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1-3 第26話 近づく舞の卒業

side優也


 ついに今日から三学期、長いようで長かった一年生もいよいよ終わりを告げる時期だ。


 そして俺達の二学年上である白波さんは卒業をする。


 白波さんが今後進学をするのか卒業をするのかは知らないが今学期でお別れと言うことになる。


 まぁ、あの人の事だからたまにフラ~っと遊びに来たりするかもしれないが、まぁ、それでも名目上はお別れになる。


「ねぇ、優也」


 と、隣で登校路を歩いている結羽が突然話しかけてきた。


「なんだ?」


「白波さん、卒業だね。なんか知り合いが卒業ってなると考え深いよね」


「だな」


 と、俺は簡素な返事を返す。


 とりあえず眠いから適当に済ませたかったのだ。


「ふわぁぁ…」


「ずいぶん眠たそうだね?どうかしたの?いつもの優也らしくないよ」


 それもそのはずだ。悠真、あいつまじで許さん。


 夜遅い時間に急にあいつ(悠真)が俺にLINEを送ってきやがったんだ。


 そんで少しは返したりもしてたんだが、眠きなってきてスルーしようと思ったんだ。


 あいつのことだし次の日問い詰められるだけだと思って寝ようとしたんだ。


 そしたら急に


 キンコン


 キンコン


 キンコンキンコンキンコン


 と、うるさく間髪入れずに送ってくるようになったんだ。


 俺は眠い目を擦りなから携帯に目を向けLINEを確認したところ、つい数分前まで途切れることなく送りあっていた俺の返信がなにかがあったかのように途切れたことニより不審に思った悠真が心配して「おいっ!?大丈夫か!?優也~!」と何個も送られてきたんだ。


 無茶ぶりだとは分かっちゃいるが、察しろ。(自称)親友なんだろ?


 とまぁ、うるさいので付き合ってやったら思いの外長くなりまして、それで睡眠時間が削られ眠いって言う事だ。


「やぁ、お二人さん。今日も仲良く登校かい?」


 と、急に後ろから声が聞こえてきた。


 俺たちは後ろを振り向くとそこにいたのは悠真だった。


 こいつは夜型なんだが、その生活習慣と言うのが遅寝、早起きなのだ。とても変則的な生活習慣である。


 そのお陰か、こいつは眠くなさそうだ。こっちの気も知らすに。


 と言うかこいつ、また面白がって仲良くとか言ったな…俺は平気なんだがそう言うことをいうと結羽が大変なことになる。


「ち、違うんだよー!こ、これはいつもの事で仲良くとか言うのは関係なくて!」


 ほら、言わんこっちゃない。


 結羽が悠真の言葉に反応し慌てて弁解を試みている。


 俺からしたらどこに慌てる要素があるのかが全く理解できない。


 全く女心というのは難しいものだ。


「悠真、なぜあんな時間にLINEを送ってきたんだ?お陰でこっちは寝不足だ…」


 と、俺は眠い目を擦りながら問いかけた。


「いやぁ、急にLINEしたくなっちゃってな。だけど誰かを巻き込むのは申し訳ないから優也にLINEしたんだ」


 なるほど…そんな理由で俺の睡眠時間が犠牲に…って!


「今、の言い方だと俺になら迷惑をかけていいかのように聞こえるんだが!?」


「しっかし今日はいい天気ダナー」


「ねぇっ!?急に露骨に話をそらそうとしないで!?」


 俺が問いかけると誤魔化すように悠真は話をそらそうとしてきた。


 否定してくれないってことはそう言うことなの!?え?俺って悠真の中ではそう言うキャラだったの!?


 う、くそぅ…こいつには今度痛い目を見させなければいけないようだな。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 そして歩いていると学校に着いた。


 そしていつも通り結羽と悠真と別れて自分の教室へと向かう。


 1年生の教室は3階、3年生の教室は2階にあるので途中で三年生の様子がうかがえる。


 皆受験モードになり、SHRが始まる前の時間を活用して勉強をする人、面接の練習をする人、様々な人がいる。まぁ、就職をするのか何もしていない人も居るには居るが…


 そしてそれらを流し見していると白波さんを見かけた。


 彼女は自分の教室にて勉強をしていた。とても静かに集中して勉強しているため、賑やかに面接練習をしている声もまるで入ってきていない様だった。


 もしかして俺等の前だと気を許せているのかな?他の人の前ではこんなに真面目な生徒会長なのかな?


 いやいや、なに考えてんだ!自意識過剰にも程がある。


 とりあえず自分の教室に入らないといけないな。


 そして俺はそのまま階段を上り3階にある教室に向かった。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 1年のフロアは3年のフロアと違って賑やかで楽しそうに友達と話したりしている姿がうかがえる。


 なぁ、何で俺の友達って女子が過半数を越えてるんだ?


 しかも学校の皆は当然、中学の冬馬の事を知っている人は少ないため、最近結羽や白波さん、星野さんと話をしていると周りの視線が痛い。


 学校の皆からしたら男友達は悠真だけで他は女子に見えているのだろう。


 言っとくがリア充とかじゃないぞ?ちょっとあいつ等が異常に絡んでくるだけで


 あいつ等に恋愛感情を抱いたことが一度もないからな。それだけは勘違いしてはいけない。


 ってか何で俺、こんな説明口調になってんだ?


 そしてそんなこんなしていると先生がやって来てSHRが終わり、始業式が始まる。


 始業式では国歌を歌ったり校歌を歌う。そしてなんといっても校長先生のあの長い話だろう。


 寝ている人がちらほら見えたが気にしないことにした。


 なぜなら遠くの方に視界の端で居眠りを見つかって怒られている悠真が見えたからだ。だから俺は考えることをやめた。


 そして教室に帰ってきた俺たちは今、LHRを受けていた。


「無事に誰一人欠けることなく三学期を迎えられたことを先生は嬉しく思います!」


 と、述べる春海先生。


 まぁ、先生なら皆そう言うよな。


 俺の席は一番後ろで端だ。そんな席はボッチにとって最高の場所。わざわざ話しかけるやつなんて俺の目の前のやつ位だ。名前は覚えていないが、


  ってか俺等は小学生かよ!?俺等の年齢で病院送りになるような事故を起こすやつなんて居るのか?


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 そんなこんなでLHRも終わり、あとは帰るだけになった。


 俺は自分から絡みたくないが、向こうが待てと言うから仕方なく待っているのだ。


「お!優也、待ってくれてたのか!」


「お前が待てと言ったんだろ?」


 と、俺は悠真に簡単なツッコミを入れる。


 すると後ろから結羽と白波さんが着いてきた。


「優也くん。こう言うのはキッチリ守るよね。フムフム。関心だ」


 と、頷く白波さん。


 ってかフムフムって実際に口に出す人初めて見た…


「じゃあ揃ったんだし、帰ろ!」


 と、催促する結羽。


 ツッコミを放棄したい俺だが反射的にツッコんでしまう。


 そして結羽の声と同時に俺等は歩き出した。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 今日は午前授業だったため早い時間に帰ることが出来る素晴らしい日だ。


 こいつらが居なければ、だが


 こいつらが居るせいで俺はモテているように周りから見られてるんじゃないか?


 悠真?あいつは自分は関係無さそうに俺達とは距離を置いて歩いている。


 結羽は純粋に俺の隣を歩いているっぽいから良いとして、白波さんは完全に状況を理解しつつ面白がっている様子だ。


「悠真!こっちこい!」


 と、俺は後方で距離を置いている悠真を連れ戻そうとする。


 すると「しょうがないなぁ…」と、言ったご様子でこっちに来た。


 うざい…なんなんだよ…


「優也も嫉妬せれて大変だねぇ」


「完全に原因、あなたですよね?こんな状況で俺を一人にしないでください。視線と言う凶器で刺されてしまいます」


 普通に視線って心への殺傷能力があると思うんだ。


 そんな中一人にされたら更に俺に対しての妬み嫉みの視線が集中してしまうじゃ無いですか…


「んじゃここで解散だな。俺こっちだから」


 そして悠真は俺達とは別の道に入っていく。


「じゃーね。優也くん」


 そして白波さんも別の道に入っていく。


 あの二人、俺をからかって何が楽しいのか分からないな…


 そして現在、俺と結羽の二人きりとなった。


 最近はギリギリまで着いてくんだよな。何がしたいのかが分からん。


 そして暫く歩くうちにいつも別れているところに着く。


「んじゃ。また明日な~!」


 と言って俺は手を左右に振る。


 そしたら結羽も「また明日!」と言って小走りで走って帰っていく。


「いつもの事だが、疲れた…」


 そして一日が終わりを告げた。

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