1-2 第20話 鈍感な俺は乙女心も全く分からない
はい!どうもみなさん!ミズヤです
お久しぶりです!最近、色々と忙しくてこっちの方に気が回りませんでした!
という訳で、だいぶ手も空いたのでこっちをまた更新していきます!
それではどうぞ!
授業中
さて、どうしたものか……
あのハロウィンの後、なんとか結羽と星野さんの仲を取り持つ方法は無いかと思案していた。
しかし、
「なんも思い付かねー!」
そして、クラスの全員が俺に注目する。
「あ、すみません……」
しまった……口に出ていたらしい。
ってか、まず、ああなった原因が分からない。
そんな風に考えているうちにいつの間にか授業が終わり昼食を取ろうと準備をする人、購買にかけていく人がちらほら見えた。
取り合えず、俺も腹が減ったので購買に行くことにした。
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購買部
俺は取り合えず購買戦争をあきらめた状態で購買部に来ていた。
そして購買部を見ると列が出来ている。
やはりか……これは予想していたからたいして驚かない。
そして列に向かおうとしたその時、後ろから声をかけられた。
「お、優也!」
「なんだ。悠真か……」
こいつと居ていい思いしたことがあまり無いため、あんまり一緒に居たくない人物である。
だが、丁度良いかも知れない。
「悠真さ、星野さんと結羽がなぜ怒っていたか心当たり無い?」
「あはは……」
(心当たりがありすぎて反応に困る)
なぜか悠真はなんとも言えない顔になって笑っている。
なんなんだその反応は。どっちなんだよ!
「で、どうなんだ?」
俺がそう聞くと、悠真が俺の肩に手を置いて耳元でこう言ってきた。
「もう少し、あいつらの事を見てやれよ。お前、鈍いんだからどうせ、一人じゃなにもわかんないかも知れないけどな?」
こいつ……アドバイスに見せかけて、実は俺のことをバカにしてるな。
しかも、若干楽しんでいるようにも見える。
「ほっとけ」
俺はそう言って悠真の手を振りほどき購買の列に並んだ。
「やれやれ、先は長そうだ」
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あの後、俺はパンを買って食べ、午後の授業も終わり、後は帰るだけだ。
そして、俺は今玄関目指して歩いていた。
その時
「おおー! 優也君じゃないか」
そこに白波さんがやって来た。
そう言えば学校の廊下で会うのは久しぶりのような気がする。
「で、なんのようですか?」
「いやぁ、あの後大丈夫だったかな? って仲悪くなったりとか」
あの後と言うとハロウィンの時の事か?
って言うか白波さんがなんでそんなことを気にする必要があるんだ?
「あ、そんなことよりも私、急いでるから、行かなくちゃ!」
やはり生徒会長ともなるとかなり忙しいんだなぁ
その時
「かぁ~い~ちょ~」
少し遠くの方から半ギレの声が聞こえてきた。
「ま、まずい!」
「ちょっとちょっと、何やったんですか?」
そうしている間にも半ギレのおぞましい雰囲気が近づいてきて、ついには薄暗い霧まで現れた。
これは本能的に危険を感知しているのだろう。
「かぁ~い~ちょ~? 見つけましたよぉ?」
その半ギレの人物とは神野さんだった。
「会長、何抜け出してきてんですか! こっちは忙しいと言うのに、会長だって分かってるじゃないですか!」
あー分かってしまった……分かりたくないけど分かってしまった。
うん、これあれだ。
「今回のは白波さんが悪い。いや、いつも悪いか」
「ちょっとひどくない?」
「神野さん、こう言うことですよね?」
この時期は生徒会が忙しくなりほとんど毎日ギリギリまで学校に缶詰め状態に
白波さんはいやになり抜け出して俺と遭遇
神野さんは白波さんが居なくなったことに気がつき追ってきて今に至ると
「まぁ、だいたいそんなものですね」
「どうしてこの時期は忙しいんですか?」
「それはね生徒達の仲違いよ……」
ん、待てよ?
「なんでそれで生徒会が?」
「以前の会長がお人好しでね……悩みを聞いたり生徒達の問題を解決したりしていたのよ。で、それが今も続いていてね……こっちはいい迷惑よ」
なるほど……
きっと以前の生徒会長は優しくて人望があつい人だったんだろうな…
でも、それらすべてが生徒会の所に来るって大変だな……
「全く……会長は会長としての自覚を持ってください!」
全くだ。白波さんは一切自覚がない。
「だ、だってぇ~」
「あ、それよりも、さっきの続き話しましょうか」
「ん? 続き?」
「あ、そうよ! 先日の奴だけれども、二人の事をどう思ってるのよ!」
どうって、そりゃ
「友達?」
「そう言うことじゃなくて、異性として好きかどうか? という事よ」
異性としてか……
「どうなんだろうな? 正直、そう言うのあんまりわかんない」
「?? どう言うこと?」
あ、この話を知らない神野さんは頭に? マークを浮かべている。
「神野ちゃん……実はかくかくしかじかでね」
「そうなんですか? この男、サイテー過ぎますね」
えぇ、なんでそうなるんだ。白波さんに何を吹き込まれたんだ?
「とにかく、この問題は長引きそうなので柴野さんと星野さん? に謝ってきて下さい」
くっそー、何が悪かったんだよ!
どこが悪かったのかが分からないのは困る。反省して次に繋げようが無い。
「わ、わかりました。謝ってきます……」
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「結羽、ごめん!」
「ふーん……わかってないでしょ? 何が悪かったか。それなのに謝らないで!」
「と言う感じで追い返されました」
「とにかく全部悪いので一つ一つあげてたらきりがありません」
そ、そんなにか!
俺、そんなにほとんど関わった事の無い人に言われるほど悪いか?
「どうすりゃいいんだ!」
「とにかく、あなたは乙女心を学んできてください。あなたの欠点はそこだと思います」
うーん……一理ある。
だが、しょうがないと思うんだ。あいつらの態度がわかりずらすぎるんだ。
俺に何をしてほしいんだよ……。
これは俺に限らず、この世の男性ならば一度は乙女心について悩んだ事があるはず。
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家
今日、父さんは仕事が早く終わり、今父さんと飯を食べていた。
折角だし、大人の意見でも聞こうかな?
「なぁ、父さん、乙女心ってなんだと思う?」
「おお、お前もついにそういうのを気にするようになったか! 良い徴候だ!」
そう言って父さんはニヤニヤしている。
そうやって父さんはいつも俺をちゃかすから相談するのが嫌なんだよな……。
「そうだなぁ……俺も乙女心について考えた時期もあったな。お前にとっては辛い話かも知れないが、今でこそ母さんはあんなだが、昔の母さんは優しくておしとやかでいい人だったんだ。そして、あの……結羽ちゃんだっけ? あの子みたいに気が難しかったんだ」
急に父さんは昔の母さんの話をしだした。
昔の母さんも結羽みたいだったらしい。
「俺はどうにか頑張って成功したが、優也は今のままが良い。結羽ちゃんも今の優也が好きなんだと思うぞ? 結羽ちゃんだけじゃない。優也の周りにいる人皆、今の優也が好きなんだと思う」
そうなのか?
結羽にはしょっちゅうバカって言われるし、悠真と白波さんには呆れられるし、星野さんの反応はよく分からないし、神野さんに至ってはあってすぐに俺の全部が悪いと言われる始末
これで好かれてると思うか?
まぁ、確かにあれだけなっていて、俺から離れていかないのが不思議であり。たまにうざいと思うことはあるな。
やはり、乙女心はわかりずらい。悠真も教えてくれれば良いのに……
「……そうなのかな? ……わかった。ありがとう」
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「ほんっとうにごめん!」
「だから、何もわかってないのに謝らないで!」
「ああ、分からない。乙女心と言うのは一切これっぽっちもな!」
だが
「出来る範囲での配慮はする。わかる範囲でだが、俺は確かに前、結羽に言われた通り俺はアホでバカで鈍感だ」
今まで俺が言われ否定していた事をすべて肯定する。
「ラノベ主人公でも何でも好きに言うと良い」
それでも
「それでも、お前らが満足出来なければ、俺から離れていくと良い」
「やっぱり、優也は優也だな」
そう、後ろから声が聞こえた。
俺が振り返るとそこに居たのは
「お前ら、聞いていたのか?」
悠真、星野さん、白波さん、神野さんが居た。
「うん。それでこそ優也だよね」
「はぁ……なんと言うか、本当バカよね?」
「言っとけ」
「かっこよかったよー」
「今の台詞、かっこ良かったので生徒会新聞に乗せて良いですか?」
「どんな風にですか?」
「見出しはこれです」
一年生生徒
『廊下で愛のプロポーズ!?』
「ダメだ。そもそも、これを記事にさせる気は無い」
「なんでですか!」
「そもそも、俺はプロポーズをしていたわけじゃ無い!」
「えーっ! でも、今の言葉、どう聞いてもプロポーズでしたよ?」
「まず、付き合ってすらいねーよ!」
「ぷ、ぷろ」
結羽は顔を林檎のように真っ赤にさせて顔を手で覆っている。
結羽も本気にするんじゃねー!
皆、俺達のやり取りを聞いて笑っている。
この笑顔を見て、俺は1つ確信した。
皆が俺から離れていくのは少なくとも1年や2年じゃないかなり先の話になりそうだ。




