1-2 第14話 忘れられない誕生日~前編~
はい!どうもみなさん!ミズヤです
今回はある人物の誕生日です
それではどうぞ!
今、俺と結羽は並んで歩いている。
やはり隣に並んで改めて思ったことがある。
「やっぱり結羽は夕日に映えるな」
「え?」
まずい。声に出てしまっていた様だ。
今のが聞かれていたら結構まずい!
何がまずいかって?
だってさ、それ聞かれるとじろじろ見ていたと思われるし結羽ならなおさらだ!
「何か言いましたか?」
良かった。何とか聞こえていなかったようだ。
「そうだ、優也!」
「ん、なんだ?」
突如として結羽が俺の名前を呼んできた。
「こ、これからは女の子と話すときは私を通して話すこと!」
なんで?
なんでこいつに認めてもらわなくちゃ行けないんだ!
会話くらいは自由にさせてくれよ。
「なんで認めてもらわなくちゃ行けないんだ?」
俺は少し強い口調で言った。
「~~~~ッ! 知りません! バカッ!」
なんで罵られるんだ!
いつもいつもバカバカって!
「結羽……最近おかしいぞ? ……何か変なものでも食べたのか?」
「はぁ……」
俺が聞くとそうため息をついてきた。
本当におかしい……なぜか最近は顔を赤らめてバカって言ってくることが多くなってきた。
キャラも変わってきているし……以前の優しい系で礼儀正しいキャラはどこに行ったのやら……。
なんか最近は前からそうだったようにも見える。
俺も俺でときより俺自身のキャラを忘れてしまう事がある。
「結羽はさ、なんで最初、俺が無視していたのに何度も声をかけてきたんだ?」
そう、それは俺がじみに気になっていた事である。
あのときは結羽と関わらないように無視していた。
しかし結羽は何度も声をかけてきたのである。
「そ、それは……その……わ、私ね! ゆ、優也の事が──」
「よっす! 優也、結羽。まだこんなところに居たのか? って結羽さん、なんでこんなに怒って? 痛って!」
結羽はすごく怒って悠真をビンタした。
しかし、なんて言おうとしていたのだろうか?
気になる……。
「結羽、今なんて言おうと?」
「知りません!」
おいおい! 自分で言おうとしたのに知らないってどういう事だ!
しかし、なんでビンタしたんだ?
しかも結羽は笑顔だけどものすごく怖い……ものすごいプレッシャーをかけてくる。
「く、俺としたことがタイミングが悪かったか!」
なんで叩かれてこんなことを言ってんの?
ってかなんでこいつ、こんな時間まで学校に居たんだろうか?
「少し、仕事があってな!」
勝手に人の心を読むな!
「じゃあ帰ろうか……」
俺は結羽の殺伐とした空気に耐えかねて逃げるように帰った。
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次の日
「憂鬱だ……」
今だかつてこんなに憂鬱になったことはない。
昨日の怖かった結羽の事を思い返す。
まだ怒ってっかな?
「あ、優也おはよう」
っと結羽は俺を見つけてすぐにかけよって俺にいつものように挨拶をする。
俺としては昨日の一件があったせいで何か裏があるんじゃないかと疑ってしまう。
「お、おう、おはよう」
「うん。おはよう! 一緒に行こう?」
そして、一緒に登校した。
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「って事があったんだ! 絶対何か裏があると思うんだが!」
「お、落ち着け! どうしてそこまで疑ってんだよ。お前は疑りすぎだってか俺に自主的に話しかけてくるなんて珍しいと思ったらそう言うことかよ」
そう、俺は普段は絶対に自主的に話に行かない悠真に相談を持ちかけていた。
「今日は誕生日だから機嫌が良いんじゃないのか?」
「え、結羽って今日、誕生日なのか?」
今日が結羽の誕生日だと悠真は言う。
それで機嫌が良いならすべて合点がいく。
確かに少し機嫌が良くて前までのキャラが戻ってきている。
「ああ、そうだぞ? あ、もしかして彼女にプレゼントか?」
「は? 彼女? 誰が誰の?」
どうしてここに来て彼女の話題が出てきたのだろうか? 不明である。
俺には彼女が居ないし、誰の話なんだろうか?
「はぁ……これは先が長そうだ……」
悠真が俺をやれやれ……と言った顔で見てくる。
何にたいして"先が長そう"と言っているのかは分からないが俺はやれやれ……と呆れられるような事をした記憶が無いぞ!
ここはしっかりと指摘せねば。
「おい、なぜ呆れている。理由を説明してもらおう」
そしたら悠真がこれだから優也は……って顔になって真剣な目付きでこちらを見てくる。
「これに関してはいずれ分かる。そしてこの事は俺の口からじゃなくて本人から言わせた方が良い! と言うことでノーコメントだ」
いずれっていつのことだよ……と、ツッコミを入れようと思ったが悠真の目が今までに無いくらい真剣だったため、その言葉は飲み込んだ。
俺は悠真に聞きたかったんだけどな……って本人って誰だ?
まぁ今の"覚醒悠真"がいずれ分かるって言ってるからたぶんいずれ明かされるのだろう。
「そう言えばさ話を戻すけど、結羽ってどんなものが好きだと思う?」
その瞬間、悠真の真剣な表情が崩れて覚醒悠真から通常の悠真へと戻った。
そして、目がキラキラとしてこう言ってきた。
「やっぱり、プレゼントか?」
まぁ実際、俺はプレゼントをしようと考えているからここには一切のツッコミを入れない。
「あれ? つっこまないのか? いつものお前だったらプレゼントじゃないって言うはずなんだが……」
「まぁプレゼントをする気だし、そこは間違っちゃいないからわざわざつっこまないぞ!」
そう言うと、悠真は物足りなさそうな顔をした。
え?こいつってツッコミ待ちなの? そんなにツッコんでほしいの?
いくら俺だって四六時中ずっとつっこんでる訳じゃねーのに!
「ってところで、どんな種類の物をプレゼントしようと考えてるんだ?」
種類か……そう言えば考えていなかったからな……この前お祭りでネックレスをプレゼントしたしな……因みにプライベートでは毎日つけてくれてる見たいです。喜んでもらえて良かった!
じゃなくて、種類は……。
「なら、お菓子はどうだ?」
「うーん……それも良いんだけど……俺的には初めて誕生日を祝ってやるわけだし、何か形に残るものが良いんじゃないかと」
女の子は皆甘いものが好きだと聞くし、甘いお菓子でも良いんだが、折角だしね、少しは奮発して高いものでも良いかな?って考えてるしね。
「じゃあ……ハンカチはどうよ?」
「あ、良いかもしれないな……」
ハンカチはいい線行ってるかも。
ハンカチはもちろん形に残るし、更には日常的に使うことが出来る。良いかもしれないな。
「今回も無難にアクセサリーとか」
アクセサリーか、ネックレスをプレゼントしたから今度は手首につけるやつとかか?
「時計とか」
「なるほど!」
時計も良いかもしれない!
この学校は一応バイトが可能でしようと思ったら出来るんだが、俺はバイトをしていないため、コスパ的にはあまりよろしくないが、形には残るし、時間が分かる便利アイテムだ!
「それか、心を込めて手作り?」
手作り……ねぇ……少し時間は少ないがやろうと思ったら出来なくも無い。
俺の父さんは物を自作するのが趣味で大抵の道具類は揃ってるから出来ないことは無い。
でもまぁここは、
「ハンカチにするよ」
「ほうほう……ハンカチを手作りすると」
そんなことは一言も言っていないんだが? まぁそっちの線で行っても良いような気がする。
「じゃあ、午後5時半に結羽宅集合!」
結羽には事前に許可は取ってあるのだろうか?
「俺達には抜かりありませんから心配なく!」
少し誇らしげに悠真はそう言った。
恐らくもう許可は取ってあるのだろう。
あの生徒会長と悠真はたぶん結羽宅に行ったことあるだろうが、俺は一度も行ったことが無い。
どんな家なんだろうか?
少しわくわくする。
「分かった。午後5時半に結羽宅だな?」
そして、俺達の会話は終わった。
はい!第14話終了
少し長くなってきたので前編後編に分けることにしました!
それでは!
さようなら




