第03話 アバター作成
そんな流れで始めたオンラインゲーム。
「ファンタジー・オンライン」
専用の機械にゲームソフトを突っ込んで、起動。
仮想世界でゲームを遊ぶときは、生身の体が無防備になるから、周辺の者をチェック。
この辺りの注意喚起はオンラインゲームのソフトが初めて発売されたとき、さんざん流れたんだよな。
一人暮らしの人なんかは、窓をあけたままにしないとか、戸締りを確認してとか、火の不始末はないかとか。
何か異常があったら現実世界に戻ってくる使用になってるけど、それだって万全じゃない。
そんな状態に陥らない方がいいに決まってる。
僕はその点家族と一緒に住んでるから、そこそこ安心だけど。
一通りのチェックをすませてから、自室のベッドに横になって、ソフトを起動。
オンラインの世界へ。
キラキラした光の輪をいくつか通り抜けたと思ったら、真っ白で何もない空間に降り立つ。
そこで最初にアバターを作成するのが、オンラインゲームの定番。
どんなゲームでも、最初は似たような流れで似たようなことするんだよな。
僕は生身の自分の身長や体重とよく似たアバターをつくって、顔だけ変えた。
リアルの顔をさらすのは安全上言語道断だけど、あまりにも違いすぎる体格だと動くのに支障があるから。
その他、細かい設定ーー(髪の色とか目の色とか)をおすすめで作り上げて完成させる。
所要時間5分。
それでようやく、自分のアバターを作って、仮想世界へ舞い降りた。




