プロローグ
プロローグ
あるところに1人の少年がいました。少年は田舎の領地の騎士爵の父と母と2歳下の妹2人と仲良く暮らしていました。少年は幸せでした。あの時までは、、、
「貴方の魔力は0です。」
「え?」
それは8歳の魔力検査の時に突きつけられた魔力無しのレッテルであった。ここメージスト帝国は魔力至上主義、人族至上主義の国であった、そんな国なので俺はイジメと言うには生易しいくらいの迫害を受けた。妹2人には汚物を見るような目でいつも罵倒され、優しかった母からは無視され、貴族の父からは『まだ家におったのか』と言われる始末、幼馴染や友達は俺から離れて行った。
魔力が無いため学校に通っても一緒なので俺は1人森に入り剣、気配、足捌きの修行を独学でしていた。そして今のステータスがこれだ
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
アストラル・ラリット
レベル15 (ヒューマン)
HP300/300
MP0
体力E
防御力D
俊敏D
魔力???
器用F
アクティブスキル
剣術Lv2、肉体強化Lv3、隠密、鑑定、料理Lv3、盾術Lv2
パッシブスキル
気配察知Lv2、危険察知Lv3、
固有スキル
??? ??? ???
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ざっとこんなもんだ、ちなみにスキルはLv6まである。
え?剣術、気配察知、隠密は分かるけど他のスキルはどうやって取ったのかって?
.
肉体強化や危険察知は元友人達の投げてくる石に当たったりよけていたらいつの間にか取ってた。
鑑定や料理は俺だけご飯がないから自給自足するために頑張って取得したスキルだ。
そんな俺もようやく12歳よく4年間も生きていけた自分を褒めてやりたい。
今、親父の部屋の前にいる。やっと俺は旅の準備が整った。剣、盾、ライオット王国行きの馬車のチケット、食料、服、ポーション、魔物を狩って貯めたお金、全部揃った後は父に旅の許可を貰うだけである。