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1-3 第40話 犬みたいな童明寺

side優也


学校


 俺はいつも通り、購買で買ったパンを一人寂しく廊下で食べていた。


 今日は雨降ってるな。生憎の天気だ。


 ちなみに童明寺は雨の方が好きみたいだ。


 お前は犬か!


 やっぱサンドイッチってうまいな~。


 ゆっくりと食べながら遠くを見る。


「あれって悠真だよな~」


 そう言えばあいつって部活とか入ってんのかな?


 よく用事が……とか言ってるし、なんかの係りとか入ってんのかな?


 すると突然悠真が胸ぐらを捕まれた。


 悠真は両手を胸の前に付き出してヘラヘラと笑いながらなにかを言っている。


 ったく……。


「おい、悠真。なにやってる」


 と、俺は悠真に近づいて話しかける。


「んー? 知らん」


「しらんってなんだゴルァ」


「ちょーど良い。てめぇも金だせやぁ」


 なるほどね。


 カツアゲに会ってたのか。


 んー。しゃしゃり出てきたのは良いものの、俺一人の力じゃどうしようもないな。


「で、悠真はそこでなにしてんだ?」


 と、最初に戻るわけである。


「いや、取り合えずこいつ引き剥がしてくんない?」


 その状況でよくそんな冷静で居られるよな。肝が座ってる。


 さーってと


「俺にそんなこと言われても困るんだけど。その前にこの人数程度、お前一人で十分だろ」


 そう言うと悠真は頭をポリポリと掻き始めた。


「俺はもうそう言うことから身を引いたんだよ。ケンカで誰かを助けるのは優也。お前しか居ない」


 いや、俺はまともなケンカで勝った試しが無いぞ。


「は? いま、なんつった。俺ら程度? じゃあ証明してみろよ!」


 そして悠真を殴る不良。


 何故こんな人たちがここに合格出来たのかが不思議でならない。


 悠真はやられるがままだ。


 俺じゃ勝てないしな~。


 例えボールがあっても校内で暴力事件を起こすのもな~


 その時、タイミングを見計らったかのようなタイミングでそいつは現れた。


「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん!」


「呼んでないし、その前に何で濡れてんだ。びしょびしょじゃないか童明寺」


「いやー。校庭走り回ってたらいつの間にかびしょびしょになってた」


 だからお前は犬か!


 こいつは前世が犬だったんじゃねーのか?


「まぁ、取り合えず俺が何とかしてやる!」


「お前になにが出きるってんだ!」


 すると童明寺は軽く殴りかかる。


「びしょびしょで気持ち悪いよ拳!」


「地味に嫌なやつだ!」


「うわっつめた!」


「あ、あの変人。気持ち悪いぞ」


「逃げましょうよ」


 そして逃げていく不良達


「winner」


 と、ピースをする童明寺


 まぁ、今回は助かった訳だが


「童明寺。風邪引くぞ」


「いやいや、優也。あつしには白井さんが居るから。風邪引いたら看病してもらえるさ」


 一瞬なるほどと思ったけど、それって普通無いよな。


 ちなみに童明寺と白井さん家って隣らしい。なんと言う運命


「それよりも、悠真は何であんなやつらに絡まれたんだ?」


「んー。知らん」


 それしか言えないのか?


「まぁ、良いや。ジャージに着替えてこよっと」


 そう言って童明寺は更衣室に向かう。


 お気楽な奴だな。


「そう言えば最近放課後どこかに行ってるらしいじゃないか? どこいってんだ?」


 何故悠真がそれを!


 ああ、結羽か。


 最近結羽と下校してないからな。寂しがってんのかな?


 と言っても今日もシフト入ってんだよな。


 午後は俺と如月だけだっけか。


 でもバイト中に面白がられて来られるのは嫌だしな


「ちょっとな」


 と、適当にはぐらかすことにした。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「いらっしゃーませー」


 相変わらず適当だな。


 俺は今、如月とレジに立っていた。


「いらっしゃいませ!」


 と、俺も言う。


 なんつーか。今日は客入りが少なくて暇だな。


 ってかもう一個のレジ放ったらかしてこっちに寄ってくんな。


「あの。お願いします」


「はい。わかりました」


 そしてレジに置かれた商品をバーコードリーダーで会計していく。


「会計615円で……す……」


 俺は顔を見て驚いた。


 なぜなら


「ゆ、結羽!?」


「ゆ、優也!?」


 すると俺と結羽の驚いた声を聞いて一度離れていった如月が戻ってきた。


「え? 何々? あ、常連さーん」


 何で覚えてんだよ


「いや、言わないでぇっ!」


 と、必死に訴えかける結羽


 意外だな。結羽がコンビニの常連だなんて…


 それも弁当をなんて


「え、えっとぉ……とうまが……」


 パシリか!


 従姉なんだろ! それなのに年下の従弟にパシリにされて良いのか!?


 ん?


「あいつ、二つも弁当を食べるのか?」


 と、ニヤニヤしながら言った。


 すると


「そう!」


「いや、無理があるだろ」


 二つもなんて、高校生の俺だってキツいぞ。


「うぅ……優也がいじめるぅ……」


 と言うか話し込んじゃってるな。


 まぁ、他に客は居ないから良いんだけどな。


「所でお二人って……付き合ってたり?」


「いや、別に」


「そ、そそそ、そうだよ! わわわ私と優也がなんてぇ!」


「落ち着け!」


 何で毎回こうなるの? 動揺しなきゃ死んじゃうの?


「そうなんだ~」


 するとニヤニヤしだす如月


 嫌な予感がする。


「私はこの前、ゆーや君に送ってもらったときに、壁ドンされておs」


「それ以上はダメだ!」


 と、必死に如月の口を押さえる。


「壁……ドン」


 そう呟いた。


「ふ、ふん。だ。優也が誰と恋をしようと私には関係ないもんね」


「なんだ? 嫉妬してるのか?」


「何でこんなときだけ鋭いのよぉっ!」


 まぁ、なぜ嫉妬してんのかはさっぱりだけどな。


「そうだ。結羽。俺、もう終わりだから一緒に帰らないか?」


 と、取り合えず機嫌を取ってみる。


 こんなんで機嫌とれるかは分からないけどな。


「ゆ、優也が一緒が良いってどうしても言うなら……」


 なにチラチラこっち見てんだよ。


 地味に可愛いじゃねーか。


「ああ、どうしてもだ」


 そう言うと頬を赤らめた。


「そ、それじゃ待ってるから」


 そう言って出ていってしまった。


 中で待ってれば良いのに


 結羽もかなりの厚着をしてたけどそれでも少し寒いだろうに


 そして急いでバイト上がって結羽と帰りました。


 そして何故か絶対今日も『優也のご飯作るのぉっ!』


 って言ってその好意に甘えて食べさせてもらった。

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