第10話 蛇ぼとトラップ
僕がフルーツを手に取った途端。
おばあさんの体が変わり始めた。
紫色になって、体の輪郭が人間の者から変わっていく。
その変化を認識してから1秒あるかないか、そのタイミングで背後からなんかきた。
「うわっ」
よけられたのは、ソウトウの警告があったからだろう。
視線を向けると、そこには地面から出ている蛇のしっぽ。
おばあさんに視線をもどすと、紫色の蛇の頭があった。
蛇のモンスターだったらしい。
しかもかなりでかい。
土煙をあげて、全体を地表に出した蛇は高さだけでも3メートルくらい。
しっぽがとぐろを巻いていたりするから、長さはもっとあるだろう。
「へび型のモンスターは、口からの攻撃とか締め付けが得意、かな」
ファンタジー・オンラインではまだ戦った事はないけど、ほかでは何度か経験がある。
くわえて、最初の攻撃も回避できたのだから、何とか倒せるかもしれない。
そう思ったけど。
「シャアァァァ!」
「って、そんなのありかよ!」
元おばあさん蛇モンスターことボス蛇が叫び声のようなものをあげると、果樹園に生えている他の木から、ぼとぼとと小さい蛇モンスターが落ちてきた。
雑魚蛇モンスターが一斉に襲ってくる。
「一筋縄じゃ行かないどころじゃない、悪辣すぎだろ!」
攻撃力は大したことない。
サイズに比例した能力のようだ。
でも、数が多い。
初心者のライフなんてあっという間に消し飛んでしまう。




