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1-2,5 第24話 初詣

side優也


 俺は前日の誕生日の疲れを癒すために…なんと!なななんと!


 勉強をしていました。


 あのね?長年の習慣ってなかなか変えられないよね?


 俺くらいになるともう勉強が一種の娯楽みたいに感じる。


 その時


 キンコン♪


 と、LINEの通知音がなった。


 俺は悠真か結羽、白波さんと星野さん位しか交換してないからたぶんその誰かなのだろう。


 そして携帯の画面を見ると案の定結羽からだった。


 えっと?


『今日?の初詣、皆で神社に行きませんか?』


 ほうほう…夜に神社に行こうとな?


 まぁ、いっか…


 一年の始めに疲れた原因が居るのは少し気に食わんがしょうがないだろう…うん、しょうがない。


 と言うわけでこう返した。


『しょうがない』


『え?』


 間違えたー!


 直前まで心のなかでしょうがないと連呼していたから間違えてしょうがないって返しちゃった。


 そのままだといやいや行く見たいじゃないか!いや、実際そうなんだけど、じゃなくてだな!


『いや、違うんだ。間違えた』


 と、慌てて返した。


 一瞬、心配させちゃったかな?


『ああ、いいよ。俺も行く』


『あ、はい。分かりました。では、0時に居真舞神社で待ち合わせましょう』


『了解』


 そして携帯を閉じた。


 所でさ…


 前日貰ったこの大量の獣耳、捨てずに居るんだがどうしたら良い?


 と、たくさんの獣耳を見つめながら言った。


 なんだかなぁ…


 あいつら…絶対裏で何かやってただろ。


 と、俺は獣耳から目を外しベットに横になる。


 冬休みに入ったことから心のそこから休む事が出来る。


 頭のおかしいのに会わなくて済むのだ。まぁ、あとで会うことになるんだけどな。


「これは俺じゃなく結羽がやった方が絵になるだろうに」


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side結羽


 お、送っちゃった…


 ほ、他の人に頼まれたからって、じ、自分で誘っちゃった…どうしよう…恥ずかしくて穴があったら入りたい…


 どうしてだろう…普通に話すことは出来るのに…メールを送っただけでこんなにドキドキするなんて…


 あ、あのときも結構ドキドキしてて覚えていないし…


「もしもの時のためにLINE交換しよう?」


「ふぇっ!う、うん…」(ゆ、優也のLINE ID…えへへ)


 あのときもかなりドキドキしててあまり記憶が…へ、変なこと口走ってないよね?


 そ、それにしても優也の誕生日の犬耳優也…か、可愛かった…


 あ、後で初詣に行くときに会える…そう思うだけで胸が高まる。


 優也…あの事、覚えてるかな?…まぁ、あの調子だと忘れている可能性の方が大きいんだけど。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

side優也


「ふわぁぁ…」


 俺は大きなあくびをした。


 理由は単純明快。眠いのだ…


 俺は夜に弱いため、ずっと起きてるって事が出来ない。


 中学の時に勉強に熱心に取り組み始めた時だって朝早くに起きて勉強して、12時には寝るって言う生活をしていたから今はものすごく眠いです…


 それなのに皆より早く居真舞神社に来て待っている俺ってすごーい


 と、その時


「おーい…起きてますか~?ゆ う や さ ん?」


 と言う聞き覚えのある声が聞こえてきた。


 この声は…


「悠真か…」


「あったり~!見ないでよくわかったな!それとあけおめ」


 まぁな。お前の声をどれだけ聞いてきたと思ってるんだ?

 声は声がそこそこ高い俺の声を少し低くしたような声


 この俺が悠真の声を聞き間違える訳が無い。


 中学からの付き合いだからな。


「ああ、あけおめ。そう言えば結羽の他にあとは誰が居るんだ?」


 と、俺が聞くと悠真は首を横に降った。


「今回は気軽にしようと言うことで俺達と冬馬くんの4人のみでの初詣となっております!」


 …え?


 いや、俺はてっきりドSな生徒会長とか、清楚系の文学少女らも来ると思ってたんだが。


 でもまぁ、冬馬は結羽の弟だからな。そこは絶対に来ると思ってた。


 しかしまぁ、カップルとかで初詣に来ている人は着物を着たりしているのに俺達はいつも通りの服装。普段着なのである。


 俺達だけ浮いてるなぁ…


 と、見回しながら屋台の方にも目をやる。


 くじ引き…お守り…等々、初詣らしいラインナップ。


 俺は今までくじ引きでいい思いをしたことが無い。と言うか運で勝てたのは星野さんだけだからな。


 お守り…お守りかぁ…


 と、俺は悠真の方を見る。


「厄払いのためにもお守りを買っておくか」


「おい!俺を見ながら言うのは止めてもらおうか」


 俺がそう言うとすぐに悠真からツッコミが入った。


 まぁ、冗談だよ。3割位


 まぁ、冗談はさておき何を願おうかまだ決めていないのだ。


 強いて言うなら?


 うーん…七海の怪我が治り

「シスコン」


 俺が心のなかでそんなことを考えていると横から冷めた声で「シスコン」と言う言葉が聞こえてきた。


 んな!俺はシスコンじゃない!


 俺はそう思いながら声のした方をキッと睨むとそこには結羽ととても眠そうな冬馬が居た。


 結羽はとても冷たい目でこちらを見ており、冬馬はいかにも眠そうで目をこすって半分落ちかけている。


 冬馬…お前とは気が合いそうだ。


 しかし、なぜここまでこのバカ二人は元気なんだろうか?


「俺はシスコンだけど?」


 と、寝ぼけた状態の冬馬が結羽の「シスコン」と言う言葉に反応した。


「冬馬はシスコンじゃないでしょ…姉ちゃんが怖いっていつも逃げ込んで来てたじゃない。私が姉ちゃんだったらっていつも言ってたくらい」


 と、そんな結羽の言葉に反応したのか冬馬の意識が覚醒したようだ。


 と言うかここまでポワポワしていた冬馬は見たことなかったな。


 って、冬馬には本当のお姉ちゃんが居るのか。


 はじめて知った…


「こ、怖い…」


 冬馬が本気で怯えてる!


「まぁ、とうまのお姉ちゃんは相当厳しかったからね」


 厳しい姉ちゃんは俺も嫌だな。


「よっしゃ!もう皆集まったことだしお参りに行こうぜ」


 そして神社に向かって歩き出す。


 しかしまぁ、この時期によくもまぁ着物を着れるよな。寒いだろう


 俺はそう思い、コートとマフラーを結羽と冬馬に手渡しした。


「え?でもそれじゃ優也が」


 と、結羽が言うので俺はこう答えた。


「お前らが寒がってる方が俺は辛いんだ」


 と、俺は結羽の言葉を遮るようにして言った。


 すると冬馬にコートを渡した。


 冬馬はそのコートを受けとり羽織る。


 そして結羽は俺と渡した少し長めのマフラーを広げながら言った。


「これだけ長さがあったら一緒に巻けるんじゃない?」


 さすがの俺でもかなりこの言葉は驚いた。


 だってよ。相合い傘でもヤバイのにマフラーを一緒にって…思わず俺達は恋人かっ!ってツッコミそうになった。


 とりあえずここはお断りをしておこう…


「いや…やっぱりさ、人目とかあるしさ」


「やっぱり…私の事なんて…」


 なぁ、なぜ俺の誕生日の時の妄想の中の結羽がヤンデレになっているか教えよう。


 その日のスープが真っ赤でした…あれは本当に恐怖すら感じた。

 恐る恐る聞いてみると彼女は「血だよ?」と言い張るのです。


 しかし数秒後、やっとトマトだと認めてくれました。やっとひと安心。


 しかし俺は思った。あのときの結羽の顔、本気になったらヤンデレになりそうだと…怖い


「い、いや。そんなこと無いから。よーし!二人で使おうか!」


 そして結局俺が折れることになった。


 まぁ、結羽には結構料理を作ってもらって感謝してる。しかも元々旨かった料理が更に上手くなってきている。


 そして俺は結羽の首と俺の首の回りをぐるっと一周させる感じに巻いた。


 俺と結羽の間が真っ赤なマフラーによって繋がっている。


 そのためお互いの体の密着度が高くなるのだが、結羽の体がすごく温かい。


 見ると結羽の顔は真っ赤になっていた。


 そして俺達は顔を背けながら歩いた。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 俺達は賽銭箱の前に立って5円を入れる。


 なぜ5円かって?ご縁がありますようにと言う意味が籠っているからだ。


 そして目を瞑り


 パンパン


 2回手を叩いて礼をする。


 この時に何かを願うのだが。俺が普通に考えると七海が元気になりますようにだ。


 だけどな…


 そうだ!


 皆の願いが叶いますように。


 これで決定だ。


「おい。何を願ったんだよ」


 と、悠真は俺に聞いてきた。


 知らないのか?他人に願い事を教えると叶わなくなるんだぞ?


 まぁ、ここは適当に


「悠真の願いだけは絶対に叶いませんようにだ」


 と、俺が言うと


「ひどい!」


 と、のけぞった。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 俺達はお守りのコーナーに来ていた。


 おみくじを引いてもいいんだがな。どうせ大凶だろ。


 と言うことで俺はお守りを買いに来ていた。もちろん結羽も


 俺はもちろん運気上昇のお守り


 で、結羽はと言うと


「恋愛成就…好きな人でも居るのか?」


「そそそ、そんなこと無いよ?」


 と、あからさまに動揺する結羽


 あれ?本当にいるパターンか?


 まぁ、前もそんなことを言っていたからな。


 と、俺はさりげなく二人分の金額を支払う。


「いつも優也が払ってばっかり!たまには私に任せてよ!」


 と、なんとも他人を思った文句?を言ってきた。


 俺としては気遣いは嬉しいんだが男としてそれはどうなんだ?女の子に払ってもらうって。俺にだって男としてのプライドがある。


 だからここは譲れないポイントではある。だから俺は勢いよく結羽の方を向いて


「あのなぁ…!」


 そう、今俺と結羽は一つのマフラーを一緒に巻いている状態だ。そのため結羽の方向を勢いよく向いたらどうなるか分かるだろう。


 そう、近い…近いのだ。ん?お約束はどうしたかって?そんなもん現実で起こるわけ無いじゃないですか。


 でも少しでも近づいたら唇が触れ合いそうな距離だ。


 結羽も顔を赤くして俺と目を合わせられないでいる。


「あーと…ごめん!」


 そう言って俺は前を見る。


 すると横から「あっ…」と寂しげな声が聞こえたような気がした。


「な、何で謝るのよ…バカ…」


「ん?なんか言ったか?」


 何か聞こえた気がしたから俺は結羽に聞いてみた。


「知りません。そんなラノベ主人公なんて」


 と、結羽は少し不機嫌な感じで言った。


 と言うかお前らそのラノベ主人公って言葉好きだよな。まぁ、もう今さらだから突っ込まないけど


「んじゃ、おっちゃん。これで頼む」


 そして俺は結羽が気づかないうちに支払っておく。


 結羽はと言うとぷんぷんと可愛らしく怒っている。


 いや、全然結羽が怒っても怖くないよね?ちょっと病まれたら危険だけどそれ以外はなんと言うか可愛らしいよね。うん。

 その可愛らしい姿を見るためだけに怒らせたい位だ。


「そうやって結局優也が払っちゃう…嬉しいけど今はその気遣いは余計かも…」


 と、何やら俺には聞き取れない声で呟いた結羽


 え?なに?結羽の声はモスキート音なの?俺の聴覚は高齢者並みなの?ちょっとそれはヤバイな!


 他の人は普通に聞こえてるの?この声、そうだとしたら耳がかなり遠いじゃないか!


 と、俺は少々疑問を持ちつつお守りの屋台を離れ、おみくじを引きに向かう。


 まぁ、俺が運でいい思いをしたこと無いから期待はしないでおくわ。


 と思い、若干諦めつつおみくじを引く。


 そして結羽も俺に続いておみくじを引く。


 そして開くとそこにはなんと


『大吉。あなたの頑張り次第で恋が成就するかも?』


 余計なお世話だ!


 だいたい俺が誰に恋をするってんだよ!はぁ…バカバカしい…


 はじめて出た大吉に心を弾ませたさ。だけどな。内容が余計なお世話だ!


 すると隣で結羽もおみくじを開いて確認している。


 すると途端に結羽の顔が真っ赤になってゆで上がってしまった。

 い、いったいどんな無いようなんだ!結羽がそんなに恥ずかしがるなんて


 そして俺は少し覗いてみた。


『大吉 今年は思い人とよりいっそう近づけるかも。もしかしたら付き合えたり!!』


 ほう。内容はほとんど俺のと同じだな。

 だけどどこに恥ずかしがる要素があるんだ?


 すると俺の視線に気がついたのか。「ひっ!」と言う可愛らしい声をあげて結羽はおみくじを隠す。


 いや、もう隠しても無駄だけどね。うん


「うぅ~…」


 結羽はバックにおみくじを入れてから顔を両手でおおって首を振っている。


 なんか恥ずかしいからこのマフラーやめたいんですが…他の人の目もあるし。


 と、その時、悠真と冬馬がこちらによってきた。


「おい、優也。結羽。初日の出を一緒に見に行こうぜ」


「うん。いい感じのスポットを見つけてきたんだ」


 と、悠真と冬馬が言ってきた。


 ほう…初日の出とな?良いね。そう言うの。これで父さんが言ってた青春ってのをクリアにしてくれないですかね?やっぱり恋人を作らなきゃダメ?


 厳しいな…この俺に恋人を作れってのがまず酷だ。


 俺にだって中学一年の頃。好きな女子位いたさ。


「好きです。付き合ってください!」


 と、俺


「無理です。なんとなく嫌です」


 と、相手の女の子。


 俺はその時のショックを未だに覚えている。まぁ、結構七海が事故にあう日の近くだったと思う。


 と言うか、なんとなくって何だよ!なんとなくって!もっとましな理由なら分かるけどなんとなくって…何か?生理的に無理ってか?ふざけんじゃねーぞ!


 と言う感じで、俺はもう「告白なんて二度とするものかっ!」と言う感じで拗ねてしまったのだ。我ながら子供っぽいな…


「行こう?優也!」


 と、手を急に繋いで引っ張るように走り出した。


 と、結羽はやはりバランスを崩して倒れそうになった。


 そして俺は慌てて結羽の腕を引く。


 そしてなんとか転ばずに済んだ。


「気を付けろよ」


 と言う感じのやり取りをしていると悠真がニヤニヤしながらこちらを見ている。


 なに見てんだ。見るな!この野郎っ!


 そして冬馬に目をやると冬馬の口元が動いていることに気がついた。


「冬馬、なに食ってんだ?」


 と、俺が聞くとポケットの中に入っていたものを差し出しながら言ってきた。


「はめはま。ひふ?」訳『あめ玉。要る?』


「要らないよ。ってか、この時間に食べて大丈夫か?虫歯とかになんないのか?」


「ああ、俺はそう言うのにはならないから」


 うん、確信した。これはなるパターンだ。


 こう言うことを言うやつに限って虫歯になるんだよな…これが


 そう言うやり取りをしているとついによく景色が見える丘にたどり着いた。


 だいぶ空も白くなってきた。もうそろそろ太陽が上がって来るのだろう。


 そして四人で見ているとついに太陽がうっすらと見えてきた。


 率直な感想としてはキレイだと言うことだ。


 太陽の光に照らされて空が輝いて見える。


 朝焼けと言う奴だろうか?オレンジ色の光がとてもキレイだ。


「キレイ…」


 と、結羽は呟いた。


「そうだな」


 と、俺も同意する。


 その時、悠真が耳元でこう言ってきた。


「こう言うときはこの景色より君のほうがキレイだと言うんだ」


 …は?


 ちょっと待て!それはおかしい!


 第一に好きでもない人にそんなこと言われたら気持ち悪いだろ!なに?俺に言わせて嘲笑おうとしてるのか?ふざけんなよ!


「言わない」


「言え!」


「だから言わねーっての!」


 と、俺達がこんな話をしていると冬馬が鞄からカメラを取り出した。


「一緒に撮らない?」


 と、冬馬が提案してきた。


 これは言わなくてすむパターンだ!


 そして一瞬で俺は承諾。結羽も承諾し、悠真は渋々承諾した。


「セット完了。はい。チーズ」


 カシャッと言う音と共に目映い光が俺達を包む。


 そして皆で確認しにいくと、キレイに写っていた。


「じゃあ、帰るか…俺は寝るから連絡を寄越すなよ」


 と、忠告し帰った。


 なぜか最近は俺の家の方向から結羽が帰るため最後まで帰りが一緒だった。


 三学期はどうなることやら…

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