第123話 クーリングの洞窟
準備をすませて向かったのは、クーリングの洞窟。
設定されている環境があれなのか、めちゃくちゃ寒い。
仮想世界だけど、暑さとか寒さは感じるんだよね。
皮膚感覚の繊細な刺激はないけど、脳の錯覚なんだろうか。
空気が熱いとかなんとなく気温が低いって感じる。
でも、思い込みとかの要素もあるらしく、多少個人差はあるみたい。
らいかはどっちだったかな。
「はっくしょん。うう……さむっ」
「お兄ちゃん、大丈夫? 風邪ひかない?」
「ひくわけないだろ。仮想世界なんだから」
見る限りは大丈夫そうだな。
シロナとか、ついでにアリッサの方も。
それよりも僕だ。
なんだよここ。
めっちゃ寒いんですけど。
三人とも楽しそうにしてるけど、こっちはぜんぜん楽しめないんですけど。
「あ、シロナっち。あっちにおっきなつらら発見!」
「わぁ、すごいですね」
そういうさらに寒くなるようなもの、よく見れるよね。
ストーブとかこたつほしい。
家にあるじゃん。
よし決めた。
「家に帰る」
「お兄ちゃん、だめ」
踵を返そうとしたら、らいかにつかまった。
しばらく服を引っ張られたり、腕を掴まれたりして、意味の無い時間を使ってしまった。
はぁー。最後までやらないとダメかぁ。
こうして、うだうだやってるより、さっさと終わらせちゃったほうが早いかな。




