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第弐拾伍話

お久振りですm(__)m仕事が多忙だったために投稿が遅れてしまいました。それと即興感が拭えないですがそれが嫌いな方はバックでお願いします。



 「言わんこっちゃないわね…」


 そう言ってサヤは床に埋まったドレンの片足を掴む。


 「フン!」


 サヤの力む声と同時に大根でも抜くようにドレンを引き上げ…


 「せいやっ!」


 抜いた勢いを殺さずにドレンをギルドの外に投げ飛ばす。


 「…自分の相方をそんなぞんざいに扱って良いのか?」


 「良いの良いの。幼なじみであいつの事は良く知ってるし…それにサイクロプスは簡単にやられないわよ。」


 「そうか…。」


 「戒翔殿あまり騒ぎを起こさないで下さい。女王陛下の信頼関係が崩れてしまいますよ?」


 「む…それは確かに不味いな。冒険者となっても国の庇護下にいなければ路頭に迷う事もあるかも知れんし一応は自重はするか…」


 「…女王陛下ってあんた達何者?」


 サラの言葉にアヤが疑問を投げ掛ける。


 「俺はカイトただの冒険者だ。でこっちが王女近衛騎士団団長のサラ。で、コイツが王女近衛騎士団副団長のユウキだ。」


 「…王女様の騎士団のトップ二人がいるのに君がただの冒険者な訳無いよね~?」


 「…何を「戒翔殿達は我が国にとって無くてはならない存在なのだ!」……サラお前は何をそう簡単にバラしてくれるんだ?しかもそんなに声を上げて…。注目の的にしかならんだろうが…」


 サラのその堂々とした物言いに戒翔は呆れて天を仰ぎながらサラの吐いた言葉を叱責する。


 「阿呆が、俺は世界を回るために冒険者になるんだ。余計な波風を立てる様な言動をするな。」


 「しかし…」


 「しかしもかかしも無い。それに俺でなくても見世物兼副団長の阿呆がいるだろうが…」


 「サラッとひどくない?」


 戒翔の言葉に祐樹がぼそりと呟く。


 「取り敢えず冒険者としての登録も終えた事だし幾つか依頼を熟してみるのも良いかもしれないが…2人はどうだ?」


 「えっと…今の俺の発言はスルーですか?」


 「そうですね…戒翔殿と祐樹が良ければ此処の辺りは如何でしょうか?」


 「アレ…?サラさんもっすか!?」


 「わたしの意見を言わせてもらえるならゴブリンだと肩透かしくらうと思うからオークキングの討伐依頼があったはずだよ?」


 「そこの女性もッスか!」


 終始、祐樹が無視されると言う事は当然の様に話が進み取り敢えず森の奥深くに棲むオークキングの洞穴があると言う村に行く事が決まる。


 「…いつまでそこで蹲っているつもりだ?」


 「…えぇ、えぇ、分かっていますとも。行きますよコンチクショ~!」


 「イッテェ~ぬぅわぁ!?」


 自暴自棄を通り越して祐樹はギルドの扉を開けて入って来たドレンを跳ね飛ばし外へと飛び出して行く。


 「今の祐樹なら巨大蜘蛛を1人でも倒せそうだな…。」


 「なんであの子はあんな風に飛び出して行ったのかしらね~?」


 「(相手をすると先に進まないから敢えて無視したがあの分ならオークキングは祐樹一人でも倒せそうだな。)ハク、この付近でオークキング並か以上の討伐か捕獲依頼はあるか?」


 「ちょっとお待ちください。|(ユウキさんを普通に無視していればあのようになるのがわかってやったのかな?)」


 戒翔の言葉にハクは困惑気味ながらもクエストボードに張っていない難度の高い依頼書を数枚取り出した。


 「オークキングの他には廃村に出没するリッチの討伐にキーリカ村を拠点として活動する山賊団の殲滅及び拿捕…ですかね。」


 「…他にもあるんじゃないか?まぁ、その二つをやってくるか。廃村の名前と場所、それにキーリカ村の場所はどの位の位置にあるんだ?」


 「廃村の名前はジャクソン村で、距離としてはキーリカ村と其処まで離れている訳では無いので問題は無いかと…。ただ此処からですと7日程の距離となります。徒歩であればですが」


 「馬を駆って行けばどの位だ?」


 戒翔の言葉にハクは暫し考えてから


 「馬で行ったとしても3日でしょうか…休憩無しで馬を使い潰すつもりで行けばですが。通常であれば4~5日位の距離ですね。」


 ハクの言葉に戒翔は


 「ふむ…上等な馬と言うだけではではダメと言う事か…、サラこの辺りに馬を扱ってる店はあるか?」


 「城が御用達している馬を扱う商人がいるからその方に聞けばあるいは…。」


 「そうか、なら一度城に戻ってその商人の事について聞いて居場所が分かり次第そこに行くとしよう。」


 戒翔の言葉にサラが首を縦に振り肯定の意を示してギルドを出ようとすると


 「ねぇ、カイト君。わたし達も連れてってくれないかな?そこの所で沈んでる馬鹿助もだけどアイツはあんな感じだけど戦闘面においてはとても頼りになると思うけど?勿論力仕事がアイツのメインだけどね?」


 「…それは見ればわかるが、そうだな。夕方に城下街の門前で集合をしよう。」


 「了解よ。改めてよろしくね?」


 戒翔達はサヤと改めて挨拶をしてから王城へと向かった。




~オマケ~


 「痛ぇ~!あのヒョロイ野郎俺を跳ね飛ばしやがって!」


 「ドレン、目が覚めたかい?」


 「おぉ。にしてもあのカイトだったか?アイツ只者じゃねぇぞ?人族でありながらサイクロプス族の俺をいとも簡単に伸されちまったんだからな。」


 「…へぇ、割と真面な意見を言うじゃない。」


 サヤはそう言ってドレンを見る目をスッと細める。


 「だが!ハクちゃんの事については譲らねぇ!待ってろよカイト~!」


 その言葉を聞いてサヤはドレンの方に手を置くと


 「その事なんだけど、彼と一緒にあるクエストを二つ熟すからね?」


 「…二つ?」


 「一つは山賊団の殲滅と拿捕、二つ目はリッチの討伐。」


 サヤの言葉にドレンはその目をこれでもかと言うほどに開ける。


 「山賊は分かる。だけどリッチの討伐!?なんでそんな難度の高いクエストを選んだ奴について行くんだ!肉弾戦主体の俺達とリッチじゃ相性最悪だろが!」


 「決まったモンは決まったモンだ。文句を言うんだったら今夜の晩飯は抜きだよ!」


 サヤの言葉にドレンは慌てて


 「わ、分かった!分かったからそれは勘弁してくれ!?」


 その瞬間周囲の者達は悟る。胃袋を掴まれた男は一生その女性に頭が上がらないのだと…。


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