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2-2 第93話 結羽の誕生日

 はい!どうもみなさん!ミズヤです


 突然ですがすみません。

 先週は投稿し忘れていました。困惑してしまった方、すみません。

 それで、そのお詫びを兼ねて今日は二本投稿します。

 もう一本は午後7時です。


 それではどうぞ!

side優也


 俺は悠真等にバレないように昔住んでいた家から結羽の家への道を歩いていた。

 バレたら確実に面倒なことになるのは目に見えている。


 そして俺は結羽の家に向かって歩いていたのだが、後ろから声をかけられた。

「よ、優也」

「あ、ああ、悠真」

 そこに居たのは悠真だった、あとあつしや白井さんも。久しぶりの面々だ。

 最近はこの面々だったらあつしとしか喋ってなかったから久しぶりに話す。

「そうか、みんな揃って今から結羽の家に行くところだったんだな?」

 俺はあんまりボロを出さぬように先を急ぐ。

「なら早く行くとするか」

 そう言って歩き出した瞬間、悠真に腕を掴まれた。


「おい待て。俺達はお前に聞きたい事があるんだ」

 冷や汗が頬をタラりと伝った。

「なんだ?」

 俺は一つ嫌な予感が頭をよぎったけども動揺を見せないために俺はいつもの口調で返す。

「さっき、俺たち三人はお前の家に行った」

「そうか」

 その瞬間、俺の嫌な予感は確信へと変わった。

 その嫌な予感とは──

「なんでお前の家、売家の看板が置いてあったんだ?」

 そう、俺の昔住んでいた家は今や売家だ。そんな看板が置いてあるのをみたら誰だって不思議に思うだろう。

 そしてその看板があるのに引っ越したのではなく今も尚ここに居るという矛盾。


 俺は焦る。


 結羽の家に住んでいるということがバレたら絶対にめんどいことになってしまうのは明確だ。それだけは阻止しなくてはならない。

「どういう事だ優也。なぜお前はこっちから向かって行った」

 隠蔽工作です。なんて言えるわけないだろ。

 そもそもそんな事を言ったら最終的に俺が結羽の家に住んでいるというのがバレてしまう。


「えーっとだな、ちょうど散歩してたんだよ」

「本当か? 本当は誰かの家に住んでて、それを俺達にバレないようにする隠蔽工作だったんじゃないのか?」

 クソッ! なんでこいつ、こういう時だけ鋭いんだよ!

 しかし俺はここで素直にはいそうですと言えるわけがない。

「そんな物語の世界じゃあるまいし、そんな事が現実に起こると思うか? 起こったとしてもかなり低確率の世界だ。運の悪い俺がそのくじを引くと思うか?」

「だが、普通にありえない話ではない。最近のお前の周りでは色々と現実離れした事象が起こっている」

 確かに悠真の言う通り、俺の周りでは現実離れしたことが起こっている。

 これらの流れで誰かの家に住むことになっていたとしてもおかしくないと言う訳か。


「まぁ、お前がどうしても言いたくねぇってんならこれ以上聞きはしないけどな」

 そう言って悠真は結羽の家に歩いていく。

「まぁ、馬鹿な俺じゃ何の話か分からないんだが、柴野家はどうだ?」

「居心地は悪く──はっ!?」

「んじゃ、行くか」

 童明寺 あつし。あいつは警戒しておかないとダメだな。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 家に着くとインターホンを押す。

「そしたらすぐにドアが開いた」

「みんないらっしゃい。おかえりゆ──」

 最後まで言い切る前に俺は結羽の口を押さえて家の中に飛び込んだ。


「むぐむぐ」

「結羽、俺がこの家で暮らしていることは内緒で頼む」

 するとものすごい勢いでブンブンと頷く結羽。


「……おかえり?」

 悠真を見てみると不思議そうにしているだけだった。それに対してあつしは「あちゃー」と言っている。

 まだ悠真には気づかれていないだけでもマシとしよう。


「お兄ちゃーん」

 突然真横からタックルを食らう。が、それを耐える。

「むー。なんで押し倒されてくれないんですか」

「逆に聞くが、なんで押し倒されてやると思った」

 横からタックルをかましてきたのはみんなご存知萌未さんだ。

 どうやら俺が出て行っている間に来たらしい。


「最近のお兄ちゃんは冷たいです。昔みたいに私といいことしましょうよォ〜っ!」

「昔も今も、お前とそんなことをしたことは無い」

 そして俺は暴れる萌未を無理やり引き剥がす。

 ったく……こいつは本当に変わらんな。


「とりあえず会の支度をするか」

 あつしがそう切り出した。

 って言ってもほとんど終わってるんだからする事は特には無いんだけどな。

 だけどあと少しやることが残ってるのも確かだ。俺も手伝おうと歩こうとしたその時、腕を誰かに引っ張られる感覚が。

「って結羽!?」

 結羽だった。

 結羽が俺の腕をがっしりと抱いて「ムー」と言う声を出して何やら怒っている雰囲気。

「ど、どうしたんだ?」

「……優也は私のだもん。誰にも渡さないもん」

 あ、結羽さんジェラシーでしたか。

 多分萌未が俺に抱きついていたのに反応したのだろう。

 だから俺は結羽の頭にそっと空いてる方の手を置き、優しく撫でる。

「大丈夫だ。俺はどこにも行かないから」

「……うん」


 そして俺が結羽を撫でている間に全ての準備が終わったようだ。

『誕生日おめでとう!』

 全員で声を合わせて言った。

「ありがとう!」

 さっきまでのジェラシーモードとは違い、ニコニコ嬉しそうだ。


「これ、俺からな」

「……また恥ずかしいものじゃないよね?」

 恥ずかしいもの……。猫耳が似合ってたし、何つけても似合いそうだよな。

 そんな事を考えてると結羽にポカポカと叩かれた。

「ば、バカじゃないの。なに想像してるのよ! 私は恥ずかしかったのに〜」

「わ、悪かったから」

 なんで結羽にはよく心を読まれるんだ? そんなに俺ってわかりやすいかな?

 そして結羽が悠真に貰ったプレゼントの箱を開けてみると、

「あ、これって」

「ああ、まぁ、結羽は料理好きだって言ってたしな。料理の便利道具セットだ」

 俺も隣に座っているので覗き見てみると便利な調理道具が沢山入っていた。

 たとえば、ゆで卵を簡単に切れるやつだったり、大根おろし機、刺身などの下に敷かれているつまを簡単に作れる機械などが入っていた。

 なんかやけにでかい箱だと思ってたらこんなにいっぱい入ってたのか。


「どうした悠真。頭でも打ったか?」

「おうおう優也。喧嘩売ってんなら買うぜ?」

 でも本当にどうした悠真。

 いつもの悠真だったら、猫耳〜とか言いそうなところをマジの便利グッズを渡してきただろう。


「あと優也。お前にこれを託す」

 そう言って悠真が渡してきたのは猫耳だった。

「……なんだこれは?」

「いやぁー俺が渡すとまたまた怒られる気しかしないから優也さんに誕生日プレゼントとして渡してもらおうかと」

「残念ながら俺はもう渡してるんだ」

「え?」

「だからこれは返却させてもらうぜ」

 そして俺は猫耳を掴んだ手で悠真の腹を殴る。

「ぐはぁ」


「……よし続けよう」

「優也、賢明な判断だ」

「私もそう思います」

「えーっと私は状況が読み込めてないんだけど、多分これで良かったんじゃないかな?」

「み、みんな判断がおかしい……ような気がするよ?」

 いや、これで良かったんだ。悠真はのびているがそれで良かったのだ。これで結羽の安全は保証された。


 気を取り直してプレゼント贈呈会

「わりぃ。俺達は今日聞いたんで大したもんを用意出来なかったんだが、これ美味かったから食ってみるといい」

「私たち二人からのプレゼント」

 そう言って渡してきたのはお菓子。それも五個ある。

「一人一個当たるだろ?」

 そう言えばあつしとはよく話すから会話の流れで冬馬のことと政博さんのことも話してたっけ。


 ん? ちょっと待てよ?

「私、冬馬、お母さん、お父さん……あれ? 一個多いよ?」

「そうか、じゃあ適当にこの家に住み着いてる第三者にでも与えといてくれ」

 そう言いながら俺のことを見てくるあつし。

 あー。今違和感の理由がわかったわ。こいつ、初めから何もかも分かった状態で接していやがった。

「ったく……いつからだ?」

「随分前からだな。お前が結羽と共にこの家に入っていくのを見かけた。んで怪しいなと思って次の朝見張ってたらお前と結羽が共にこの家から出てきたんだ」

 はぁ……。じゃあこいつには隠す意味は無かったのか。


「まぁ、お察しの通りだと思うぞ?」

 そして俺はもう渡してしまっているので俺らからのプレゼントはおしまいだ。

「私達からはこれ」

 と美樹さんが取り出したのは

「旅行券!?」

「そう、しかもペアチケット。これで好きな人と遊びに行ってもいいわよ」

 なんか今回は一部変なところがあったけど特に何も無くて良かった。

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