第02話 初ファンタジー・オンライン
「じゃ、渡したからあとで感想聞かせてね! 面白かったら私もやりたい!」
「これ、ほかのやつもできるの?」
「家族だったらOKみたいだよ。友達とかはだめだけど」
「ふーん」
オンラインゲームはまだまだかなり高価だ。
仮想世界に自分のアバターを作って活動、なんて夢のある話だけど、そこには到底「夢」の一言じゃかたずけられないお金の流れがあるわけで、中古で売ったりされるといい顔されないし(そこそも安全面がよろしくない)、同じゲームソフトを他人が使いまわすのもあれだからな。
でも、さすがに禁止ばかりだとイメージとか悪くなるし、反感をかってしまうってことで、家族なら共有していいってことになってる。
「らいかはあんまりゲームしないからな。メジャーな奴はしてくれるけど」
小さいころは一緒にゲームやってた時がそれなりにあるけど、らいかは外にでて運動するタイプだし。僕と違って友達や知り合いが多い。
だか自然と一緒にゲームすることが少なくなってきていた。
今やったら楽しめるかな。
思春期の妹とゲームとか、もめそうだけど。
らいかはそういう面では今も僕になついてる、っていうかそれなりに仲良くしてくれてるから大丈夫そうだけど。
思考がわきにそれたな。
ともあれ、そんな流れでもゲットしたゲームには興味がある。
「ファンタジー・オンラインか」
名前は特にひねったところのない感じだな。
見たことないなと思いながら調べてみると、やっぱり最近発売されたばかりのゲームだった。
まだ攻略情報があまり出ていないようだった。
初見プレイの良さはネタバレがないことだ。
他のやつの話を聞く前に、ちょっとやってみるかな。




