第127話 お墓参りの花探し
で、次が本筋か。
夫妻に報告して。ペンダントを渡した後はお墓参りに特別な花が欲しいとのことで、洞窟の奥にあるゴールドフラワーを見つけてこいって流れになった。
そんでまた洞窟の中へ。
手間がかかるこういうクエスト好きじゃないんだよなあ。
らいか達は楽しそうだけど。
それから再度洞窟に突入し1時間。
アリッサが時間を気にし始めた。
「やばやば。同業者と一緒に取材する約束してたんだけど、時間がせまってるかも! あと30分で見つからなかったら明日に持ち越しかな」
「それなら仕方ありませんね。後日またこちらに来ましょう。ニルバさんも早起きしませんとね」
シロナがそんなことをいって、明日の予定に僕を巻き込もうとする。
すごく嫌だったけど、抗議の声を上げる前に、らいかが首を傾げた。
「その場合あのおばさんたちはどうなるんだろう」
「クエスト中断ってことになって、洞窟の前から離れると姿が消える。で、また明日くれば、その場に出現するはず。設定では家にでも帰ってるんじゃないの? 家なんてあるかは知らないけど」
「そっか。それならよかった。洞窟の前にずっと立たせておいたままじゃ、なんか気になって眠れないもん」
それはまあ、分からなくはないかな。
NPCなんて魂のないただのデータだけど、なんか嫌じゃん。
気持ち悪いじゃん。
そういう事が平気になっていくのは。
普通の人間のようには扱えないけど、人間としてあんんまりひどい扱いするってのもね、寝覚めが悪くなりそうだし。




