの闘いを見て何となくだけど、わかったんです」


驚きながら何かを言おうとしたテッラの言葉を遮りマレは言う、


「僕では一発でも食らえば致命傷になるでしょう。だから、」

「だから?」

「全速力で君だけでも逃がす!!」


マレはテッラを抱きかかえながらその場から走り去る。


「あいつ……何者だ?」


ターゲットの犬型プロモンの前に突然現れた、妙な奴。

プロモンの証である宝石・プロストーンが額にない。

ではプログラムモンスターではない。

こうして考えてる間に"妙な奴"はターゲットをつれて走っていく。


「お、おい、もしかして、あれが"人型"か!?」


掃除人は二人が逃げていった先を見つめ、


「きゃははぁっ!楽しいゲームの!始まりだぁああああ!」



目的地があるわけではなく、真っ直ぐに走っていた。

しかし足は速くないし体力だって並みの人間以下のマレは走って3分で息を切らして、

ペースが遅くなっている。


「駄目だ!このままじゃ駄目だ!僕をオろ……!!きた!横に避けて!」

「あ、うん!」


右に曲がり、そのまま走る。後ろに何か通った感じがしたが気にする余裕がない。


「よくかわしたな!人型!!」


後ろから掃除人の声が聞こえる。そう遠くじゃない。


「オイ、何で僕を放って置ィて一人で逃げなイんだ?」


マレは後ろからエネルギーの弾を何とか避けながら走る。


「正直に言えば……はぁはぁ、僕は君が嫌いです」

「え?」

「ふぅー、いや君だけではない。他人を……好きになれない。というか嫌い」

「ならなんで?」

「それでも誰かが傷つくところはみてられません。僕に出来るのなら全力で助ける」

「キみ……は」

「まぁ、ただの"馬鹿"ということですよ」


マレはテッラに微笑んだ。


(……この人)


はじめて自分に向けられた他人の笑顔。

嫌いな人を助けるために、助けたい人を安心させるように、彼は自分に微笑んだ。

その顔はとても眩しく見えた。


「ぐはぁっ!!」

「うわァァア!」


エネルギー弾がマレを直撃した。

当たったのは背中だった。触れた瞬間に小さな爆発が起こった。

小さいけれど人間が食らえば間違いなく致命傷だ。


「うわああ、ぐうう!痛い!いたあああああいっ!」

「大丈夫かァ!?」


テッラはマレに駆け寄る。


「あはは。物凄く……痛いです」

「ご…ご、めん、僕のせいで」

「何故に貴方が謝るのですか?」

「きゃははぁっ!そーだぜ?謝るのならあの世で謝りな!二人まとめて送ってやるからよ!」


掃除人は二人を見下しながら言う、


「さよならー!」


[Charge Bullet...5]

掃除人はエネルギー弾を出し、狙いを定めながら大きくしていく。


「えっと……貴方……動けますか?」


背中の痛みに耐えながらマレは問う。


「ウん、何とか」

「そうですか、なら貴方だけでも逃げてください」

「!!」

テッラは驚くが、


[4]

「嫌だ。僕のせイでキみが怪我をしたんだァ。責任は取る」

「責任って……これは僕が望んで……僕の意思で動いて……その結果に出来たのがこの傷です。

だから貴方が責任をとることはない、何故ならこれ――」

「ウっさイ!!」


マレの言葉をテッラは遮る、


「これは僕が望む、僕の意思なんだァ!!オ前につべこべ言われる筋合ィはなイイ!!」

[3]

「僕もオ前が嫌いだ。でも」

「…」


マレはテッラの次の言葉を待つ


[2]

「傷つくオ前をみるのはもっと嫌なんだよォオオオ!」

「つまり、君もただの"馬鹿"ということですね?」

[1]

「ウん」


テッラは真っ直ぐにマレをみて頷く、


「オ前と一緒だ」

「馬鹿犬さん」


マレはまた微笑んだ。


[0]

「きゃははぁっ!アディオス!」


そして強大なエネルギーの弾がマレ達に放たれた――。

それにしても最初に出す敵を間違えたのかもしれない。

ここまで倒すのに苦戦するとは作者もびっくりです。

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