第弐拾七話
その頃の祐樹は…
「此処は何処だ~!」
町はずれの大森林で遭難していたのである…
「ギルド飛び出してオークの討伐に来たのに…道間違えたのに気付いた時には何処にいるのか解らないとか…、この場合は木の棒で方向を決めよう!」
祐樹は道端に落ちている木の棒を拾って立ててみる。
「どっちかな…っと…」
しかし、祐樹の予想の斜め上を行き棒は倒れずに直立したままであった。
「どうすりゃいいんだ~」
祐樹の知識には切り株の年輪で方角を見るという事は考えに無いようである。
「ん?」
そんなとき、藪の奥からガサガサと音が聞こえ、現れたのは…
「ゴブリン…?」
「グギャグギャ!」
「グギャギャ!」
祐樹は一瞬の判断で木の後ろに隠れて音のした藪の方を見れば初心者冒険者の相手になる魔物の代表格であるゴブリンが二匹出て来る。
「偵察か…はぐれなのか?」
二匹のゴブリンは刃がボロボロの鉈のような武器に鈍器の様な武器を持ち、体表は緑色で腰布だけを巻いた簡素な物であった。
「ギャギャ。」
「グギャギャ、グギャ!」
二匹のゴブリンは何かを話し、祐樹とは反対の方面へと歩き去って行く。
「ゴブリンって弱い代わりに繁殖能力が半端じゃないんだよなぁ…」
木の裏からゆっくりと出て来た祐樹はゴブリン達の歩き去った方角を見ながらそう呟く。
「…さて、俺はオークの討伐を済ませようかな…。先にこの遭難状況を何とかしないといけないよな…」
祐樹はそう言って歩き出すのであった。祐樹の受難はまだ始まったばかりである。
さて、今回は祐樹君の回でしたが如何でしたでしょうか?主人公の話の間にチョクチョク幕間的な感じで挿んでいきますが、これだというリクエストがあれば実現可能な話であれば取り入れて行きますので御要望があればどんどん言って下さい!




