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01:終わりはいつも突然

「こ、ここはどこ?」


意識を取り戻した少年はあたりを見渡す。

真っ白な空間。いや、真っ白な何もない部屋にいた。


「何で僕は、こんなところに?」

「貴方に生き返るチャンスを与えるために、私がここに呼んだのです」


声と同時に目の前が光り輝き、目を開けていられないほどの光に目を閉じた。

そして光はゆっくりと消えていった。

少年は光が消えたことを感じ取るとゆっくりと目を開ける。

光が発生した場所に女の子が立っていた。

腰の下まで届く真っ白な髪に真っ白なワンピース。髪と服と同じ色の瞳で少年を見上げる。


「君は一体……?」

「私はアプリケーションワールドの創造した者。つまり神なのです」


少女改め神は言う、


「貴方は先ほどトラックに轢かれ死んだのです。そして死後の世界に行こうとする魂をここ、狭間の世界につれてきたのです」

「そう、か。やはり僕は死にましたか。でも何故に僕をここにつれてきたのですか?」


神は待ってましたといわんばかりに微笑んで、


「あなたは女の子を助けたです。それに貴方から"――――"を感じるのです。だから今回は特別に私の切実な願いを叶えてくれれば生き返らせてあげるです」

「生き返ることができるのですか?」


少年は驚きながら聞く。


「はいです」

「わかりました。では願いとは?」

「私が創造し管理しているアプリケーションワールドという世界に行ってもらいます。そして憎しみの縛られた闇"―――"です」

「あの今なん――」

「これは貴方がするべきこと!行けばいつかわかることです」


少年の言葉を遮り神は言う。神は少年に背を向けて。


「さて、では行ってもらいます。いいですか?」

「はい」


神はこちらに振り向く。少年と視線が合い。


「あ、れ……?」


失いそうになる意識の中、少年の視界に笑顔の神が。

そしてまた意識を失う。


*


「起きてくださィ」


目を開けて瞬間に最初に飛び込んできたのは、何かに驚いた犬の顔だった。


「えっ!?」


驚きながら、体を起こす。急に動いたから犬は少年に警戒して睨む。

50〜55cmくらいの茶色の子(?)犬。

頭に緑色の宝石みたいな物がついていた。


「変わった犬、ですね。それより、ここは一体どこだろう?」


あたりを見渡すが、木、木、木、また木、そして自分を睨む子犬だけ。

森林。


(あれ?おかしい。誰かの声が聞こえたとような気がしたんですが。誰もいませんね)

「ねェ、キみが"マレ"だね?」


マレと呼ばれた少年は声がした方を振り向き、固まる。


「僕はテッラ。創造主様に頼まれてマレのパートナーになりにきた」

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