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第1話。 プロローグ 転生完了……え?

申し訳ございませんが、大人の事情でなろう版をこちらに統一します。


 皆に別れを告げ、転移の魔法陣から異世界へと飛び立てば、僕は直ぐに次元の狭間と呼ばれる空間へと飛ばされた。この場所で少しの間彷徨った後、目指す異世界へ降り立つと既に教えてもらっているので、その事に関して言えば大して驚きはない。


 だが、初めて訪れる次元の狭間とやらは、なんというか、宇宙空間に放り出されたかのように、辺り一面が輝く星々で埋め尽くされている。


 しかも宇宙空間に漂ったならば、もしかしたらこんな感覚なのかもしれないなと思えるような浮遊感に、しばし心地よい感覚を味わっていれば、突然目の前に光が集まり、そして頭の中に声が響く。


『悠斗よ。とうとうこの日が参ったのじゃ』


 ああ、やっぱり天照様か。

 聞きなれた声に心も安らぐ。

 既にかの方が僕から離れてしまい、無事に代替わりを終えてから3か月近く経つ。


 目の前の光の中に、天照様の姿がぼんやりと見えるような気がするけれど、光が強すぎて髪が異様に長い成人女性かなといった具合にしか認識できない。

 その事に少し残念だなと思いつつ、


『ですね。お元気でした?』


『元気も元気、悠斗に姿をはっきりと見せられるくらいに元気なのじゃ』


『まじで?』


『……大人の都合で今はだめなのじゃ』


『なんじゃそりゃ』

『大人の都合なのじゃ』

『いやだから二度言わなくていいし。で?ここでこうして出て来たって事は、必要だからですか?』

『なのじゃ』


 本来、次元の狭間は神の領域では無い。

 なので僕から抜け出た天照様は、普段は別の場所に居ると、抜け出た直後に言って居た。

 なのにこの場へと足を運んで僕にわざわざ声をかけたという事は、何らかの思惑があってだろう。


『まあ、大したことではないのじゃけどね。もうじきおぬしは”ヴァルフレイヤ”へ降り立つのじゃろうから、一つ心構えを伝えてしんぜようと思うたのじゃよ』


 初めて会話を交わした時の事を思えば、随分とフランクなしゃべり口調になった天照様。

 とはいえ”のじゃ”は健在だが。

 そんな女神が僕に心構えを説きたいらしい。


『どんな事?』


 僕も最初からすれば、随分気安くなったものだ。


『以前わらわは、降り立った場所に案内役がおると伝えた筈なのじゃ』


『そうですね』


『なのじゃが……当初の予定と少し変わったのじゃよ』


『ん?どういう意味?』


 予定が変わったのなら良い方なのか悪い方なのかちゃんと聞いておく必要がある。


『当初は、案内に慣れた精霊がその場限りでの説明をする予定だったのじゃが……』

『そうですね、そう聞いてました』


『じゃがな?それでは駄目だと思うたわらわが気を利かせて動いたのじゃけどね?その場限りではなく、ずっと付き従えるようにな』


『あ、はい……有難うございます』


 悪い話じゃないよな?でも何だこの空気は。

 何となく違和感を感じる。


『それでな?精霊の長に選ばせた案内役がな、ちと……あれじゃ』


『どれじゃ?』


『んー……ぶっちゃけるとね、言葉がしゃべれんのじゃよね。最初は。普段居る案内役はそんな事も無いんじゃけどね?』


『……はい?』


『聞こえなんだか?』

『いえ、聞こえましたけど……じゃあどうやって案内を?』


 ジェスチャーとかでか?

 言いたい事は眼を見て感じろ!とかか?

 というかそれって本末転倒ではないのだろうか?


『それは、行ってみると分かるのじゃよ。むふふふふふ』


『なにその笑い……』


『まあ、こみゅにけーしょんはとれる。それはわらわが保証するのじゃ。だがな?……むふふふふ』


『……悪い予感しかしない』


『そうか?逆じゃと思うけどね?うくくくく。ついでに誓約をせねば付き従う事もできんのじゃし、ちょうどよいと言えばちょうどよい。ではわらわの用は済んだのじゃ。という事でさらばなのじゃ!さりゅ~~』


『えー……あ!ちょっと!』


 最後何故フランス語!?

 アデューではなくサリューって……



――シーーーーン……



 静まり返る空間。

 そして目の前の光も当然ながら消えている。


『ほんとに居なくなりやがった!』


 でもしかし何だろう一体。


 含みを持った笑い声と言い様がなんとも不安を煽る。

 あんな風に笑った時の天照様は碌な事を考えていないのは、3年も付き合って居ればよく分かる。


 でもどういう事なんだよ……意地悪言わないで教えてくださいよ……


『したらば悠斗よ。しかと頼んだのじゃよ?』


『おわっ?!!!』


 居なくなったと思って考え込んでいると、突然再度声が聞こえた。

 が、時間が来たのか僕の意識はその直後に遠のいた。





◇ ~~そして今~~





「ちゅ……ちゅぅぅぅ……」


 ん?


「れろれろれろれろ」


 き、気持ちいい。

 なんだこの夢は……


「はむっ……ちゅぅぅ……ちゅ、ちゅ」


 あ、あれ?

 違うぞ?


「……え?」

「*=#+♡」


 夢では無いと悟り、薄く目を開けてみれば、ギンギンに直立した俺の大切な息子さんに何かがへばりついていると知る。

 次元酔いというものらしい、いまだ若干ふらつくような意識の中で見たそれは、どう見ても――


 え?いや?あれ?

 人間?


「って!おおおおおおおおおおおおおい!」


 思わず分析するところだったのだが、どう考えても今のこの状況はおかしい。変だ。変過ぎる。

 だって30センチにも満たないような人間型をした……昆虫?


 いや、この際昆虫でも鳥でもなんでもいいのだけれど、半透明な羽を4枚生やした生物が、僕の愚息を美味しそうに弄んでいやがる。


 食われるのか?食されてしまうのか?僕の大切なおちむぽ様が!?

 だが断る!!


 そんな恐怖に打ち勝つかのように、叫びながら体を10回程横に転がした。

 ガチガチの愚息を巻き込んでの回転なので若干痛かったけど、今はそんな事を気にしている場合じゃない。


「おまえ……えっと、あ!」


 お前誰だ?と言いかけたところで思い出す。


「&%$#*+……#$+!=……」


「何言ってるんだ……ってこれの事か……」


 結構距離を開け、若干の警戒態勢を執ったにも関わらず、その虫のような生物はパタパタと自身の羽をはためかせながら、無警戒にふわふわと飛んで近寄って来る。満面の笑みを携えて。


 よく見るとめちゃくちゃ可愛い顔をしている。

 んが、顔の大きさなんて僕の拳の半分も無い。


 だが先ほど思い出した天照様の言葉で、これがそうだと思いいたる。


「もしかして、案内役ってお前?……じゃない、君?」


 思わず警戒心からかぞんざいな呼び方をしたけれど、直ぐに違うだろと自分に言い聞かせる。


「こ+)#を、&#ぼ;+‘@*の」


 僕の言葉は分かるのか、君?と聞けば小さな頭を大きく前後に振って首肯する。

 とはいえ小さな声なので聞き取りにくいばかりか、知らない言語なのだが、ところどころで日本語が混じっているような。


「えっと、ジャパニーズオアイングリッシュ、オーケー?」


 アホかと。

 自分で言っててアホ丸出しだなと思い、悲しくならずには居られなかった。


 だが、それに気づいたのか、虫のような精霊だろう、目の前の女の子は僕の顔の前まで飛んできて、小さな手で優しく頬を包んでくれた。満面の笑みは変わらずに。

 傍から見れば目いっぱい両手を広げているように見えるだろうけれど。


 そして――


「ちゅっ♡」


 小さな小さな口を、僕の口に押し当て、自らキスをしてきたのだ。

 それの意味するところは――


「心配するなって事か」


「@+い&%の♪」


 満面の笑みのままコクコクと頷く。

 とはいえ言葉が通じない事には話にならない。

 天照様は何とかなると言って居たが。


「えっと、言葉が理解できるようになるにはどうすれば?」


「%@+*を!#む&$の!」


 うーん、わからん。


 ところどころ日本語が混じっているような気がするが、やはり分からない。

 だが、目の前のちっこい精霊さんは僕の言葉が理解できているようにも思える。

 だからお互いが一方通行という訳ではないのだろうけれど、このままでは流石に困る。


 これは僕が本気になってこちらの言語を覚えるしかないのか?と。

 いや、確か以前天照様は、文字は読めないだろうが言葉は心配いらないとか言って居た筈だ。

 なのにこの女の子とは会話が出来ない。


 という事はこの子が特別話せないって事か?

 とはいえそれが分かったところでどうにもならないわけで。


 ほとほと困り果て、全部お任せをするつもりで口を開く。


「言葉が通じるようにするにはどうすればいい?」


 すると、どうやらやはり僕の言葉は通じているようで、小さな顔をこくこくと上下に動かして、パタパタと羽をはためかせながら僕の額にぺとりと小さな手のひらを当てた。


 すると――


 あろうことか、僕が地球に残して来た巫女達と交わした誓約の儀と同じように、承諾しますか?と問いかけられる意識が入りこむ。


 ただ、少しだけ違うのは、「精霊を貴方の従者として認めますか」だったのだから、これはまるで今は無きドラフト逆指名?


 とはいえそういう事ならむしろ好都合。

 これから一緒に行動してくれるというのだから、魂が繋がっている方が断然良いに決まっている。

 なのでさして迷うことも無く承諾の意思を飛ばした。


 するとどうだろう。

 直ぐに目の前の小さな精霊と魂の紐が接続された。


「ふぅ……ようやくですの!」


「お!」


 目の前でふわふわと飛ぶ精霊が、可愛らしい声で話しかけて来た。

 言葉の意味が分かるって素晴らしい。


「聞こえる、ふぅ……これでようやく意思疎通ができる」


「はいですの!ようこそおいでくださいました。ユト」


 ユトって……僕の事か?

 だろうな。


「初めまして、神樹悠斗です」


 とりあえず律儀にフルネームで答える。

 何事も初対面が肝心だ。

 先ほどのフェラチオはきっと夢だった。そうに違いない。


 無理やりに記憶を捻じ曲げる。

 だってそうでもしなければまともに会話なんてできやしない。


「こちらの世界では名が前に、苗字が後になるのですの」


「あー、なるほど、じゃあ、ユウト=カミキか」

「はいですの!」

「で、君の名は?」


 どっかの映画のフレーズかと思うが、実際にそう聞くと何故か体を空中で1回転させつつ、


「あたしに名前はありませんの。だからだからユトにお名前を付けて欲しいですの。あたしのマスターさんなのですから」

「ああ、そうか。マスターってなんか新鮮な響きだな」


 そう答えつつも名前を考える。


「名前名前……精霊シルフだから……シルフィだと安易だな……」

「出来れば可愛らしいお名前が嬉しいですの!」


 そう口にしつつまたもや1回ターンを決めて見せた。

 おそらくその行動には何か意図があるのだろう。

 っと、名前名前っと。


「よし。じゃあ本気で考える……んー……んー……うむむむむ……」


 僕は腕組みをしながら目の前に居るシルフの呼び名を考えるのだけれど……何とも僕にはボキャブラリーが無いらしく、何もいい名前が思い浮かばない。


 そして……

 ……悩むこと五分。


「……じゃあ、”シャルル”と呼ぶことにするよ」


 やはりというか、何気にろくな名前が思い浮かばず、唯一ましだと思った名前は、どこかで聞いた事のあるような名前だし、どこかからかソレ性別ちげーよと言われるような名前だが、これ以上悩んでもどうせ出てこないと思い、マスコット枠だしいいかと様子を伺いながらそう告げた。


「シャルル……シャルル……はいですの!嬉しいですの!ユト!これから宜しくですの!♪」


 満面の笑みを浮かべてそう言うシャルルと名付けた精霊は、僕の周りをぐるぐると飛び回りながら喜びを小さな体全体で表現をした。



 後で聞いたのだけれども、どうやら精霊にとって名前とは非常に重要なものらしく、名前を付けてもらう相手に出会える事それ自体が稀なのだとか。

 その代わり、名前を付けて貰ったマスターに対しては一生をかけて付き従うという程だと聞かされて、いい加減に付けなくてほんとよかったなと。



「ではユト。今度はあたしが外の世界へと出れるように、肉体の縛りを解き放って欲しいですの!」


「ん?それってどういう意味?」


「この場所……”精霊の泉”はシャルルたちが普段住んで居る場所へと繋がっている言わば玄関ですの」

「ほうほう……ほう?じゃあこの大陸内のどこかと繋がってる?」

「ハイですの!」

「それって空間移動?」

「ハイですの!」


 あっさり口にされたが、それってワープとかテレポーテーションって意味なわけで。


「うわあ……ファンタジーだ……ってシャルル見た時に直ぐ思ったけど」


「ハイですの!でもでもあたし達はマスターさんと特別な誓約を行わないと、この泉から1歩も出る事ができないですの!」


「あ、ああ。なるほどね」


 便利なだけじゃなかったんだな。

 玄関から外に出れないなんてなんて引きこもりか。


「なのでユトと特別な誓約を交わさなければならないですの!」


「うん、いいよ?どんな誓約かしらないけど」


 思いっきり軽く返事を返してしまった。

 そしてこれがとんでもない行為へと発展していく。


「1回で良いですの!」


「ん?1回?うん、わかった。で、何をすればいい?」


「ちょっと待つですの。もうじき時間ですの」


 何の時間なのか分からないが、まあ、既に僕と魂の誓約は済ませているわけだから、さして問題じゃない。どうせえろっちい事になっても小さすぎて出来ないし。


 そんな風に思いながら待つこと10分強。


 僕はその間ここに来て初めてといったくらいに周囲を見渡した。


 時間がまだ早いのか空は暗く、降って来そうな程に沢山の星が見え、この星の月だろうか?二つの大きな惑星が仲良く並んでいるのも分かった。

 そしてどうやら周囲は森に囲まれているらしい。その森の中にそこそこ大きな池があり、その中心に小さな小島が有り、僕とシャルルはその小島に現在いる。


 森に囲まれているらしいというのは暗いからあまりよく分からないだけなのだけれども、ただ面白いというか不思議なのが、ライトのような明かりは灯ってはいない。なのに真っ暗ではないという事。


 ではどうして明るいのかと言えば、小島に自生している草や小さな花が淡い光を放っている為に、それが明かりのような役目を果たしているのだから不思議過ぎる。空中には蛍のような、でも点滅しない夜光虫もふよふよと飛んでいるし。


 そして水中にも同じように光る水草のようなものも生えて、自立発光するネオンテトラのような小さな魚が、水中をスイスイと泳いでいるのだから、それがなんとも幻想的すぎ、否が応でも、ああ、異世界へ来たんだなと認識してしまう。


「すっごいな……とうとう来ちゃったよ……異世界へ……」


 今更感満載のような気がするけれど、落ち着いてみればやはり感動もするもので。

 瞼の奥にジーンとくるものを感じる。


「ここのお魚さんや草花は、精霊の加護によって光っているですの。だから夜でも明るいですの」

「へえ……幻想的な場所だな……」

「今晩は月に一度の尊い日ですから、特にお魚さんたちは光を放っているですね」


 僕の後ろからそう告げてきた声に、ふと先ほどとは違った感覚を覚える。

 それは声質なのか、声色なのかは判断がつかないけれど、間違いなく先ほどまでとは雰囲気が異なる。


 そう思いながら振り向いてみると――


「おわっ!お、おい……」


 見れば一糸まとわぬ姿の羽根つき美少女が、こちらを向いて優雅に立っていた。

 思わず見ては駄目だと目を逸らすが、それをみやりくすくすと笑いながら、その女性は近寄って来る。


「えっと、シャルル?」


「はいですの!」


「え、えらく成長してますね……」


「月に一度の決まった日だけ、思うような姿になる事ができるですの」

「へ?それがもしかして今日?」

「はいですの!2時間だけですけどね。くすくす♪」


 何がおかしいのか、シャルルは可愛らしく手を口にあてつつ笑って居る。


「えっと……もしかして、それってばシャルルを外に連れて行くために必要だから……そんな恰好を?」


「はいですの!小さなままだとちょっとユトのおちんちんは口に含むに大きすぎですの。なのでこの姿になった方が都合がいいですの。でもでも、まだシャルルは生まれて13年しか経ってないですので、あまり大きくは成れないのが悲しいですの」


 チラッと見れば確かにと思う。

 とはいえ幼女という程でもないけれど、成人女性という程でもない。

 胸なんてあまり膨らんではいないのだから。

 13歳と言われればそうかなと思えて来る。


 だけど、13歳か……


「えっと、やっぱりそれって性〇しちゃうんだよね?」


 僕の年齢ストッパーが働き、思わずそう口にしたのだが、シャルルはきょとんとした表情を一瞬浮かべ、そして意を得たのか首を横に振りながら口を開く。


「性〇?……いいえ、精霊はえっちっちをする必要がないですの!」


「はい?」


 えっちっちって……


「この体はあくまでも擬態ですので、人間を模しただけですの」

「ということは?」

「子宮がないですの!」

「……入り口は?中は?」

「それは有るですの!中はまだちょとだけですの!」


 な、なんだと?

 いや、えっちな事をしたかった訳ではないけれど、でも入り口はあって中が未完で子宮がないとかどういう……

 真正面から見ればちゃんと一本筋も見えるような気がする。そしてもちろんパイ〇ン。


「ど、どうやって小作りを?」

「精霊は人族やモンスターや動物ではないですので、よくある性〇で子供が生まれるという訳ではないのですよ」


「ああ……そうなのか……」


 人や魔物や動物ではないと言われたら妙に納得をする。

 人や魔物や動物じゃなければ何でもありだろう。


「じゃあもしかして性別も?」

「シルフは一種類ですの。雄でもなければ雌でもないですのよ?でもでもマスターの性別に左右されて逆の意識を持つ特性もあるですの」


「じゃあ今のシャルルは女性ってことか」

「ですの!」


 不思議な感覚だ。


 とはいえ、じゃあなんで人間の体になって、尚且つすっぽんぽんなんだ?

 その辺りが気になって聞いてみると、


「ごっくんするですの!」


 らしい。

 満面の笑みでそう言われた。


 難しく言うと、どうやら遺伝子情報のようなものを受け取って、細胞全てに僕がマスターであると認識させる必要があるので、ごっくんが一番手っ取り早いのだとか。

 唾液でもいいけどそれだと1リットル飲まなければ成らないらしく、やはり現実的ではない。


 なのでごっくんらしい。


 エロげかよ。

 そうは思いつつも。


「納得した。で、もしかして最初にぺろぺろしてたのってそういう意味?」


「はいですの!でも無理でしたの……」

「そりゃねえ……」


 幾ら人型の形をしていても、刺激が足らなさすぎるし、目が覚めた今の状態だと30センチじゃ遠近感もくるって来る。おっぱいなんて小指の先程しかないし舌なんて一センチくらいしかないし、そんなのでどうやって射〇に導けると。


 でも今は幼いとはいえ胸も少しは有るし身長も150センチくらいはあるだろうか。顔も美形で気になると言えば羽が少し気になる程度だ。

 だから刺激があれば射〇くらいなら出来るだろう。基本わたし早打ちですし。それだけは鍛えられなかったですし。


「じゃあ1回で良いんだよな?」


「ハイですの!では!いざ!いざいざいいざいざ!」


 若干恐怖を感じたけれど、まあ、必要ならばと気持ちを切り替え、自分でチャックを降ろし先ほどしまった僕の愚息を取り出した。

 ぼろんとまろび出た自慢の愚息。

 地球では平均より随分大きかったけれど、こちらではどうなんだろう?


 ポークビッツみたい!なんて言われたら悶絶死してしまいそうだが。

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