1-2 第15話 忘れられない誕生日~後編~
はい!どうもみなさん!ミズヤです
今回は結羽の誕生日です。
それではどうぞ!
家
もう学校は終わり、予定の時刻も迫ってきているため、俺は今支度をしていた。
「よし、あとはこれだな」
俺は自作のハンカチを見ながらそう言う。
我ながら中々の出来映えだ。
これを綺麗にラッピングしていく。
これはすごく大事な事なのだ。
プレゼントがむき出しで渡されるよりも、ラッピングして渡された方が数倍嬉しく感じるだろ?
要は気持ちの問題って事だ。
飯の類いは白波さんが用意してくれるらしい。
やはりあの人スゲーな……って悠真は何をするんだ?
プレゼントか?
まぁいいか、なにもしてなかったら追い出すだけだからな。
「よし終わった。父さん、俺今日外で食べてくるから俺の分はいいよ」
そしたら奥の方からはーいと聞こえたような気がした。
そして俺は出発した。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
数分後、俺は地図を見ながら結羽宅に来るともうすでに俺以外のメンバーは来ていた。
え、まだ5時25分だよ? 二人とも早くね?
「お、来たか優也。遅いぞ」
悠真は遅いって言ってきたけど、まだ時間前だからな!
遅いんじゃなくてまだ早いんだからな!
「じゃあ揃ったし、行くわよ!」
「まだ早いですし少し待ちましょう?」
俺がそう言うも時すでに遅し、
「押しちゃった…テヘッ」
何がテヘッだ!
ちっとも可愛くねーぞ! この時間ならまだ最後の仕上げとかやってんじゃねーのか?
そしたら数秒後、インターホンから声が聞こえてきた。
『はーい! どちら様ですか?』
さすがにまだ来るとは思っていなかったのか何者か聞いてきた。
「俺俺! 俺達だよ!」
『あ、間に合ってまーす』
悠真が俺と言うと、結羽が間に合ってると返した。
お、その返し良いかも、今度使わせてもらおっと
「あ、ゴホッ!」
俺は咳払いをしてからこう続けた。
「俺だ絆成 優也。悠真と白波さんも居るぞ!」
『…………』
俺がそう言うと数秒間沈黙が続いた。
そしてその沈黙を破ったのは結羽だった。
『えぇーーーっ!』
すごい大きな叫び声がインターホンを通してだけではなく、扉の内側にいる結羽の声も聞こえてきた。
すごく大きな声で耳が痛い……。
「バカッ! お前、俺達の鼓膜、潰す気か!」
俺はそう言うが、そんなことはもう聞いていないようで中で慌てているような声がインターホンを通じて聞こえてきた。
『嘘っもう来ちゃった! どうしよう、あわわわ』
なんか申し訳ない……。
ったくこいつらはもう少し人の事を考えてやれよ。
「あ、そうだ優也君。結局プレゼント何にしたの?」
「おい! なぜ俺がプレゼントをするってことを知ってんだ!」
悠真か?
悠真なのか??
いや、こいつ以外に考えられない。
ってか、俺がここで大声で叫んだ方がヤバイな。
下手したら結羽にも聞こえてしまう。
ってか聞こえない方がおかしいな……なんてったってインターホンがまだ切れていないからな。
「聞こえた……か?」
そしたらまだインターホンの前で慌てているらしき結羽の声が聞こえていた。
良かった聞き逃したようだ。プレゼントはサプライズで渡したいからな。
上手くできたかは分からんが……
『と、取り合えず……あわわわ。何から手をつければ!』
なんか可哀想になってきた。
「俺達は近くのいつもの公園に居るから、準備が出来たら電話をくれ。番号は〇〇〇-△△△△-☆☆☆☆だ。それじゃあな!」
そう言って生徒会長と悠真を連れて公園に向かった。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「ところで優也。お前って気がきくよな」
お前は全然気が回らないよな……回ったとしても空回りをするよな……
「だって、二人は……」
「なんと」
おい、今白波さんはなんつったんだよ!
白波さんは悠真に向かって耳打ちしたらなんか悠真がすごく驚いた。
この二人に良い思いをした覚えが無い。
その時
プルルル プルルル
「あ、電話だ」
そして、俺は電話を取る。
「はい、優也ですけど」
『っ、はぁはぁ……結羽です……はぁ……何とか終わりました……』
電話からはものすごく息切れをした結羽の声が聞こえてきた。
たぶん息切れをするくらい急いで準備をしたのだろう。
慌てなくて良かったんだがな……。
「分かった。じゃあ向かうからな」
『はい。待ってます』
そして通話が切れた。
「じゃあ行くぞ!」
そして結羽の家に戻っていった。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
そして結羽の家についてインターホンを押した。
『はーい今開けます』
そして結羽の声が聞こえたあと扉が開いた。
そこには
「じーっ」
そこには、結羽を巨大化したような女性が居た。
「あ、あの──」
「お母さんっ! ちょっと」
そしたらいつもの聞きなれている声が聞こえた。
お母さん? めっちゃ瓜二つじゃねーか!
え?
少し、結羽よりも背が高くて……その……発育がい──
「ガフッ」
いってー!
結羽のやつ俺を叩いてきやがった!
「い、今、いやらしいことを考えた。そして、失礼なことを考えた。お母さんの方が発育が良いとか思ったもん!」
ほんっとうにすみませんでしたー!
俺が考えていたことを言い当てられて申し訳ない気持ちになる。
「ごめんごめん! っえーっと結羽のお母さんでしたっけ? 俺は友達の絆成 優也です! それとこの二人は──
ドSとバカです!」
俺がそう自己紹介をすると後ろの二人がつかみかかってきた。
「「──誰がバカだ!誰が!」」
「本当のことでも初対面では言ってはならないってことを分からないの!?」
悠真が怒っているのは分かる。
だが白波さんはもはや否定せずに肯定しているよ!
「はいはい、この二人は生徒会長と坂戸 悠真です!」
そうしたら、悠真は納得したけど白波さんの胸ぐらを掴む力が強くなった。
「私、名前じゃない!」
「名前……なんでしたっけ?」
「んな!?」
俺はここで日頃の鬱憤を晴らした。
「この生徒会長は白波 真依と言います」
「知ってるじゃないの……」
そしたら後ろから突き刺さる視線を感じた。
こ、この視線は……。
「仲、良さそうだね?」
すごくひきつった顔をしている結羽が居た。
た
怖いです!
ってか、これが仲良くしているように見えるか?
「はい。よろしくね、私は結羽の母の柴野 美樹です」
って美樹さんもそう自己紹介をしてきた。
そしたら家の奥の方から更なる声が聞こえてきた。
「姉ちゃん。なんか玄関がさわが……しいんだけど……姉ちゃんが男を連れ込んでる」
「ちがーう! この人たちは友達!」
家の奥の方から来た男の子は結羽の事を姉ちゃんと呼んだ。
ってか
「結羽、弟が居たんだ」
「違うよ。この子は私の従弟。隣に住んでるんだよ」
なるほど。通りで横も柴野って表札でどちらか迷った訳だ……じゃあ何で姉ちゃんなんて呼んでんだ?
「なぜか姉ちゃんって呼ぶんだよね……なんでだろう?」
らしい、結羽にも分からない事情って奴か……
しっかし可愛い顔をしてんな……青いパーカーを着てポケットに手を入れている。
そして、すごく髪の毛の癖がすごいです。
あちこち髪の毛がたっていて、ワックスでもつけてんじゃねーか? って位だ。
「俺はこれが普通だ。生まれつき髪の毛が固くて、寝癖があっても中々直らないから面倒くさくて放置していたらこうなってた」
なるほど、この子も結構苦労してるんだな……だけど結構かっこよさげに見えるな。
「ほらとうま。自己紹介!」
「ヘイヘイ、俺は柴野 冬馬だ。中学一年」
そして、冬馬は結羽の隣に並んだ。
こうして見てみると冬馬の方が背が高い。
冬馬が背が高いのかはたまた結羽がちっこいのか…それは分からない。
「じゃあ上がって!」
そして、俺達は結羽に許可をいただいたので中にお邪魔させてもらった。
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「「「お邪魔しまーす」」」
中はとても綺麗な感じだった。
清潔感が溢れていた。
「いつも結羽がうるさいのよね……」
あ、結羽が片付けてんのね、納得したわ!
「私の部屋に行きましょう」
そして、結羽の部屋に向かった。
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結羽の部屋についた。
中には本当に必要最低限しか置いていないような感じだ。
これが、女の子の部屋か……。
「私は手伝いをしてくるので待っててください」
そう言って結羽は部屋を出ていった。
その時、入れ違いで冬馬が入ってきた。
「……お前は姉ちゃんのなんなんだ?」
そしたら俺に急にそんなことを言ってきた。
何ってなんもないので俺はこう答えた。
「良いや、ただの友達だぞ?」
俺がそう答えるとなぜか皆、俺をじと目で見てきた。
何で俺をそんな目で見るんだ?
冬馬はともかく、白波さんと悠真は知ってるだろ! 俺達が友達だって。
「はぁ……こんな感じなのだよ……冬馬君」
「ふーん、まぁ良いや」
それだけ言って冬馬は部屋を出ていった
あいつは結局何がしたかったんだ?
「優也君はいつも通りね」
いつも通りじゃない俺ってどんな俺だよ!
俺は確かにキャラが変わってきてるかも知れないけど、いつも通りじゃないと言われる筋合いは無い。
「こいつは今も昔も鈍感なままだよ」
鈍感ってなんだ! そんな鈍くなーい!
俺は確かにラノベ主人公特有の聞こえないが発生することがあるけど、それは結羽の声が小さいだけで、俺はそんなに耳が遠い訳じゃ無いだろ!
俺達がそんな話をしていると
「ほんとですよ! 本当に鈍い!」
俺を鈍いって良いながら結羽が入ってきた。
結羽はエプロンをつけており、そのエプロンがとても似合っている。
桃色が少し入った可愛らしいエプロンだ。
「お疲れ結羽」
このときこの場に居たものたちはこう思った。
『同じ事を言われてるのに、結羽にだけ優しい』と
「うんっ! もう出来るから集まってだって」
俺達にはその事を伝えに来たらしい
そう言えば、結羽ってすごく料理がうまかったよな。
BBQの時も結羽が居てくれて良かった。
「わかった、じゃあ向かうからな」
そう言って結羽の部屋を後にしてリビングに向かった。
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「おお! 豪華だな」
そりゃそうだ、だって今日は結羽の誕生日なのだから。
「助かったわ……食材の類いをそこの真依さんが用意してくださって」
少し忘れかけていたが食材は白波さんが用意してくれていたんだった。
「じゃあ始めましょうか!」
美樹さんがせーのっと言う。
そして俺達は
『誕生日おめでとう!』
そしたら結羽は
「ありがとう!」
いつになく嬉しそう&楽しそうだ。
ニパァと笑顔を浮かべている。
しかし、結羽は誕生日にも関わらず手伝いとは……感心だなぁ。
結羽は楽しそうに美樹さんや冬馬と話をしている。
この笑顔を見れただけでも来た甲斐はあった。
「これプレゼントな」
そうして悠真は1つの箱を手渡した。
それを結羽は笑顔を受けとる。
ってか、悠真はプレゼント用意していたんだ。
そりゃそうだよな、用意していないわけ無いよな。
「開けて良い?」
「おう!」
そして、結羽は箱を明け始める。
そして箱が開いて結羽が中のものを見ると急に赤面した。
まて、なに渡した!
結羽が赤面するものっていったい?…気になる…
「な、ななな、なに考えてるの!」
「良いじゃねーか。可愛いと思うぞ?」
すごく結羽が可愛くなるものに興味津々です。
となると、アクセサリーの類い? アクセサリーで、そんな赤面するものっていったい?
「それに……」
何かを耳打ちしているようだ。
「わ、分かりました……」
そして、結羽はその中のものを取り出して、自分につける。
「ぶふっ!」
飲んでいたお茶を盛大に吹き出してしまう。
「これは……」
「おおー!」
「ふふっ」
「予想通り」
すごく結羽の顔が赤くなっていく。
今にも爆発しそうな勢いで
「~~~~ッ! 恥ずかしいですのでもう取って良いですよね?ね?」
すごく赤くなった状態で俺達に取っても良いかと聞いてくる。
この状況で恥じらいを持たない人なんて居るのだろうか?
この状況を知ったら結羽が恥じらうのも納得出来るはず……。
なぜなら今、結羽は゛猫耳゛をつけているのだから。
「あぅ~~っ」
はっきり言おう、可愛い……。
現実で猫耳をつけている美少女を拝めることになるとは思っていなかったが、ものすごく可愛い。
そしてその状況で見つめられるとドキッとする。
「今、優也、可愛いと思ったろ?」
「思ってない!」
ちょっと可愛くて料理も出来るこいつをお嫁にもらう人って幸せだなって思っただけだ。
「ほ、本当に可愛くなるのかな? ……ニャ~ッ」
!?
そこでのニャーは反則並みに破壊力が高い。
大抵の男子なら落ちるだろう一言だ。
しかも結羽だ…
その瞬間俺の顔が熱くなっていくのを感じた。
「あ、優也が照れた!」
「ふふふっ」
なんか結羽は猫耳に慣れたみたいだけど俺としては依然として即死しそう。
そう言えば、俺のプレゼントがまだだった。
果たして俺は意識を保てるのだろうか?
「次は俺からのプレゼントだ」
そしてラッピングされたハンカチを手渡した。
そしたら悠真の時以上に屈託無い笑顔を見せてきた。
やはり結羽の笑顔は攻撃力が高い。
「ありがとう!」
そして開けて良い? と聞いてきたから良いよとかえした。
そして結羽は中のハンカチを手に取る。
「可愛いハンカチ!」
一応喜んでもらえたみたいで良かった。
これで、可愛くないからいらないとか言われた日にはもう一生立ち直れないだろう。
まぁ結羽がすごく嬉しそうだから良かった。
「お前のだからなのかもよ」
「そうだと良いよな」
そして、パーティーも終わった。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
玄関
「今日は本当にありがとうございました!」
そう言って結羽は頭をペコリと下げてきた。
「こちらこそ、楽しかったからな」
「ああ」
「だね」
俺達がそう言うと結羽はまたもや笑顔になって
「それでは、明日また学校で会いましょう! さようなら!」
『さようなら!』
こうして結羽の、忘れられない誕生日が終わりを告げた。
はい!第15話終了
今回のようにメインキャラの誕生日はやっていきます。
それでは!
さようなら




