第拾八話
戒翔が城に泊まった翌日…
「戒翔様、おはようございます。」
「お、おはよう。リオ王女様、シオン女王様。」
起床した後はメイドの案内で朝食の場に来た戒翔は王女と女王の朝食の場に呼ばれたのである。
「さ、座って。」
「あ、はい。」
シオン女王の言葉とメイドに椅子を引かれ、戒翔はそこに座る。
「今日のご予定は?」
そう聞くのはリオ王女である。それに対して戒翔は…
「今日はこの後にギルドに行く事とあの親子の宿の様子を見に行く事ですかね。」
「確か、祐樹と言いましたか?あの方が宿の改装をしていましたね。」
「あぁ。だが、あの親子二人では切り盛りするには大変なんだ。なんとかならないか?」
「そうですね…確かヴィンセント元団長補佐の所から没収した奴隷として働かせられていた子達がいたのですがお会いになりますか?」
「…奴隷?まさか、あの男は奴隷にも不当な扱いをしていたのか?」
「私が会った時は何とも言えない状況でしたが、妹が介抱していますので経過は良好かと思います。」
リオの言葉に戒翔はその疑問を解消したが新たな疑問が浮上する。
「妹?」
「リア・インゴベルト・スペンサー。双子ではあるけど私と違って武に優れている訳では無いが魔法と心のケアに関してはこの国随一と私は思っているわ。後は…天然ね。」
「そこまでの腕が…確かにそれなら安心…なのか?」
戒翔はリオの言葉に納得しそうだったがリオの最後に呟くように告げた事にわずかながらに不安を覚えた。
「ま、まぁ、天然の妹だが自慢でもある。彼女達の心の傷は癒す事は出来る数少ない精神治療の出来る子よ。」
「確かに精神治療の出来る人物は貴重だね。だけど、奴隷として無理やり働かせられているのに俺の言う事に反応してくれるかな?」
「ふふん。そこはこの私に任せておきなさい!」
「及ばずながらこの私も手伝わせてもらいますわ♪」
「し、シオン女王まで!?」
戒翔の言葉にリオが答え、シオンがそれに便乗するかのように話に入って来て戒翔は狼狽える。
「この私に任せれば大丈夫よ!」
そんな戒翔を目の前にしてリオは不敵な笑みを見せた。
今回は短い仕上がりでしたが、御感想をお待ちしております。




