第13話 人間不信の気持ち
気持ち悪い。
気持ち悪い。
気持ち悪い。
たまに思う事があるんだ。
大勢の人に囲まれていると、こいつもあいつもどいつもさ、べらべら喋ってる内容が薄っぺらく思えてくる。
その口から吐き出された言葉は、嘘か誤魔化しか。
間抜けな事に、聞いただけじゃ判断できない。
うっかりしていると、人の良さそうな顔をした人間に肩を叩かれて友好的な笑みを向けられながら騙される。
息を吸うように奴らは騙してくる。
善良な人間のお節介ほど怖いものはない。
人の「良い」部分を信じてみろ?
人間はそんなに悪いものじゃない?
笑わせるなよ。
そうだとしたら、何でここにこんなにも人の「良さ」に絶望してる人間がいるんだよ。
その「良さ」ってお前らの「良さ」で僕にとっては「良さ」じゃないんだよ。
僕からは、こんなにも醜く、汚く見えるのに。
「良さ」なんて思えるわけがない。
世の中の人間にはさ、
本当は「良さ」なんてないんだよ。
「良く」思えている人間は間抜けなだけ。
「良く」見えているのは表面を装飾しているからだ。
人間なんて「良い」ものなんかじゃない。
仮に目の前で誰かがピンチに陥っているとしよう。
そんな時、本当にピンチになった時、自分を捨ててまで、他人を助ける人間なんていやしない。
そんな人間いたとしても、それはただ「自分のための行動」なんだよ。




