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氷天の魔導師 ※改訂版  作者: 蓮
1章 幼少期
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2 魔法とは

こんにちは皆さん。生後2ヶ月のレオルスです。





 父さんの書斎を見つけてから更にひと月が経った。あの時はまさか生後1ヶ月にして言語理解を習得するとは思わなかったぜ。いやこの世界では普通なのかもしれないな。たぶん、あれは女神様のおかげであって俺の力ではない。慢心ほど怖いものはない。そうだ、俺は一般人とそう変わらない。早くこの世界の普通に慣れなければ。


 約1ヶ月、俺は隙を見つけては父さんの書斎に通った、いや篭った。いきなり魔法から手を出そうと思ったがなんとか好奇心を抑え、まずはこの世界の成り立ちから様々な歴史について書かれてある歴史書やらを読み漁った。

 俺は面倒なことからやるタイプなのだ。だって好奇心のままに好きなものを読んでしまうと面倒な事はやらなくなるだろ?こう見えて勤勉なんだ。アホには絶対なりたくないからな。そう、俺は計画性のある男なのだ!!


 そして俺はついに昨日全てを読み終えた。といっても歴史とか言葉だったりどういうのだけだけど。幼児である俺の脳はスポンジが水を吸収するが如く覚えが早い。どんどん知識を飲み込み今じゃ歴史書100冊分の知識が俺の脳内に収まっている。若いって素晴らしい。


 正直、ひと月で全て読み終えるとは思っていなかったが・・・元々本ばかり読んでいたし文字を目で追うのは前世でプロレベルと言える程だったからそれが役に立ったのかもしれない。・・・ごめんなさい盛りすぎました。ちょっと早いくらいです。



 そして新たな目標を立てるため一つの本を手に取る。

 歴史書を読んでいる間に俺は興味をそそられる本を幾つか見つけていた。俺はその中の一つ”魔法の基礎”という本を開き、満面の笑みを浮かべた。ふふふふふ。やっとだ、やっと魔法について知ることができるぞ!ひと月我慢したんだ。俺はもうこの欲望を抑えられない!いざ!!

 はやる気持ちを抑えページをめくっていく。






 ・・・ふむふむ。簡易だがおおまかな部分は分かったぞ。

 この世界、ハイランドには魔素と呼ばれる魔力を使う為に必要なエネルギー源のようなものが大気中に存在している。酸素とかと同じで元素みたいなものだろう。

 人族、獣族、魔族、魔物等の生き物全てはその魔素を自然と体内に取り込みながら生きている。魔素をエネルギーとして己の魔力に変換させる事で初めて魔法が使えるのだ。

 かといって誰もが魔法を使えるわけではない。魔法を扱うには適正というものが必要らしい。適正というのは生物が生まれ持った魔力量によって決まり、ある程度のラインをクリアすれば扱えるといった感じだ。

 

 次に魔力とは。エネルギー源である魔素を体内に取り込み変換させたもの。基本的に誰しもが微量ながら魔力を持っている。魔力量はその名の通り個人が保有する魔力の量だ。魔力量が多ければ魔法をたくさん扱うことができる、という訳だ。多いに越したことはない。

 己の魔力量の限界は決まっていないが、大体の伸びしろは分かってしまうみたいだ。ただ魔力量の限界が決まるのは7歳で、それまでは誰にもわからないようになっている。これについては後程説明しよう。


 つまり魔法の発動条件にはその魔力が必要不可欠と分かる。まあ当たり前なのだが。そしてこの世界の人々は”詠唱”と呼ばれる複数の言葉から成る呪文を唱え、そこに己の魔力を流し込む事で魔法が発動するという原理らしい。うんうん素晴らしいな。これぞファンタジーである。俺も詠唱とかしたい!


 魔法は7つの種類に分類されており、生活魔法、攻撃魔法、防御魔法、回復魔法、補助魔法、召喚魔法、空間魔法とある。生活魔法は微量の魔力であっても十分に発動し燃費もいいので誰でも使えるお手軽な魔法だ。例えば料理するときに火が必要なら微量の魔力で火を起こせるというわけだな。


 さらに魔法には属性があり、火・水・地・風・氷・雷・光・闇の8属性から成る。火水地風は基本的な四元素で、約8割はこの属性を持っている。氷と雷、光と闇は珍しくて1割の人しか持っていない。この属性を持っているだけで高位の魔導師になれるくらいだ。

 

 んで、属性魔法にはそれぞれ初級魔法、中級魔法、上級魔法、神級魔法、越級魔法っていう等級に分かれている。中級魔法が扱えれば魔道師として一人前なんだだそうだ。


 また系統外魔法といって8属性に属さない魔法の事を指す。遺伝による固有魔法であったり、魔族や魔物が扱う種族特有の魔法もこれに当てはまる。

 また己の魔力自体を自在に操り身体強化を行うことも可能であり、それらは無属性魔法と呼ばれている。無属性魔法は一番扱いが結構難しい。


 ここで大切なのがこの”魔力操作”だ。これは本に載っていなかったので単なる俺の勘であるが・・・。

 例えば水属性の初級魔法、水球ウォーターボールを作ったとしよう。その際に必要な魔力を100とする。これを魔力操作ありきで作ったとする。すると魔力消費量は同じ100でも大きさは数倍から逆に小さくするまで調節可能になり、もちろんその分威力も増す。つまり魔力操作をすることによって魔力消費量が同じであっても大きさ威力共に思うがまま、という訳である。要は技術を備えればちょっとの魔力でも爆発的に変化するというわけだな!俺の考えが正しければだが。


 ただ俺の第六感が言っている。これはほぼ正解だと!ラノベで鍛えた俺の知識は正しいぞ!たぶん!これが出来るようになれば少しは強くなれると思うんだ。並大抵の努力じゃ無理だと思うけど俺はやってみせるぞ・・・。見とけよー!



 いかんいかん。つい熱が入ってしまった。

 さて、今説明した魔力量だとか、一番大事なステータスを知る方法なのだが。


 人族の住むこのダミア大陸では7歳になる年、年に一度村にある神殿で行われる”神の祝福”という儀式のようなものがある。


 神の贈り物である子供が成長し神より授かったそれぞれの力を己の糧とし更に精進せよ、と祈りを捧げるとかなんとかって本には書いてあった。まあ簡潔に言うと、特別な魔道具を用いることによって自分が持つスキルやらステータスといったものが分かるのだ!それまで分からないってのも不便だが・・・。まあ決まりごとなので仕方がないだろう。


 そして学院に通いだすのも7歳からだ。貴族でも平民でもよっぽどのことがない限り基礎的な知識を身につけるため子供は学院に通うのが常識となっている。

 騎士や魔導師を目指すものは王都にあるロバーツ学院へ入学する者も多い。エリート中のエリートが集う狭き門でもある為入学するだけでも凄いのだとか・・・。

 ここはほぼ貴族の為の学校と言ってもいい。なんせ授業料が高すぎて一般市民には到底手の届かない額だからな。特待生枠もあるらしいけどそれを狙うのはかなりの努力が必要だろうな。


 そして15歳になると再び神殿で成人の儀というものを受け、それを終えると晴れて立派な成人と認められ新たな一歩を踏み出すのだそうだ。この世界では基本的に成人を迎えると同時に家を出るか家業を継ぐ。 

 騎士や魔導師以外で人気がある職業が冒険者だ。冒険者は年齢制限もなく何より手っ取り早く稼げるのが魅力的だしな。冒険者になれば平民も貴族もさほど関係なく評価されるし、完全に実力社会って感じだから人気なんだろうな。


 ちなみに俺の父さんは元Sランク冒険者で剣士、同じく母さんも元Sランク冒険者で魔導師だったらしい。

 なんでも二人はパーティを組んででかい竜を倒したことがあるとか言ってたな。顔もいい上に恐ろしく強いなんてハイスペックすぎるだろ・・・。


 まあ俺にも二人の血が流れているんだからどっちかの才能をちょっとでも受け継いでたらいいな。

 俺はそう願いつつ、まずは修行を始めることにした。せっかく転生したからには最強になりたいのだ。男のロマンである。そのために修行は必要不可欠だ。俺は頑張る男なのだ。


 「レオルス様。またこちらにいらしたのですね。ささ、奥様がお呼びですわ。

  お勉強されることも大変よろしいですが今日はこの辺にしましょう」


 メイドのリリアが俺に言うと本を元に戻し抱き上げられる。まだ16歳くらいの、くすんだ金髪を三つ編みにした可愛らしい女の子だ。ちなみに小煩い乳母の名前はテレサだ。マ〇オに出てくるお化けじゃないぞ?


 チラッと外を見ると既に日が沈みかけていた。本を読みだしてからかなりの時間が経っていたようだ。

 この分じゃ今日は無理だな。時間はたっぷりあるしゆっくりやっていこう。


6/22 成人の儀を受ける年齢を「15歳」→「12歳」に変更いたしました。

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