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02:始まりもいつも突然

戦闘シーン追加しました。

というか難しかった><

「えっと、ここは僕にとっては未知な世界"アプリケーションワールド"」


黒髪黒眼でひょろりと背が高い少年の名はマレ=グラン。


「それで、"プログラムモンスター"という名の"生き物"が生息している。君はその一種であり犬型で間違いはありませんよね?」


隣にいる体高(と耳と頭の部分を足せば)50〜55cmくらいの茶色の子犬(?)に確認を取る。


「ウん」


マレを睨みながら額にくっ付いてる緑色の宝石が特徴であるテッラは頷く。

前回で交通事故で死亡したマレは創造主と名乗る少女に魂を狭間の世界につれてこられる。

そこで"ある"条件をクリアすれば(彼女の願いを叶えれば)、自分を生き返らる、と。

マレは別世界の神と契約しアプリケーションワールドに飛ぶ。


「ねぇ、そんなに睨まないでください」

「睨んでなィ!元からこんな目つきなので気にしないで!」

「……あ、そう……ですか」


この世界にやってきて1番最初に出会ったのが、このプログラムモンスター略してプロモンのテッラ。

しかしずっとマレを警戒して睨んでいるのだ。


(何で僕を敵意のこもった眼でみるんでしょう?)


テッラに近づこうとしただけで、


「!! グゥゥ、近づくなァ!」


と言いながら噛み付きにくる。

ちなみに、2回かまれた。


(彼から見れば僕は謎だらけの"異世界人"だから、かな。もしかして恐れられているのかな?まぁ、いいや。すぐに慣れるだろう。それより今の話をまとめるか)


テッラは敵意丸出しだが、質問にはちゃんと答えてくれる。

他の人(?)がいる場所に移動しながら、マレはいくつか質問したのだ。

マレが神に飛ばされたどり着いた世界の名は"アプリケーションワールド"。

ここにはプログラムモンスターと呼ばれる生き物が生息している。

世界の中心には4つのエリアに分かれた大きな島があり、

マレたちはこの島の森林エリアにいるらしい。


「そういえばさ、それぞれのエリアには"王"様がいるんですよね?この世界の王の主な役割は何ですか?」

「!……王のプロモンは自分のエリアを守るが仕事だァ」

「守る…ねぇ。でも戦争とかしてるのでしょう?守るより傷つくだけだと思うけどね」

「ウっ!ウっさイ!そんなのこと僕がしるわけなィ」


4つのエリアにはそれぞれ王のプロモンがいる。

王になれるのはエリアで一番強くなければならい。

つまり強ければ誰にだって王になれるのだ。


「止まれェ、誰かいる」

「え?仲間ですか?」

「違う、この匂ィは……"掃除人"!」

「きゃははぁっ!おおあたりぃいいい!!」


上空から迫る影は、マレたちに向かって口の中で溜め込んだエネルギーを"弾"にして放つ。


「!!」


テッラはエネルギーの反応を感知してマレを突き飛ばし、


[Defense Ball]


その場で体を縦に高速回転させサッカーボールみたいになり迫るエネルギー弾を全て弾いた。


「ひゅぅぅうう。やるじゃねぇか。きゃはは!」

「ウっ…やっぱり、ここまで追いかけてきたのかァ」

「いってぇー、いきない何をするのです……か……。ってどちらさま?君の仲間?」

「違ゥ。こいつは砂漠エリアから僕を殺しに来た"デザートの掃除人"だァ」

「殺し!?デザートの掃除人?」


マレは首を傾げた。


「エリアを荒らす者を排除するのが掃除人」

「きゃははぁっ!あたりぃいいい!!」


デザートの掃除人は言う。


(このプログラムモンスターは……ハイエナ型?それなら掃除人の異名は納得だ)


マレは目の前の敵を観察している、

彼らに攻撃を仕掛けてきたのは砂漠エリアに生息する、ハイエナ型のプロモン。

地球では死肉をあさるという印象が強いことから「掃除人」と呼ばれている。


「ねェ、戦闘に入るからどこかに隠れててェ」

「戦闘って……逃げたほうがじゃないですか?もしかして勝てるとは?」

「ウウん。勝てなィ」


テッラは首を横に振る。


「本当は逃げた方がイイんだァ。僕一人なら逃げ切れる自身はアる。けれど、キみを守りながら逃げ切れる自身はない」


その言葉にマレの表情は曇る。自分は足手まといになっていることにショックを受ける。

動物のイヌは時速50〜60km。ハイエナは時速60km。

もしプログラムモンスターは動物より運動能力が高ければ最大で70か80kmくらいだろうか。

確かに人間であり運動が苦手であるマレでは逃げることは不可能である。


(更にあの、掃除人。口から何かだすし……)


掃除人はエネルギー弾を放つことができる。仮にこっちの方が早く走れても、

後ろから何発も撃たれたら避けれない。あの弾は当たれば小さな爆発が起きる。

テッラは何事もなかったようだが、人間が食らえば間違いなしに致命傷だ。


(くぅ、体を少しでも鍛えていればよかったのに……こうなれば僕も戦うか?)


と思っていたのだが、すぐに考えは打ち消される。


「きゃははぁっ!」

[Gatling E.Ball]


掃除人の口から緑色のエネルギーの弾がいくつも放たれる。


[Defense Ball]


テッラは体を丸めて回転させ次々とエネルギー弾を防ぐ。


[Attack Ball]


大砲の弾の如くテッラは体を回転させたまま、掃除人に体当たりをする。

が、掃除人は体を錬って攻撃をかわす。


[E.Attack Plus Crow]


そのままの勢いと"攻撃力強化"してテッラを殴り飛ばす。


「がぁっ!」

「きゃははぁっ!まだまだ」

[Gatling E.Ball]


いくつものエネルギー弾がテッラに向けて放たれる。

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