表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/125

第41話 イベント秒読み



 いま、夜の11時半くらいかな。


 水晶草を忘れずに回収した後、ダンジョンを後にして、時間をかけて町に戻ったら、深夜だというのに水属性のモンスターが大増殖していた。


 雨の日イベントは、事前に仕入れていた情報通りに発生している。


 町の中には基本的にモンスターは入ってこれないけれど、イベント期間だと例外がある。

 町の各所に気配のあるモンスター達を見て、嫌な予感がしてきた。


 この分だと、日付が変わった途端に混乱が起きそうだ。

 それに、ここまで大規模なイベント、今まではなかったし。

 人は経験のない状況に陥ると、普段は仕出かさないミスをやってしまう。

 そう言う意味で言えば、もしかしたら結構ピンチなのかもしれない。


 見た所、モンスター達は建物の中とかには入れないようになってるらしいから、無防備なプレイヤーが襲われる可能性は少ないだろうけど……。

 宿代ケチって、そこらで寝てた奴の心配までは出来ないから、自分で何とかしてくれって言いたいよ、ほんと。


「ニルバさん、これは……?」

「あれ、知らない?」


 困惑顔のシロナに、事情を説明してやる。

 説明している間に、あの情報屋アリッサが現地調達した情報を追加してきたので、それも合わせて伝えてやった。


 雨の日イベントを知ったシロナは、そんな事があるのかという顔。

 僕だって、直接見るまではちょっと半信半疑だったしね、気持ちは分からないでもない。ましてや今はデスゲームな状況であるわけだし。イベントにオッケー出した犯人の正気を疑うよ。ゲーム開始直前くらいの元から疑ってたけど。


 でも、町に侵入してきた雑魚はまだ良い。

 危ないのは他だ。


 何でも、水龍が自分に近づいてきたモンスターを攻撃しはじめて、レベルアップしていってるんだとか。


 この世界で強くなるのはプレイヤーだけじゃない。

 モンスターもレベルアップができるから、やっかいなんだよな。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ