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氷天の魔導師 ※改訂版  作者: 蓮
2章 少年期
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17 魔法練習という名の虐殺

お久しぶりです...


 難無くして結界を突破してから、遭遇する魔物の強さが上がった。多分Dランクくらいだと思う。

 初級魔法じゃちょっと効率が悪くなってきたんだよなぁ。ということで他の魔法もどんどん使っていこう。


 目の前にいるのは”フォレスト・ウルフ”という灰色の毛並みをした狼種の魔物だ。先頭には他のフォレスト・ウルフより一回りはデカいボスっぽい奴がいる。

 

 「ウオォォォォォン!」


 そいつが吠えると同時におよそ50体のフォレスト・ウルフが一斉に襲い掛かってきた。


 襲い掛かってきた狼共を次々と剣で切り裂く。正直かなりの数なのでちょっとびびったけど割と冷静でいられるものだな。切るというよりかは薙ぎ払ってるって感じだけど・・・。


 きちんと急所を狙ったおかげか、一撃で動かなくなった。

 ステータスが上がると動体視力も良くなるんだな。最近では魔物の動きがスローで見えるようになっていた。

 隣ではフェンリルが狼共を食いちぎったりスキルを使って蹴散らしている。流石に普通の狼ごときじゃフェンリルには全く歯が立たないようだ。ちょっとデカいだけの狼だもんな。


 (フンッ。力の差も分からない愚か者め)


 フォレスト・ウルフの死体の山を見下ろし言葉を吐くフェンリル。

 その光景を横目に見ながら大きく後ろに飛ぶ。そしてすぐに魔法を発動させた。


 ”大暴風サイクロン・バスター


 巨大な竜巻で攻撃する風属性上級魔法だ。森だから火属性はマズイかなーと思ってね。森林火災とかシャレにならない。


 この魔法は一気に数十の魔物を倒せるので中々便利である。巨大な竜巻に巻き込まれたフォレスト・ウルフが次々と絶命していく。俺はそいつらを風魔法で浮かせポイポイっと空間収納アイテムボックスへ収納する。



 そうやって乱獲していると何やら強そうな気配を感じた。


 「ブモオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」


 何かが凄い勢いでこちらに向かってくる。これは中々でかい獲物かな?


 その正体は巨大な猪だった。

 そして今日の夕食が決まったのだ。


 そう、猪鍋だ!




 突進してきた猪をひょいっと避け魔法をお見舞いしてやる。

 

 ”氷柱凍砕アイシクル・クラッシュ”!


 無数の氷柱が猪を360度から次々襲う。猪の動きが一瞬止まり、ドスンという大きな音を立てて倒れた。

 やがて猪はピクピクと痙攣し動かなくなった。


 やった!食料ゲットだ!




「ふんふんふーん♪」


絶賛猪鍋を調理中です。鍋でグツグツと煮込まれているお肉はとても美味しそうだ。そういえば前世で猪鍋って存在は知っていたけど、食べるのは初めてだ。どんな味なのだろう。

 猟師飯ってイメージだからわりとレアな食材だった気がする。


 さてさて・・・そろそろ頃合いかな?

 お皿に取り分けた猪肉をはふはふしながら口へ頬張る。


 「ん~~~んまい!」


 癖がなく柔らかい猪肉は絶品だった。その様子をフェンリルがじとーっと見ている。

 ん?もしかしてこいつちょっと興味もってるんじゃないのか。普段は俺が食事をしていても興味を示さないのに、今日の俺はかなり美味しそうに食べていたのかもしれない。


 (フェンリル、ちょっと食べるか?)


 (今日の獲物はなにやらいい匂いだな。 ふむ、人間の食べ物もたまにはいいかもしれぬ)


 素直に食べたいって言えばいいのに・・・。

 俺は収納魔法アイテムボックスからもう一つ皿を取り出し猪肉をよそうとフェンリルの前に置いた。あれ、そういえばどうやって食べるんだ?スプーンとかいるの?


 (このまま食べるのは犬共のようで癪に触るな。 人化を試すか)


 いうや否やフェンリルの身体が強い光に包まれる。思わず目をつぶったがそれも直ぐにおさまった。


 (って、誰だよお前!)


 (何を言っておるのだ)


 その喋り方もしかして


 (フェンリルかよ!)


 (うむ)


 目を開けると目の前にいたのは、紫の瞳と青みがかった銀髪のロングヘアーの超絶美少女フェンリルちゃんである。・・・って。


 (おま、女の子だったんだ)


 (神獣に性別などない。たまたまこうなっただけだ)


 (まあいいや。町に入る時とかも便利そうだなそれ。流石に素のまま人前に出ると混乱起こしそうだし。ていうか呼び方も変えたほうがいいのかな?)


 (人間のことなど知らぬが、フェンリルという名はまあまあの影響力を持っていると前の主人は言っていたな)


 なるほど。安易に名前を出すと要らぬ騒ぎを引き起こしそうだなぁ。目立つの嫌だしなんか名前つけるか。ペットみたいなもんだし。


 (今物凄く失礼な事を考えなかったか?)

 

 (全然?)


 またしてもジト目である。超絶美少女のジト目もなかなか・・・ってそんなことより名前だな。フェンリルフェンリル、ふーちゃん?なんか可愛すぎるな。ミスマッチすぎる。フェンフェン、パンダみたい。却下。リー、なんか違う。リルとか?うん、いいな呼びやすいし我ながら天才。


 (お前今日からリルな)


 (ほう、名を貰ったか。まあ追々言おうとは思っていたが)


 (え、何が?)


 (契約獣に名を与えるという事は真に二人の関係は密接になるということ。主の魔力に相応の力が我にも与えられるのだ)


 (つまり?)


 (パワーアップするということである)


 それ以上強くなるんですか。チートや。


 

 

 ご飯も食べたしもうひと頑張りますか!


 その後も俺とフェンリル改めリルは大量の魔物を狩っていったのである。


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