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第5話 プレイヤー・ホーム



 オンラインゲームに快適に引きこもる為には、やっぱり宿屋暮らしでは駄目だ。

 というわけで、僕はモンスターを狩りまくって稼いだお金で、プレイヤーホームを購入していたのだ。


 ホームに到着して、シロナに紹介する。


「ここが僕の家」


 家の鍵を開けて、手招きすればシロナは遠慮しながらも入って来た。


「あ、ありがとうございます。ニルバさん、お邪魔します」

「適当にどっかでくつろいでて、お茶ぐらいなら入れてやるよ」

「あ、お構いなく」

「構うわ、ぼけ」

「えっ?」

「何でもない」


 うっかり、口を滑らせてしまった。

 初対面の人間には失言に気を付けなければいけない。

 いかに面倒事を背負い込んでそうな人間でも、さすがに女の子に「ぼけ」はないだろ。


 ちょっと自分が昔の事を思い出して苛立ってしまったからと言って、見ず知らずの他人にそれをぶつけるのはよくない。


 お詫びの意味もかねて、せめて出すお茶は、少しだけ高級なやつにしといた。


 お湯を沸騰させて、適当にカップに次いで二人分もっていくと、シロナはダイニングのソファーで、小さくなって座っていた。

 固くなって緊張しているみたいだ。


 そんなになるなら男の家に泊めろなんて言うなよ、と思うがそうせざるを得ない事情があるからそうしてるんだろう。


 ちなみによくある勘違いとかは全然してない。

 こんな状況で「あ、こいつ俺に一目ぼれしてるんじゃね?」とか思う程、僕は能天気じゃない。



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