第124話 最初のクエスト
ある程度洞窟に進んだら、最初のクエストが始まった。
困っている夫婦のNPCに近づくと、話しかけられる。
「実はこの洞窟で迷子になってしまって、どうか出口まで案内していただけないでしょうか」
この二人を守りながら、目的地まで誘導する内容みたいだ。
見た目は普通のおばさん、おじさんで年は40代くらいかな。
「あなた」とか「お前と」かで互いに会話してるから、夫婦設定に忠実な言動だ。
もちろんいの一番にシロナが「任せてください。一緒に出口まで行きましょう」って言って、二人に話しかけていた。
こういうのは面倒だから、他の面々にやらせとけばいいかな。
そういう意味で言えば、多人数で行動するのも、悪くはないかも?
「あ、お兄ちゃん今だめそうな事考えてるでしょ」
「ぜんぜん」
「嘘だー。勉強サボろうって考えてた時と同じ顔してるもん」
そんなことあったっけ?
あったな、そういえば。
この世界にとらわれるまえに、二人で図書館で勉強したっけ。
その時こっそり漫画読もうとしたらバレたんだよな。
らいか、よくそんな時の僕の顔なんて見てたな。
そんなに面白い情報あるわけでもないのに。




