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第33話 シャトランゼダンジョン



 とりあえず、ここの隠しマップを画面に表示。


 未踏破の区域は表示されていないけど、周囲数メートルのマップは表示されている。


 とりあえずはまず一本道が続いている感じで、当分迷う事は考えなくてすみそうだ。


 マップ名はシャトランゼダンジョン。


 さて、警戒しながら行きますか。


 ちょっと薄暗いけど、歩くのに不自由はしなさそう。


 燃料とかどういう設定なのかよく分かんないけど、壁にかかっているランタンが燃えているのが便利だ。


 とりあえず、まっすぐ進んでみる。


 距離開いちゃったかなと思ったけど、遠くから人の声みたいなのが聞こえているので、頑張れば追いつけそうだった。


 それにしても、あのおばさん達。


「後ろから誰かついて来てるなんて夢にも思ってないんだろうな」


 まったくもって警戒心ゼロだった。死滅してるんじゃない?

 せめて誰かが後をつけてないかとか、フィールドに他のプレイヤーがいないかとか確認しなよ。


 こんなデスゲーム世界でも、変わり者はいるみたいで、PKだっていないわけじゃないんだから。

 不意打ちでさくっとやられて、利益だけむしりとられるなんて事ないわけないのに。


 いや、別に心配してるわけじゃないよ。

 なんか馬鹿な事やってる奴みると無性に苛ついてこない?

 何でこんな事も分かんないの? 馬鹿なの? 死ぬの? 基本でしょ? 知っとくべきだって、やっとくべきだって。ねぇ、実は君って死にたいの?

 ……みたいな。

 そういうアレだって。


 シロナとは別の意味で今までよく生きて来られたもんだな。


 そんな事を考えていると、さっそく目の前にモンスターが現れた。



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